Monster Allocation Center Movie Award Climax 2012
◆2012年度モンスター配備センター映画大賞
10位:「桐島、部活やめるってよ」
人は皆平等なんて嘘っぱちな格差社会の中でも学校こそ一番厳然たるカースト制が敷かれているわけで。
その支配階級たる部活のエースでイケメンで(ry な桐島くんの消失で揺れ動く学内で、最下層のオタク少年たちに起きた放課後の奇跡を
描く。
原作では「ジョゼと虎と魚たち」が好き、なんてオサレ系だったはずの映画少年が「ロメロだよ、それくらい見とけ!」などという名言を吐くダメ
人間になっていて拍手せざるを得ない。
いやあでも、「鉄男」のリバイバル上映をクラスの美少女が観にきてたら勘違いせざるを得ないよなあ。
09位:「苦役列車」
原作者が映画やヒロインをディスるなんて炎上商法も実らず映画自体は大コケしたが、傑作。10位もそうだけど、ダメ人間には身につまされる
作品。こっちは、オイラもダメだがこいつほどじゃねえなあ、と胸をなで下ろせるやらしい作品だけど。
主演の森山未來の、将来を心配してしまうダメ人間ぶりが見事。
ヒロインの前田敦子は言われるほどダメじゃなかったですよ、顔以外。
08位:「夢売るふたり」
「ゆれる」、「ディア・ドクター」と良質なオリジナル脚本作品を送り出す西川美和監督最新作。
今までの作品は男性視点だったが、今回は同性である女性視点。それが災いしている。なんか…ドロドロの粘度が濃すぎて。しかし流石の
完成度。
「告白」に続き松たか子の怪演が凄まじい。怒りの形相でパンを貪ったり、黙々と旦那を釜ゆでにしたり。
07位:「ポテチ」
おなじみ原作・伊坂幸太郎+監督・中村親分+音楽・斉藤和義+出演・濱田岳という盤石の面子で送る小品。
被災地にエールを、ということで仙台でサクッとロケして作られたので短め。いくらでも内容を厚くできそうだったので、少し惜しい。
いかんともしがたいことが多すぎる世の中で、あまりにも大きな力の壁世界の闇を前にへたりこみそうな人たちに送る優しい応援歌。
映画オリジナルのオチもお見事。
06位:「ロボジー」
最新鋭の二足歩行型ロボットは、実は中にジジイが入って動かしていた、なんてくだらなそうなネタ、いくら矢口史靖監督でもどうしようも
ない映画にしかならないだろう常考。ところがギッチョン!面白ぇんですけど!流石矢口監督としか言いようがない。
たっぷり笑えて、ほっこりした気分になるハッピーナコメディ。
ミッキー・カーチスを今更大型新人として売り出すのはどうかと思うが。
05位:「ヒミズ」
園子温監督作品2年連続ベスト10入り。
「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」とは、3.11という隔たりが存在し、それ故に後味悪すぎる原作から改変され、希望がある幕引きとなっている。
とてもとてもとても頑張ってほしいときには何て言えばいいんだ?やっぱり頑張れの一言だよな。
染谷将太と二階堂ふみの若き主演コンビが素晴らしいし、渡辺哲やでんでんのオヤジ組も凄い。
そして震災直後の雪が舞う瓦礫の街のインパクトよ。
04位:「図書館戦争 革命のつばさ」
TVシリーズから4年、完結編は豪華劇場版で登場。
もーねー、ぶっちゃけ内容は別にいいんですわ。主人公が短髪元気少女で恋に仕事に大いに燃えて赤面しまくりでかわええんですわ。
それだけで今年の1位にしちまおうかと大いに悩んでしまうほどでしたわ。
つーわけでショートカット好きは観ないでは死ねないぜよ。
息の合ったキャラの掛け合いやスルメ曲のベボベの主題歌もよし。
それだけに実写版のヒロインももっさり感はありえん。まあゴーリキじゃないだけマシと思うしか。
03位:「鍵泥棒のメソッド」
西川美和監督と同じく、良質なオリジナル作品を送り出す内田けんじ監督最新作。
どんでん返しが秀逸すぎる過去2作とは作風をチェンジ。まあ観客も騙されまいと目でを凝らして最初から観てしまうだろうから、その決断は
正しいと思う。
つーわけで前作「アフタースクール」ほどのしてやられた感はないものの、やはりよくできた素敵コメディ。
香川照之・堺雅人・広末涼子の主演陣の魅力をいかんなく引き出していて、素晴らしい。特に、賞味期限はとっくに切れたと思っていた
ヒロスエをあんなにチャーミングに演出するとは脱帽。
02位:「アベンジャーズ」
夏休み大きいお友だち祭り!アメコミヒーロー大決戦が2位。
集まった6人の超人たちは、神様や空飛ぶ社長からただの人間の女スパイまで多彩すぎて、力の差がありすぎるじゃん、だって神様いるよ
神様、と思っていたが、戦局を左右するマクロな戦場から逃げ惑う市民を保護するミクロな局地戦まで、適材適所の舞台が用意されていて、
最終決戦は熱くて本当に素晴らしいの一言。敵ボスも痛快に撃破してくれるし。
だがしかし、そこに行き着くまでのgdgdが長すぎるのが大いにマイナスすぎて1位を逃す。
次作では顔合わせも済んだことだし、もっとスピーディに頼む。
01位:「カラスの親指」
正直いろいろ欠陥も目立ち、1位の器ではない気もするが、いやまあでも、面白かったのは間違いない。
周到に張り巡らされた伏線が次々と回収される終盤はなかなかのカタルシス。物語の鍵を握るキャラの配役が村上ショージというあまりにも
大胆な奇策もそれなりに成功している。
更に、石原さとみを差し置いてヒロインに抜擢された能年玲奈が実に役柄にはまっていてかわええかわええ。今後に期待大。
………しかし、ベスト10の内8本が邦画って、いくらなんでも偏りすぎじゃね?
・各部門賞
・最下位〜11位
・総括