Diaries 2002 January

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1月1日(火)

あ・はっぴいいいいいにゅうういやあああ!!!!って。
タコ!上がれよ〜。んんん・・・凧上げ、オレ、下手っぴいになっちゃったな。子どもんときゲイラカイト上げたもんなんだけどなあ。周りの子ども達のほうが圧倒的に上手い。だがそんなことでヘコたれるオレではないのだ。RUN&RUN,TRY&TRY,but.....。
ま、オレ、ミュージック本業。凧上げが下手だからってそんな気に病むこたあないのだ。ん〜、ポジティブシンキン。ん〜、上がれ!!RUN&RUN,TRY&......。ん〜、まあ、引き際肝心、そうさ、もっと歌にエネルギーをってこった。誰への言い訳なんだこれ?

それにしても明けたのだ。今年こそPEACE!!&LOVE!!


1月3日(木)

この間、下北沢のフリマで出会い、その一週間後のピースウォークでもばったり会って今度その彼の”宇宙のイベント”にも出演することとなったその男、warpman8ことシモンより年賀のメールがあった。その内容が美しい。その内容とは以下。

「あけましておめでどす平和はゴールではなく、本当の意味での個人をスタートさせるために通らなければならない門。その門は愛を許し、受け入れた人の前にしか表れない。今年はその門を潜る人たち、 既に潜った人たちが勢いを増して真新しい世界を作っていく年。馬の背を借りて何処までもいこう。〓〓〓 士文 〓 〓 〓〓 」
とある。

ボクの年賀メッセージ(BBS参照ください)への返答ってこともあるのだろうけど、このメッセージいいね。すげーなんか、未来的・宇宙的で予見してるってゆうか、いい!!だからさ、平和・愛、それを受入れてスタートなんだよね。そっから。全然始まりそうもないじゃんって言う人もいるだろうけど、世界が例えそうでもひとりひとり、あるいは仲間うちからのスタートなら出来そうでしょ。なんかこのメール、元氣になんない?


1月7日(月)

TOYO君が年末の忙しいさなか、がんばってナラ日記を編集したりNEWSやアンケートをまとめてくれてのだが、いよいよそれを今日はナラナラジャーナル8号としてデザイン・仕上げの日。

デザイナー大串くんちへの移動の途中乗り換えの渋谷駅で、調度大阪から来ているナラ応援大阪隊長YOKOさんよりYOKOさん手製ナラチラシを頂く。時間をちゃんと取ることが出来ず申し訳なかった。いやあ、とにかくありがたい。心こもったチラシだ感謝だ。

そして大串くんち。体調崩してる大串くんはゆっくり起き上がり、少しずつ調子を上げてカッコイイチラシを仕上げてくれた。今回のサントワマミーの写真も雰囲気○でTOYOくんの編集意図もしっかりしてて無駄なく○大串くんによるデザインも相変わらずかっこよくって○こうしてボクは多くの人たちに支えられている。 みんなに感謝だサンキュー。
家へ帰ったのは夜中。TOYOくんへ無事完了の報告メール。
以下がそのメール。

トヨへ。お陰様でジャーナルデザイン終了。明日入稿印刷、水曜完成予定です。ホントにホントにどうもありがとう。 まあ濃いものになったかと思います。まあ反対の意見もあるだろうし引いちゃう人、、どうかな?まあいたとしてもそれはしょうがない。それと今自分で読むと、勢いで書いてるって感はあるなあとも思う。けどもまあ、あのときは正直に書いたっていうことでの納得もあるし後悔はない。でも今になって思うのはこの戦争、宗教戦争というよりも、〜〜〜アメリカの歴史を思うとネイティブアメリカンへの迫害というか侵略に始まり、アフリカ人の奴隷、有色人種の差別、ソ連〜朝鮮らの共産主義・社会主義への敵対、イスラム・アラブ世界への明らかな蔑視にもとずく政策などなどの、自分達の価値観や文化・宗教などと違う他を受入れず許さず認めず迫害・排除するっていう、そうゆう狭い了見の積重ねで、つまりはイジメとも共通する人間社会・人付き合いで普通に起こりうることとテーマとしては同質だなあと。 でまた、あの事件が本当に報道されてるようにテロ組織が行なったものだとしても誰か違う人物・団体がやったとしてもやはりそれらの人も自分たちと違うものを認めずに抹殺する、あるいは自分(達)の価値観で占領するために手段を選ばないという悲しむべき罪を背負う行為をしている。つまりは狭い了見同士の敵対だ。

で、それと同じテーマって普通に暮らすボクラの周りにありえて、やはりそうゆうことを普通に暮らすボクラが自分の内側からそして周囲からなくしていけるように努力すべきだという學び・実線もまた必要だなと思うのです。口で言うほど簡単じゃあないかもしれない。でも簡単に考えて信じて踏み出さなければ何も変わらない。かんたんにやってみることから一歩進めると思うのです。
そしてまた敵対するいずれにしても、単なる狭い了見で異なる他を排除しちゃえっていうことの延長に思える殺人を続けることに、それはそれは悲しく、ストップ!!って、言いたくなるのです。
まずは平和を想い、祈り、内側に平和を築いてくところから始まる。

100匹目の猿っていう話、あるでしょ。ある島で1匹の猿が海水で芋を洗って塩味にして食べることを発見した。それを真似て同じ島の猿が海水で芋を洗って食べだした。それは同じ島に住む猿に広がる。同じことを憶えた猿が100匹目に達したら、海を隔てた遠い場所に住む猿たちもまた同じ行為をしだした。そしてすごい勢いで広がりだした。つまり、ある程度の数を越えると別の場所に住む他のものに伝わるってことがありるってことのひとつの証明。ユング博士の原型・アーキタイプ理論の一つの実証とも言えると思う。これって、ある程度多くの人たちが平和の祈り・願い・実践していったら、、、、と、夢ふくらまし、いやかなりマジで想像するのです。そのイメージの先に幸せとか平和とか、あるって思うんだけどどうだろう。少なくとも決して無駄じゃあないでしょ。

夢っていうよりリアルなイメージとして、ボクはある程度の人数が平和を実践することで他も変わる・つまり深い部分で人は繋がり合っているっていうことは疑うべきことではないって思うのだけどどうだろう?


1月8日(月)

この日もなかなかいいライブを出来てよかった。新年最初だしね。いろいろ聞くと新曲が好評のようである。どんどん新しい曲が増えて、なんだか『東京ラブソング』からの曲の演奏が減ってきてる。早いとこアルバム出すべきなんだろう。今のUnitSUNやそれにカヤだとか、そんなカンジのメンバーでレコーディングしてリリースしたいものだ。たまにこの一風変わった編成に?を感じる人もいるようだが、新しい何かの予感が大きくて面白さ・トキメキに導かれボクは止まることができない。弾き語りもキモチいいからそれもやればこのカンジもキモチいいのでこれもやる。

さてさてこの日の曲順。1.コノママ 2.global 3.かんたんにいこう、そして波の音のSEをバックに4.inoriuta 5.虫のうた 6.名曲1、12弦ギターループ駆使7.宇宙のハーモニー 、以上。

終わって、片づけんときに音楽ライターの角野恵津子さんが話しかけてきてくれた。あ、来てくれてたんだありがたい。「時々しか来れないかもしれないけど案内を今までどおり下さい。」とのこと。共通の知人で昔の新宿ルイードのブッキングしたりクラブチッタなどのライブハウスをプロデュースしてたりで知られていて、ナラの最初のホームページを立ち上げてくれていた現在福岡在住の田中俊博さんの話しをして盛り上がる。以前 800ランプの取材をしたことあるっていうんでテツ君を呼んで顔合わせ。

ピースウォークの内山さんとシンガー星野ゆかさんも来てくれた。反応がよくてよかったよかった。平和・環境・音楽、いろんな話で盛り上がる。近く、またピースウォークがあるらしい。20日。青森行く前日かあ。忙しいけどなんとかなるか。
あと古くから知る高橋よしあき(テーゼ)も来てくれていて話す。春、彼の主催するイベントへ出ないかっていう。それもいいなあと思う。あとはスケジュールの調整か。

昔から聴いてくれてる人も来てくれていて感謝。
新曲がよかったのがよかったとのこと。編成もほかにないし音的にもざん新で面白いとのこと。またある人疑問とのこと。まあ人それぞれ、いろいろな意見がある。だから面白い。

内山さん、高橋よしあきらと電車。家路。実はちょっと完全ではないライブであったが、それでもなんだかいいライブでよかった。実験もあるし事件でもあるからね。そんで次はもっと、明日は今日はもっとよく、今をもっとよくって、そうなるんだ。


1月15日(火)

前にも一度行った、上床(うわとこ)という三鷹にある飲み屋へ。そこの一角を借りて文筆家の荒井潤さんの持ち込んでくれたハードディスク・レコーダーで作業。ライブでの演奏のときの効果音のバックトラックをCDRにしてもらった。『inoriuta』 『ブカブカ』この2曲用である。
ここは飲み屋なので、飲めや歌えやの賑やかさの中ヘッドフォーンをしたふたりの男が片隅でまじめな顔して酒も飲むわけでなく黙々と何やらいじくってるってのは、これまた奇怪な光景であろう。とにかくおかげで効果音トラックのCDRが出来てよかった。2種類作ってあとで選ぶことにした。

そのあと、昨年の”草莽掘起”の続き、今年は東京・武蔵野で、そしてその他どこでも公演してゆこうってことになってるという新しい音楽劇ライブ”地球神楽コンサート”の話を潤さんから説明される。何やら面白そうである。シナリオとその劇中音楽のCDRを頂く。ナラの『宇宙のハーモニー』と『Inoriuta』も入っている。いつのテイクかな?ここんとこのライブが終わってから劇のことは考えよう。

さて、この店のママさんで歌手(自称:日本一下手な歌手)の上床敬子さん{お敬ちゃん}が店の一角を使わせてくれた上に差入れまでしてくれる。いやいやありがたき。そしてお敬ちゃんの最近出演したテレビ番組のビデオを自らの解説・司会で上映してくれて大いに盛り上がる。いくつかあったが中でも笑えたのはSMAPの中居という人が司会をしてるサタスマという番組のコーナーへ出演したときというそのビデオ。電車に乗りながら車掌に扮する中居くんともうひとり女性がいて、 それに圧倒的なパワーでしゃべりまくり歌って押しまくる。「だからあねえ、もうね、中小企業の社長は大変なのよ〜。」とひたすらしゃべり倒し、圧倒されて目を点にして返す言葉を失っている中居くんにさらに、♪あっ社っ長っさぁ〜ん〜〜〜、あっ社っ長っさぁ〜ん〜〜♪と自らの歌『社長さん哀歌(エレジー)』を歌い追い打ち。それを何度も何度も繰り返す。すごいパワーである。大笑い。ホントこの人スゲーってかんじ。一気に好 きになる。

そうこうしてたら結構時間経っていた。やば。潤さんに又しても送ってもらった。子どもに早く帰ってと言われてたらしいのですまなかった。そのクルマの中でも劇の話ししながら帰った。


1月19日(土)

30日の”宇宙のイベント”主催のwarpman8ことシモンと待ちあわせ、その会場となる西麻布にあるクラブのBullet'sBarへ赴く。今まで機会がなく、というか、もう随分前に某かっこいいNWスカバンドのボーカリストがDJやるのでとボクを誘ってくれたことがあったけどそのときは行かんかったのだがいずれにしても初クラブ。家では今はクラブミュージックばかり聴いてるがクラブは行かんし踊りもしないっていう岡サーファーならぬ部屋クラバーか。

ほー、こりゃクラブだ。まあ、BARスペースがあってオブジェや薄暗い照明にエレクトロニカ系の音楽。奥は靴を脱いで座るスペースでソファもあり和める。この日は満員状態で3分の1は外国人。スペースのキャラゆえか西麻布のゆえか。シモンに店のブッキングの女性を紹介される。
けっこうお洒落系なひとばかりである。地下の秘密クラブみたい。今回初めて存在を知ったスペースだけどこんなに人が集まってるんだなあ。
ブッキングの女性はハリーといった。ナラナラジャーナルを渡すと不思議そうに眺めてからとりあえずニコリとした。存在感あるキャラで動くアートオブジェのようであった。

ちなみにシモンというこの人はパーカッションをやるナイスガイでなかなかの男前ってことにしておこう(実際そうなんだが)。パーティーのオーガナイザーもする。AOAというボアダムスのメンバーやブラボー小松ギタリストらのバンドにセッション参加したり今度はサイコババのメンバーのライブにライブペインティングで参加したりするという活動。ほー。その辺りの音は好きで前回のコラムでも好きな音で書いたりしたので縁は面白い。

彼のほうでも、新しいことしたくて歌ものってのがアタマにあってそんときにフリマで出会ってその一週間あとのピースイベントでばったりっていう出会い方、そこにもピンとくるものがあったっていう。それはオレもそうだった。
偶然はないね。すべて宇宙のリズムで日常が宇宙のイベントなのだ。
イベントのフライヤーをもらう。いいかんじだ。今度いっしょに出るバンドにQオブQともある。知っている。以前ボクのやってたバンド天然ビートのマネージャーだったマイクが制作してるビュージックの番組George'sMagicVanでコーナーをやってた女性のバンドだ。縁はやっぱし面白い。このひとのコーナーは面白かったホント。イベント楽しみだ。

Bullet'sBarでちょい和み会話して店をあとにした。明日はPeaceWalkだ。


1月20日(日)

ピースウォーク、CHANCE主催。13:30代々木公園、渋谷公会堂寄り集合。参加者は前の時のピースパレード(半分レイブ)の時よりぐっと少ない。戦争が落ち着いたかのような報道のためかレイブがないためか。残念だが本来はこのぐらいの規模なのかもしれない。それでもこの参加者たちのおよそ半数は初参加ということでそれはいいかもしれない。いずれにしてもピースでいいバイブ。内山さんや星野さんやカドマンさんらと話す。

ここで販売してる小冊誌を購入。イスラム原理主義についての説明したものとアフガン難民が日本に来て拘留されてるのを絵本にしたもの。そうこうしてるうちに時間。

弁護士さんが、アフガンの難民が日本で拘留されてる現実についてスピーチ。
そして星野さんがメディテーション誘導。大地とひとつ、すべての人がひとつだということを思い出す、そうゆう内容だったかな。

スタート、公園通りへ。以前ボクが毎週歌っていた場所も通る。ジョン・レノンの『Give Peace A Chance』が通りに響く。歩く。なんだ?って顔で見る人、手を振る人、ニコニコする人、無視する人、いろいろだ。音楽かけながら時折り幾人かがマイクで平和のスピーチをする。明治通りへ入る。渋谷と原宿の間、ほとんど原宿ってところでスピーチしてくれと内山さんに言われ、スピーチなんて得意じゃあないのでどうしよかと思うがボクは渡されたマイクでボクの歌『かんたんにいこう』をショートバージョンのアカペラで歌った。余裕なかったので周りは見れてなかったが反応よかったらしい。握手してくる人もいて嬉しい。驚く。

そしてピースウォークの集団は代々木公園へと戻った。おつかれさまー。そしてオープンマイク、話したい人が自由に話す。

初対面でボクの隣りで歩いた三浦さんとよく話した。彼もまた歌を歌う人でNPO(非営利団体)をしているとか。参加してる人たち、今回も全体若く、半分は初参加らしいしみんなニコニコしてピースなバイブレーションで歩いていてキモチよかった。

ピースウォークの発起人で、フジロックフェスティバルのゴミ収集・リサイクルに取り組むSEED JAPANの代表であるという羽仁カンタさんという人が「やあ、サイコー!今日一番よかったシーンだったよ。」と話しかけてきてくれてボクもSEED JAPANには共感してると伝えた。共感する人とは出会うもんなのかもしんない。おもしろい。


1月21日(月)

青森へ行く日。片道¥9000、安いでしょ。しかしその飛行機、最初、東京青森両空惡天候のため羽田へ引き返す可能性もありっていう情況、離陸は東京惡天候により20分以上遅れ、結果青森着は40分遅れ。

生放送ぎりぎりにFM青森へ到着、FMの佐藤さんとササッて話して『真っ赤なゼリー』OnAir中にDJの鈴木耕治さんと打ち合わせ、そのあとトーク、ライブの話など。ギターで『かんたんにいこう』を歌って、メッセージをとふられ、 平和を語っちゃう。日本へ逃れてきたアフガン難民の話。エンディング。そのあとFM青森の佐藤さんちへ。

そのあとシューだびよん(青森のライブハウス)でライブのバンドリハ。ん、いいかんじだ。エビナのピアノでの『寒い朝』もいい。『東京ラブソング』も『名曲1』『だびよん』もかっこいい。だびよん店長でギタリストのハラシューギターも浜中さんベースも冴えてるしチハーヤドラムもパワフルでいい。ちなみに彼らは普段この3人にVoとGが加わった形でサスカッチっていうカッコイイバンドをしている。「この調子ならきっと前よりよくなる」と確信して遅くに実家へ帰る。

実家は猫が7匹もいてテーブルでめしを食らうのにガードする技術が必要になっていた。こりゃ修業だ。せめて膝の上で座るぐらいにしといてほしいもの。でも2匹までだね、せいぜい。とにかくまあ、ライブたのしみ。遅くに就寝。


1月23日(水)

この日弘前のORANGE COUNTYでライブ。タクシーの運転手さんによればこの気候は異常だと言う。例年より40日は早いペースなのだそうだ。それは雪の降り方とその雪質。いつもだとこの時期から2月にかけてが大雪で寒いのにそれがもう12月に来ちゃって、今の雪は2〜3月の雪の降り方と雪質なんだという。そう言えばそうだ。もう12〜4年は冬の青森には来てないけど、そうだった。

オレカンへ到着、挨拶、準備してリハ。最近はCDRで効果音とかj自分のアコギや声をサンプリングしてループとかってやること増えたのでそこいらを確認する。

途中TOYO現る。本番でいきなり聴いたらおもろいなーと思ってたがまあいいか、。でも簡単にやっとく。

終わって久し振りのたんばりんのふたり組と話したり、TOYOと話したり。TOYOへアフガンの難民について書かれた絵本を見せたり、ケルトのテープもらったり斎藤哲也(東京ラブソングに参加のKB)が参加してるのでとポラリスというバンドのテープやタラフドゥハイドゥークスやいろいろ数本いただく。(ポラリスもケルトもタラフもよかった)

外は雪、いいかんじだ。ボクの前にふた組の演奏。たんばりん(二人組)と秋田のぶお(いいかんじ)。そしていよいよボクの番。

かるく挨拶して1曲目『かんたんにいこう』。イイカンジでスカッと終わる。そしてこの真冬に『甘夏』をしっとり歌い上げる。そして新曲『コノママ』、ボッサロックな『global violence』、効果音の波の音を使って『inoriuta』。で、ループで『WahWahWah』やるつもりだったけど音のトラブル。で、ギター一本で生音生声で歌った。そして『虫のうた』『真っ赤なゼリー』『東京ラブソング』と続けて『宇宙のハーモニー』にいこうとしたらまた音が出ない。オレカンの今井さんがいろいろしてくれてるうちに新曲『こたつ』を歌って聴いてもらう。

音出るようになったので『宇宙のハーモニー』をやる。
アコギのフレーズをその場でサンプリングしてループ、『宇宙のハーモニー』を歌う。もうどのくらい時間経ったろう。もしかしたら終電乗れないかもなと瞬間よぎる、が今この瞬間演奏がよければいいのだ、オレは開き直る。いざとなったらオレカンに宿泊だ。しかしいつもと曲が違ってしまった。3拍子のはずが3連になる。途中で戻したが、変拍子これはこれでありかもとあとで思う。曲の途中、どんどん開き直ってどうでもよくなってもうすべて宇宙なんだから何も心配はいらないってなってそのうちボクは音そのものだけになってゆく。

後半のサンプリングが重なってゆくところはかなりイイカンジでボクは宇宙だった。
開き直りの宇宙パワーか。
こんときはもう終電どうのではなく、弘前に住んじゃうぞって気もちだ。オレは宇宙なのだ。だからオレは弘前でもあって弘前はオレでもあるのだ。それでいいのだ。 キラキラ重なるループは宇宙模様のタペストリー。
I am 弘前、I am 宇宙。宇宙のハーモニー、My Life Is Beautiful....

そしてライブ終了。TOYOが急いで片付けを手伝ってくれる。オレは宇宙モードだったので急ぐ気分じゃなかったが聞くと時間まだちょいあった。OK。弘前に住むのはとりやめだ。今回のところは青森へ帰ってやる。
急ぐ気分じゃなかったのをやめる。オレはすこし急ぎ気味に片付ける。いっしょに出 演してくれた人もCD販売をしてくれたJOYPOPSのバンドマンCREEPの人 にも感謝。TOYO、オレカン今井さんへも感謝。オレはみなに挨拶をしてオレカン をあとにした。

PS/帰りの電車で真向かいに座ってたグループのひとりの女性が「ナラさんですか?」と声をかけてくれる。弘前大の大学生でオレと同じ高校の出身なのだそうだ。いろいろ話す。しかしだ、オレ7回生、彼女23回生、、、、、。
う〜ん、どうゆうことだ。しかしそれでもだ、宇宙の本質は時間・空間を超えたものだ。とらわれることはない。オレもこの人たちも同じ19才なのだ。ああ、若いっていいな、人生は美しい。Forever Young!!年齢なんてなカンケーな、、。

青森駅到着、電車を降りて景色が目に飛び込む。ボクが19のときとは街はなんて様変わりしたのだろう。月日は流れている。それなりにオレは年を重ねた。でも変わってないものがあってそれをうまく説明出来ない。
ま、イイジャン、ボブ・ディランうたってたなそういや、Forever Young。
どんな歌だったけかな。


1月24日(木)

なかなか青森らしくなってきた。雪・雪・雪・・ こりゃ雪国。完ぺき雪国。とめどなく雪国。まさしく雪国。間違いない。

先日下斗米さんという番組制作の人からシューだびよんを通して連絡があり、夕方のテレビ番組に出演することになった。ABA青森朝日放送(テレ朝系)のアルベナ情報局という番組。エンディングのほうで2分。明日のシューだびよんでのライブの告知とアルバム『東京ラブソング』R盤にて復活したってことを簡単にトーク。

背後にやたらと元気な女子高校生がはしゃぎ、若干押れ気味だったかも。雪の降る中、屋外からの生中継だった。あわただしかったがそれもよし。

新しいビルを見たり。東京化してるな。よくもあり、でもちょっと、、なんて思ってみたり。市場がなくなったり古くはりんご市場もあったがあれもとっくになくなってるし。あのかんじよかったんだけどな。まあそれも時間の流れか。


1月25日(金)

久し振りのシューだびよんでのライブ。けっこうな雪が吹く中16:30シューだびよん入り。ゆっくりとリハ。そうしてるうちにTOYOが現れ今日一緒に演奏してくれる地元のジャム系R&Bbandサスカッチのメンバーも集まってくる。エビナのピアノとふたりのやつもあわせて、時間が迫る。開場。外はけっこう雪が降っていて交通に乱れもあるようで最初客足遅かったがそれでもなんとか埋まってスタート。

SEは2000年にレコーディングした『名曲1』、それで登場。かるく挨拶して1曲目『かんたんにいこう』、そして続けて『砂漠の中のくじら』とテンポよく。 そして最近やってる『甘夏』をじっくり歌い込む。そして好評の新曲『コノママ』、それと『globad(global violence』でロッカボッサ。いい反応。

ここでゲスト・ピアニストで高校の同級生でもあった海老名fromサスカッチを呼ぶ。そして”東京ラブソング”収録『寒い朝』を生ピアノとふたりでの演奏、しっとりと。イイカンジ。

そして再度ひとりでループ駆使の『WahWahWah』は又とてもいい反応。そして波の音の効果音CDRを流して歌う『inoriuta』、そしてひとり盛り上がりの『真っ赤なゼリー』。

で、ここでサスカッチの面々を呼ぶ。やはりここ”シューだびよん”でのライブではこれを演る『だびよん』。海老名のピアノから始まってここシューだびよん現店長ハラハラシューのギターが絡み浜中氏のベースがズーンときてハラハラチハーヤの刻むリズムが小気味よく、ボクはとてもイイカンジにノッて歌える。この原兄弟の父親で当時”だびよん劇場”のマスターだった芸名”牧良介”さんが亡くなったと聞いて出来たこの曲をHisSunsと演奏する、この場所で。これは以前も日記で書いてるが。このメンバーは、ジャムバンド然としててゆる〜くなだらかな坂を登るようにジワジワと盛り上がってゆく。別に何度もリハしてなくともいい雰囲気で出来てしまう。マジック。
あつい拍手、そして16ビートのドラムでジャムってこの曲『名曲1』で盛り上がる。広がってくようなグルーブ。曲中でそれぞれのソロもある。そしてバンドコーナーのラスト『東京ラブソング』、これもいいノリで盛り上がる。

そして一人に戻って又もや12弦ギターコーラスディレイで美しループ駆使でじんわり盛り上がる『宇宙のハーモニー』。後半のスキャットと演奏部分ではどんどんループを重ね、そこではギターのピックアップで拾って声もループ、ギターを叩いてそれもループ、そして宇宙が出来上がる。

そしてラスト予定『虫のうた』でいいかんじに盛り上がって終わ、、、ろうとしたが、最近青森は大きな会社の倒産だとかいろんなよくない事件で景気も元気もないって聞いてたので急にやりたくなった『生活について』をラストで締め括って最後。
ちなみにこの歌は、自分なりの生活する人への賛歌。生きる人への。ここでライブへ来てくれてたボクの親せきの人から花束を頂いた。ステージから下りた。

と、どこからともなく手拍子。そして大きくなる。
アンコールのリズムに誘われステージへと戻って客席の愛すべき人たちへ感謝を伝えつつホントに最後の曲『おやすみ』。

人間、みんな大変なことを経験・体験しつつがんばって生きている。乗り越えたり、強い風に戻されたり立ち止まったりしながらも進む。人生、旅。そして愛についてのことを獲得してゆく。「みんないっしょに頑張ろう」みたいなことを自然と口走っていた。

汗びっしょりのシャツを着替えて、客席へ。友人、ラジオでの歌を聴いて来てくれたらしいブランキーファンの人(CDサインした)、メンバー、ABAの人、、、。そしてTOYO、彼は明日も試験らしいが来てくれて本もくれた。ありがたく読ませていただこう。感謝。まあ追試で頑張ってもらおう。話す。いい顔だ、初めて会った頃よりも。顔には心の状態が現れる。抱擁して「またね」。

時々メールや手紙をくれたSさんという女性はアーティストでもあり、描いた絵を見せていただいたがイイカンジで和む。(しばらくあとで、この日のライブは一番よかったという感想とともにいただいた絵ハガキは宇宙で歌うナラの絵で素晴らしかった。) 友人らと語ったりメンバーと話したりして夜は更ける。いい夜だった。ちょっとした達成感もあったライブだった。


1月27日(日)

家族と浅虫温泉へ。地元ではあるけれど、温泉自体そんなに行くもんじゃない、子どもんときはね。温泉がいいなあって思ったりしたのは成人してからだ。
外は寒く大雪。露天風呂もあり、気もちよし。

夜、津軽三味線の独演会もあり。出だしはまあまあだったが、後半、ひとりの客が席を立った時から急に芸人魂がつつかれたのかテンションを上げた。竹山の影響はやはりあるんだろう。最後の即興曲でしめたが、それは特によかった。拍手・拍手。

土産屋で、名産の南部鉄器のベルを発見。空海の使ってたんだったかのような雰囲気もあって、音がとにかく氣に入ったので則購入。『宇宙のハーモニー』で使おう。


1月29日(火)

東京の自宅へ。伊奈かっぺい氏より、ライブ行けなくって残念とのイラスト入りの味わいのあるハガキが届いてる。ありがたい。さあ、明日は夜中クラブイベントだ。よく寝るとしよう。


1月30日(水)

夜、西麻布のBullet’sBarへ。今日はこのクラブで夜中のイベント。フリマで出逢いそしてピースパレードでも会ったSIMON/warpman8(風の人)の主催する”宇宙のイベント”だ。ちょい遅れて到着してしまったがそれでも機材のトラブルでなかなか進まず、リハも本番も大いに遅れた。

その間ボクは風の人の面々と話したり、やはり今夜出演するQofQのフクコちゃんという女性と話した。ボクはこの人を知っていた。
それというのも、ボクが天然ビートというバンドをしてた時マネージャーをしてたマイク・ロジャースが現在スカパーのViewsicのGeorge's MagicVanという番組を制作していてそのVJのジョージのマネージャーでもあるんだけど、その番組の1コーナー”フクープスコープ”を彼女フクコさんが受け持っていたんだ。ボクはそれに段々とハマッて毎週見るようになってたんでボクはよく知ってたっていうそういうこと。
自らQofQというユニットをしてて、親しいボアダムスやその周辺のミュージシャンや映像アーティストなどを紹介する番組で興味深いってかオモロかった。でもそのコーナーもある日突然なくなってしまい残念だった。それを伝えたら嬉しがってくれた。

さて、機材のトラブルで開演時間は大幅の遅れたもののこのイベントは盛況であった。0:00頃ホーホー堂という女の子ふたりのユニットがダンスパフォーマンスして会場の雰囲気をイイカンジにしたところでDJタイムがあって、ナラカズヲUnitSUNの登場。

すでにあったまったムードのBullet'sBar。ちなみにここは、入り口入って受付すると薄暗いスペース、バー・カウンターがすぐあってソファがいくつか、あとはスタンディング、しかしもっと奥へゆくと靴を脱いで座ったりなんか出来るスペース、その一番奥でボクラは演奏する。

まず『かんたんにいこう』でイイカンジ・反応がいい。4つ打ちのビートがきもちいい。して『global』ロッカボッサ。そして『砂漠の中のくじら』、これが大いに盛り上がった。音に敏感に反応して声を上げてくれる。例えばボクはいつも歌やギターをDUB処理したかのように歌ったり弾いたりするんだが、ライブハウスでやってても反応があったことがなかった。でもこの日はそれに声を出して反応してくれる。コミュニケーション。 早い早い。

そして『WahWahWah』、これも後半アコギを生でサンプリングしてループさせてポエトリーリーディングのようなことをする。盛り上がる。 そしてここでスローソング『inoriuta』を効果音をかけながら。 そして『名曲1』、一応ラップのような歌のような曲で、その間でそれぞれの即興があって後半は曲展開の中でまたアドリブで盛り上がる。

そして最後は『宇宙のハーモニー』。主催のsimonは『WahWahWah』と『宇宙のハーモニー』は絶対やってってことだったのだがやはりこれはラスト。
12弦アコギをワンコードのアルペジオ、それをライブでサンプリング、ループさせる。ホワ〜ン〜ってCのキーでハウッた音もいっしょにサンプリングしてそれがまたキモチいい。そのまま演奏をかぶせてゆく。ずうっと今夜はライブでアブストラクトっていうかサイケっていうか宇宙な映像を音といっしょにライブで作って映し出してたんだけどそのかんじがこの時みごとにはまってる。曲はスローな曲だけど盛り上がる。最好調。して、エンディングでは青森で買ったばっかしの民芸品・南部鉄器の鐘を鳴らしてイイカンジでしめた。

終わってからいろんな人から「最高」「超カッコイイ」「超きもちいい」「超やばい」などなどのコトバをもらって嬉しかった。とにかく反応がダイレクトで、楽しんでくれてるのが心地よくボクラは楽しくやれた。
ちょいミスもあったけど。

さてボクラのあとはトライバルなアフリカの音源をもとにDJがプレイ。心地よかった。そしてQofQもまた実験的で遊び感覚なライブ。オモチャで遊びながらのプレイみたいな面白さだった。

そのあとはsimonやAOA(ボアダムスのメンバーやブラボー小松氏がやってる)のパーカスの愛ちゃんという女性やフリマライブやピースパレードんときにも会った三味線の彼もメンバーのwarpman8だ。パーカッション中心にジャムセッションしてゆきながら盛り上がった。途中旧橋くんもサックスで参加、フリーなインプロ。そのあとはボクもダブラッカというトルコのパーカッションで参加、楽しかった。

そしてこのイベント後半はDJたちがエレクトロニカな曲中心にプレイ。最近のボクの好みで面白かった。
warpman8に参加してたひとりと話した。彼はカヤの友人で天然ビートをも見たって言う。『新世界』がよかったと言う。彼の名前はレオという。
会場にいたひとりは青森出身のドラマーでバンドしてる人だった。十和田の方らしい。その辺はあまりわからないなあとか話した。シンセの音はどこから出てるのかって言うのでアコギとループやディレイでそうゆうふうに聴こえるんだとオレ。ホホーと彼。(あとあと雑誌めくってて判明したんだが彼は某バンドのドラマーと同じ人らしかった、。少し驚く)

さて、このブレッツのブッキングの女性で今日プレイもしたDJのHARRYは最初会ったときの印象と違って(どうも初めは、どうかな?ってとこだったらしい)、スゴかった、なんかすごかったと連発してた。

後半会場はスリーピンスペースと化していったが、風の人のラッパーやDJのヤスやクルーと話す。風の人のラップもかかった。イイカンジである。いいバイブ。彼らはいい。
そうこうして、パーティは幕。みんな素晴らしかった。感謝だ。宇宙のイベントサンキュー。
レオのクルマに乗っけてもらって家路。


1月31日(木)

衛星テレビの音楽番組でバンドのスーパーカーのイベントがやっててチラッと見たらAOAが出てた。「そういや!」って思って凝視。やはり昨日のsimonと愛ちゃんがパーカッションやってた。ライトは暗めだがすぐにわかった。ちょいトライバルで宇宙モードでよかった。その同じイベントに出てたバッファロードーターもミニマルファンキーでかっこよかったし、スーパーカーも曲いいかんじで面白かった。ループ感がいい。
しかし昨日に続くこの流れは面白い。

さて、また別の番組では、最近来日したテクノ系アーティストでHERBERT(ビョークのプロデュースなど)の別名プロジェクトのRADIOBOY名義での来日公演のライブ映像を見た。痛快。彼はアメリカ中心の経済的侵略と言えるグローバリゼーションに反対する発言をしながら、なかなかキレイでキレのある繊細な音作りをする。しかしこのRADIOBOYはかなりラディカルな表現をするようだ。実験的でかつ面白くポップ。消費文明の象徴だと彼が捉えたものをステージ上で破壊、その音を拾いサンプリングしてそれをもとに音楽を構築してゆく。そしてそれは構築しては破壊されてを繰り返しながらなんだかワケのわからない面白さとなる。破壊されるものは(時々、映像にボカシは入るが)、コカコーラから出ている飲料品・テレビ・GAPの紙袋に入った靴下だったか何か・(あまり真実を報道しない)新聞・コーンフレーク・等々、、。

HERBERT本人は、こうしたパフォーマンスに攻撃的要素があることについて本意とは多少ズレがあることを認めてるけど、やらずにはいられないっていうエネルギーが勝ってるんだろう。ビシビシ伝わる。かっこいいノイズ、客席からの歓声も一緒にループ。ああ、オレもやろうとしてたんだコレ(歓声のループ)、って思った。やったもん勝ち。とにかく最高に面白かった。