Diaries '99 September

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9月3日(金)

ボクにしては早起き。朝9時には目を覚ます。ボクはいつも活動する3〜4時間は前に起きたほうが調子がいいのでそうしている。なるべくね。

pm1:00、村田が迎えに来てくれる。彼は高校時代からの付き合い。ナラのライブを数年来撮ってくれているライブカメラマンだ。今日は彼が運転を買って出てくれた。ありがたい。

目指すは群馬の前橋にあるライブハウス、club FLEEZだ。クルマは村田の友人で、以前カラスというバンドでデビューしてたっていうバンドのボーカリストから借りることが出来た。これもありがたい。

世田谷の高級住宅街の中にポツリとある、絶対建って30年以上は経ってるであろう高級ではないが味のある(ボクの部屋を擁する)マンションから練馬のインターまで一時間弱はかかったな。で、高速関越自動車道に入る。2度の休憩をはさみつつ、クルマの中ではめったに聴かないが運転手のことも考えてキャロル・キングのベスト(でもこれがなかなかヨカッタ)のテープを聴きながら古い話しで盛り上がったり少しばかりシリアスな話しをしたりしながら3時半にはclub FLEEZに着いた。以前ナラのスタッフをしてくれていた女の子が前橋の出身で、この辺の地図を書いて送ってくれてたので助かった。

時間より早く到着したので少し時間がある。ゆっくり用意しつつこの日の他の出演者=しんえもん、ハックル・ベリー・フィン(同名バンドもあり)と話す。出演順はしんえもん、ナラカズヲ、ハックルベリーフィンの順。ハックル〜はここいらや埼玉を拠点に活動している此の辺でけっこう人気のあるバンドらしい。聞くと、ベースの人は熊谷のボーグというライブハウスのミキサーだったって言う。前にボク、天然ビートでお世話んなったことある。お世辞じゃなくホント上手いミキサーだったのを憶えている。ホント演奏しやすかった。そう伝えると少しだけ嬉しそう。今日もそうだった。ここもなかなかイイカンジで音的にも演りやすい。ここは近未来的なムードもあるカッコいいハコだ。メジャー、インディーいろいろ出演している。

ボクは数日前、(ちょうどANGAの時もそうだったんだけど)熱があって、今日も少し鼻声だった。だからリハは軽めにした。あとは本番までリラックス。周りのものや空気と自分がとけて一つだ。OK、これで大丈夫。客入りが遅く、40分オシでスタート。

しんえもんがギター1本で歌い始めた。
用意しつつ、時々楽屋のタバコの煙から逃げて外の空気を吸いに外へ出たりしてるうちにナラの出番が来る。KINKSが流れる中ギターをセッティング。お客さんはけっこういる。イスは全て埋まり地べたに坐ったり立ってる人も。SE、サム・クックのチェンジズ・ゴナ・カムで登場。

初の前橋、ニコニコ気分で歌い出す「日曜日」。終わると拍手ばっちり。イイカンジ。何か喋ってもひとつひとつちゃんと反応がある。嬉しい。だからこっちもノリがよくなる。客席に笑顔も多い。いいねえ。以前、FM群馬やFM横浜のカレッジチャートで、最近スゲー売れた坂本龍一より一瞬だけ上位になったことのある「砂漠の中のくじら」を歌った。いやあ、イイカンジだ。反応があったかい。「キスしたい」「僕らの日々」と続ける。なんてHOTなんだ前橋は、FLEEZは。ハードに演った「真っ赤なゼリー」では帰省、ちゃう奇声も上がる。

ラストの「東京ラブソング」には伸び上がったり立ち上がったりして拍手してくれたテーブルも。最高、前橋!又来たい。絶対来る。本気でそう思った。ライブ終わってから話しに来る人。CDを買ってくれてサインを求めてくれる人も二人。CDもよく売れてくれた。ありがたい。アンケートも集まった。FLEEZのブッキングマネージャー氏も感激してくれてこっちも感激だ。11/5どうかと聞かれる。検討したい是非。{11/5は決定した}

ボクのあと、地元の人気バンドのハックル・ベリー・フィンがシャキっとした腕前のアコースティックポップで盛り上がった。アコギをステレオアウトで2つの音を出して一つの方にワウをかけたりしてんのが面白かった。

やあ、今日はいい日だった。絶対又来るぜ前橋。好きな街が増えたね。 、、っつうってもFLEEZしか知らないけど。ま、いいやん。
今日はよかったねえ・楽しかった・又来たいねえって帰りのクルマん中でも村田と話しつつBGMはジミー・ペイジ&ロバート・プラントの「クォーター」、グレイトフル・デッドのライブ盤「デッドセット」。帰りはノンビリ。

ファミレスに寄る。ベジタリアンの僕には食べられるものが殆ど無かったが、2品選べた。真夜中の食事はもたれた。此の点以外今日は全てOK。いや、全部OK!OKだよ。ありがとう前橋、又行きます。もっと盛り上がりましょう。ヨロシクでっす。


9月14日(火) 其の壱

青森ケーブルTV社へ12:28到着。13:00入りだったが早く着いてしまった。昼休みだろうしギターとカバンを置かしてもらってその辺で時間を潰そうとしたがここは昼休みがないのか打ち合わせしてすぐにでもってノリ。

前回も青森ケーブルTV社の長谷川氏の好意で「東京ラブソング」のビデオクリップを流してくれたが、今回はトークと演奏を収録しましょうということになって、そこで番組の進行役の斉藤氏が「じゃあどうせなら青森でビデオクリップのようなものを作りませんか?」と提案しボクが乗って今日実現の運びとなったってわけだ。場所を提案しあってスタッフ兼カメラマン兼司会の斉藤氏とふたりで街へ出た。

まずレコード店音楽堂の前の路上。ついさっきの電話での突然の申し出にも快諾してくれたことに礼と挨拶。で路上、CDで「真っ赤なゼリー」をかけながらそれにあわせて僕がギターを弾きながら歌いそれを斉藤氏が撮影。ビートの効いた曲「真っ赤なゼリー」とノンビリした平日の青森の光景とのバランスが奇妙ではあるが、1曲歌い次の場所の青森駅へ。

この辺は路上ミュージシャンがよく演奏しているらしいが、駅からの撮影の許可が出ずにNG。

で、駅から線路沿いを海手へ歩く。と、金網越しに駅のホームが見える。ここいいなってそこで又歌い撮影。又しばらくまっすぐゆくと道と線路に挟まれて廃線で使わなくなった津軽鉄道の列車。道側の面はキレーに塗り直してあり中は改造され休憩所になっているが線路側の方は昔のままで オンボロさ加減がいい味を醸し出している。ので裏側の伸び放題の草にまみれて古びた列車の前で1曲、その階段で坐って1曲。そこで又音楽堂へ戻り、その前の路上で再び歌い、撮影。
これで大体時間だ。

青森ケーブルTV社へ戻る。

コブラツイスターズの相馬と川畑の書いた色紙が貼ってあるスタジオでトークの収録。さっきの撮影でも手にしていたGibson J160-Eを鳴らしつつCDのことと10月の16日のサンロード青森、17日イオン下田ショッピングセンター、21日弘前オレンジカウンティー、23日青森シューだびよんのライブの告知をして曲「真っ赤なゼリー」を紹介して撮影終了。ケーブルTVの人たちにありがとうを伝え青森ケーブルTV社を出る。

次はFM青森で生放送出演と収録がある。でもまだ少し時間があるので、古くからの知人で元楽器店店主で現在はコンピューターの仕事をしている人の会社へ顔を出す。いろいろ話す。


9月14日(火) 其の弐

で、しばらくして時間、バス停までちょっとあるしそろそろと思ったら、FM青森までクルマで送ってくれるって言う。遠慮してみたがありがたく甘えることに。

17:00入りの約束のとこ16:40頃にFM青森到着。お茶を飲みつつ待ってると、前にもお世話んなったロックスピリットラジオディレクター佐藤さん現れる。挨拶を交わしすぐ打ち合わせ。今日は18:00に生出演、その前後の時間で数本収録することに。

で、すぐスタジオへ。番組は始まっていてガラスの向こうでDJ鈴木耕治さんが喋っている。その隣りにある通りに面してガラス張りなので外から丸見えのスタジオに入る。渡されたラフな番組進行表に曲名と大体の話す内容を書き込んでそれを佐藤氏に。今日は番組で歌うので、ギターチューニング。

さあ、収録の本番。まず、10月の4,5,6,7,8日のつまり10月の第一月曜から金曜までの5日間、17:00〜17:15 このFM青森の「チャート・ナビゲーター」という番組でのトークを。そして毎日1曲ずつアルバム「東京ラブソング」から紹介していった。

次は同じ週の土曜、10月9日の17:00〜18:30「エキサイティング・サタデー」の中のワン・コーナーでのトーク、ここでもCDから1曲OA。そしていよいよ9月19日の日曜19:00からの一時間番組「リゾート・ファクトリー」でたっぷり喋ってナラの曲やナラの好きな曲をかける番組の収録。
テーマが流れて「今晩は、ナラカズヲです〜」って始まって1曲目ナラカズヲの「日曜日」をかけたとこで生出演の時間になる。隣りのスタジオへ移動。

CMのあとギブソンのアコギ片手にスタジオへ乗り込む。DJ鈴木さんに挨拶。CM終了。「さあ、今日のゲストは青森出身のシンガー・ソング・ライターでアルバム「東京ラブソング」も好評なナラカズヲさんで〜す!!」って言い終わるかどうかってタイミングで「真っ赤なゼリー」を生で歌う。だが1コーラスんとこでヘッドホーンがずり落ちてきてストップしてそのままトーク。だが結果それも良かったようだ。

「ナラさんはステージの動きが激しかったりしますよね。でもナラさんベジタリアンですけど体力的には大丈夫なんですか?」って聞かれて、「全く問題ないです。逆に調子いいし。本人に直接聞いたわけじゃあないけれどカール・ルイスは30過ぎて菜食になって調子いいそうだし そういう人いっぱいいるし、それに音楽、ライブも、確かに体力も使うんだけど、基本的にはもっと別のエネルギーを使っているような気がするし、実際いいライブのあとは腹空かないし逆に腹いっぱいになることも多い」ってなことを答えた。

そんなことなんかを話しつつ しっかり次回の青森や弘前のライブを告知、で、曲「東京ラブソング」オンエア。DJ鈴木さんとスタッフの方に挨拶、そして又さっきのスタジオへ。


9月14日(火) 其の参

「日曜日」をかけた後からだ。
ジョン・セバスチャンの「Welcome back」を紹介してそれをBGMにトーク。アルバムのこと、ライブのことなんかを話しつつ次のナンバー。ルー・リード&ジョン・ケールのアルバム「ソング・フォー・ドレラ」{故アンディ・ウォ-ホールに捧げたアルバム}の中から「SMALL TOWN」。

ここでエルヴィス・コステロの「Oliber's Army」をBGMに少し話して今度は僕ナラカズヲ「真っ赤なゼリー」をかける。で、このHPのことを話す。そしてボブ・ディランで「THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'〜時代は変わる」をかけ、少し喋ってアルバムにも収録されている三拍子ナンバー「虫のうた」アコギとハープでの弾き語りで歌う。

そんで自分はいろんなタイプの音が好きだが、ジャンルを越えていて かつ その人の色が出てるってのが結果好きになってたりするってなことを話す。でもこの辺でトークのスウィッチをOFFるのを忘れてちょっとミスしたりしたが。

かける曲はアーシーなHIP HOPの元ARRESTED DEVELOPMENTのスピーチが歌いラップする「THE HEY'S SONG」。そして僕の歌っつうかラブソング観を口にしたりして、ナラカズヲ「夕方、少年、海の公園」。続けてニール・ヤングのアルバム「RAGGED GLORY」から「MOTHER ANTHEM (NaturalAnthem)」。ここで少し話してナラの「僕らの日々」。

最後に又青森ライブの告知「10月16日(土)サンロード青森、10月17日(日)イオン下田ショッピングセンターで2回ステージ、10月21日(木)弘前オレンジ・カウンティー、10月23日(土)青森シューだびよん、ぜひライブへ遊びに来て一緒に盛り上がりましょう。」とラスト弾き語りで 「東京ラブソング」で締める。

途中随分佐藤氏に助けられ無事収録終了。ぎりぎり。実はこのあと同じこのスタジオであのドカベン香川が収録するってこと。トークショーで来てるんだって、ふ〜ん。別の部屋で夏の公開生ライブの時の音をテープにダビングしてもらいつつ佐藤氏といろいろ話し込む。

帰り道の方向が一緒だってことで氏のワーゲンに乗せてもらって実家へ帰宅。たすかる。いい人ばかり。世話になってるなあ。青森でも東京でもライブ行った先でも、人っていいぜって思わされる。

大体にしてみんな悪い予言ばっかり信じちゃうけど、なんかさあ、人間が愛の生き物に進化するっていう、いろんなとこにある予言。あれ、もしかしてホントに段々そうなってんじゃあないの?って本気で思っちゃうよ。


9月15日(水)

青森から東京へ戻る。19:00新宿へ。
「アコースティック・ギターマガジン」(リットー)の撮影のためだ。路上音楽情報紙「DADA」というフリーペーパーも作ってる青柳氏が「アコースティック・ギター・マガジン」の10月28日発売号の中での「路上ミュージシャン」特集ページで書くということで話がきた。

青柳氏とはまだ会ったことがないが彼の文には誠意を感じるし、彼が路上に接近したライフスタイルになったのには、ナラの自主製作したCD「奈良和雄路上ライブ」が'89当時影響力のあるロックカルチャー雑誌だった「宝島」に取り上げられ(編集部員の一人がCD路上ライブを気に入って)、そのあとの号で路上ライブ特集が組まれたのだけど、それも原因にもなってるって言ってくれてるしこれは是非会ってみたいところであるしnewCD「東京ラブソング」を広めるにもありがたいしね。ホントでもあれ以降路上で歌うのが急増したし「路上ライブ」って言い方も定着したし、あの時の「宝島」って影響力あったなあ。でもあの編集やってたA君は今どうしてんだろう。

話を戻す。
さあ、新宿着いた、外は雨だよおお!って感じでホント大雨。青柳氏現れる。初対面だ。とにかく雨なのでガード下で撮影するって言う。OKって移動。副編集長やスタッフ、カメラマンの女性を紹介される。

で、路上ライブ道具を広げて用意。2曲歌ってそれを撮ってもらう。「東京ラブソング」と「真っ赤なゼリー」を歌う。この2曲だからフル・テンションである。なもんで帽子が落ちてきて目が隠れてしまう。(だから写真の目が隠れていてもそれはわざとじゃないです。)
歌ったあとDADA青柳氏やアコギ・マガジン編集の人たちと少し話す。ナイスな方ばかりじゃあないの又しても。いい人と会うのはキモチがいいね。

通りがかった人にチラシを渡す。 歌を聴きたいって言ってくれた沖縄から来たっていう女の子二人。「でも彼が次歌うからそのあと。」ってこたえる。

で、今度は石井明夫というシンガー。彼は以前ライブで一緒になったことがあるが元はベーシストだったらしく前述の「宝島」でもよく載ってたウィラードってバンドでもやってたらしい。ボブ・ディランの曲に日本語の歌詞を乗せた曲やオリジナルを歌った。なかなかいいかんじ。で、今度又ナラも「虫のうた」を歌う。さっきの女の子も聴いてくれて反応もOK。

そこに今度はミナミというこれも路上歴の長い ビクターからの路上シンガー・オムニバスCD&VIDEOで一緒だった女性が現れる。今度は彼女の番 。少し話し、1曲聴いて僕はみんなに挨拶してそこをあとにした。

長いその新宿のガード・トンネルから出ると外は晴れている。こりゃあいい。歌える。つうんで、いつもの新宿スクエアのとこで歌いだす。「砂漠の中のくじら」を歌ってる時、突然踊る外人登場。「リアルなんとかあ〜!」「グレートサウンド」って叫びながらとってもイイノリ。通り過ぎる日本人に「なぜ聴いていかない!?」って問いかけながらギターケースに100円玉ポンポン入れつつDANCE!DANCE!DANCE!

少し話す。ダンスの感じからアフリカのほうの人かと思ったらパキスタンから来たっていう。渋谷で路上ライブを続けてた頃よくパキスタンから来た青年が聴きに来ていたが彼らはダンスなんかしなかったなあ。

彼のおかげで僕はとってもキモチよく路上ライブができた。人の足を停めようとかじゃあなくって、ただ集中して楽しむ。それが結果よかったりするっていう、そうゆう当たり前のことを再確認。この日ボクの前にあまり足を停める人はいなかったがOKだった。とっても楽しかったし満ちたカンジがしていた。だが最後の曲を歌い終わったとき彼の姿はなく、どっかへ行っちゃったのだろう。帰り仕度をする。さっきのカメラマン女性が通りがかり少し話す。

ああそれにしても、又あの踊るパキスタン人と会いたいねえ、、と思いながら電車で帰る。


9月17日(金)

千葉ANGAにて熱いライブ決行した。この日はお客さんの入りが遅く、そして少なかったがボクとしてはとってもいいライブだった。この日のライブの中の曲を出来ればHPでも聴いてもらいたい。

ところで対バンというか対マン、、じゃあちょっとあれだが。とにかく千葉のブルース野郎の(といってもよくあるブルース風じゃないぜ)梅太郎、大阪からツアー廻ってきた井口聖人の両人ともにスタイルとしては地味って言われがちなアコギ一本ソロ(井口氏の場合は一人でアコギとバスドラとハイハットを鳴らしてトム・ウェイツを思わせる音も節々、、、)、だがイイんだ 。

ボク自身もこの所ずうっとひとりでツアーしてたが、どんどんテンションもクオリティも上がるし、この頃イイカンジなのでもっと多くの人に観て聴いて欲しい。11月、バンドでもやるしそれも聴いてほしいが、ギター一本でやることがそれに比べて価値が少ないとかは全くないよ。当然だがね。今ホントね、ギター一本で歌うのが楽しいしやりがいもあるし、少し前のナラとはひと味ふた味違う筈。

違いの分かるそこのアナタよ ナラの歌を聴いてくれないかい?


9月22日(水)

今日、話題の「冬の十字架/忌野清志郎&リトル・スクリーミング・レビュー」を聴いた。

メジャーからリリース予定がパンク君が代が入ってるってことで発売がインディーズ・レーベルから出たっていうイワク付き。、、なのだが、そのニュース性を全くナシにしても、キヨシローという有名でキャリアのあることなんかもカンケーなく、ホントーに素晴らしいロックンロールアルバム。

ライブも観たことあるし、初期のRCの3枚も好き。でもこれって、又日本に一枚カッコイイアルバムが増えたというか、ホント清志郎氏がここまで言うとはってとこも含め、単純にメロディアスなとこも、そして何より破壊的なだけでなく包み込むようなポジティブなエネルギー。時々、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンを思い出したけど、そもそもずっと前からブルースとパンクの両面があったしこの人、なんか頷けた。

スクリーミング・レビューになってからじゃ一番キレもいいしとにかくカッコEビート。ジャケのL.S.Rのロゴんとこに十字架に貼付られうなだれたキリスト。なにか象徴的だ。キリストも釈迦さんもクリシュナもレノンもマーレーも結局のとこデッカイデッカイLOVEをメッセージしてた。(だから宗教戦争の正体はただのエゴ戦争だ)その大きなLOVEのことを、(清志郎氏の思惑はどうであれ)少しばかり考えてみた。

とにかくコレは壮快。


9月24日(金)

大阪在住で、自らのホームページでナラを取り上げ応援してくれているという黒澤さんと、オフィシャルのHPのBBS管理人山内特派員と下北沢イーハトーボにてお茶。あれこれ一時間半は。外は大雨。台風が来てるらしい 。多くの犠牲者が出た地域もあるぐらいの。

今夜予告していた新宿の路上ライブ、この調子じゃあ無理だねえなんて、、、でもなんとなく出来るようなカンジはしてた。なぜか内心。で、夜。晴れる。風はめっぽう強い、信号機がはためく旗のように揺れるくらい。でもきっと新宿は大丈夫かもなあって新宿へ。

BBSで予告してた時間よりは遅くなってしまったが、新宿駅東口スクエア 、歌う。雨はないが、風強くチラシ飛ばされないように気をつかう。この間睨みをきかせてたテキヤのおっちゃんもシカト。いや、今日はいないのか? 1時間程歌った。遠くから聴いてんのかどうかわからない人、からかいの酔っ払い、、、。今日は人、あんまり立ち止まらなかった。こうゆう日もあるさ。

ただ、今日も又何かひとつ確認できた感があり。多少のんびり始まったが 、途中氣を入れ変えた瞬間景色が変わった。こうゆう日でもね。やはりねえ、人に歌いかけながらも人の足が止まることを気にしてるとダメ。ただひたすら歌うってこと。何度もこれって経験してわかってる筈でもね、、。時々同じことを繰り返したりしながらさ、タフにいこうぜ自分よ。うん、そうか成る程。


9月26日(日)

突然の思い付きでの路上ライブはいつものこと。井の頭公園へ。到着したときは既に夕方5時で暗くなりかけていた。

始めは吉祥寺駅寄り入り口を入ってすぐ折れたとこで1曲「虫のうた」。途中、弦が一本切れた。歌い終わり、「いいですねえ」って話しかけてくる人もいたが近くの露店の人からクレーム。そうだよな、少し近すぎ、こりゃあ申し訳ない、、、、って奥へ移動。おっ、ステージが珍しく開いている。
用意、が先っき切れた3弦の換えがない。しかもカポタストもない。まず3弦の代わりに5弦(A)をGにして代用、カポはないので、これまた今日はかってがちがう。なんたって音太い太い。

符面台に看板、、のようなものを貼り、ギターケースを広げてチラシを置き 、ステージの前にある客席に座り休憩する人々にかるく挨拶。「日曜日」を歌う。このシチュエーションに合っているよ なかなかね。

歌い終わっての反応なかなか良し。よっしゃよっしゃと「砂漠の中のくじら」これにもイイカンジ。で、その後もドンドン続ける。「虫のうた」や「僕らの日々」「風が吹くのを感じて」「真っ赤なゼリー」「東京ラブソング」「おやすみ」、、、。最後の方は、やっぱり3弦外して歌う。うん、5弦を3弦に張るのはやはりイマイチだったハハハ。
CDを購入してくれるヒトこの日いなかったが、途中チラシをステージ前方まで取りに来てくれるヒトがけっこういたし拍手もイイカンジだった。

なかなか今日はよかったじゃあないかと、帰りの電車に乗りながら思う。


9月27日(月)

以前日記に書いたハードコア・ジャズ・ファンク?バンドのKILLING FLOORってゆうカッコイイバンドのメンバーの旧橋壮(T.SAX)の参加する、「東京オーケストラ」ってバンドのライブを観るために神谷町のお寺へ。

真福寺という寺。しかし寺らしき建物が見つからず通行人に訊ねる。と、その寺とは、目の前にあるビルディングのことだった。たしかにそのビルの入り口の両わきには提灯が。だが寺というには、、、なんてモダンな。。とにかく入る。遅れて、1曲聴けなかったがなんとか座れる。けっこう人多い。

この東京オーケストラは前述のT.SAX旧橋、DRUMS小山彰太氏、KEY(リーダー)西尾賢氏、VIB初山博氏、、、、総勢10名によるFREEJAZZ的セッションオーケストラ。山下洋輔氏のバンドメンバーや坂田明氏のバンドメンバーや上々颱風のセッションメンバー?が参加している。しかしこれは面白かった。この人たちだけでもいいのに、これに仏教の声明(お経)や雅楽が入り交じって一つのハーモニーとなり、スパークもする。
「越天楽」「不動賛」、、といった曲が演奏される。ボクは「佃島の夜明け」にグッときた。女性SAXの増田さんのフレーズもいい。で、やはり旧橋壮のSAXは弾けてていい。

短かったがとってもいいライブを楽しませてもらった。終演後、旧橋SAXと会話。彼は、昨日ナラの「東京ラブソング」を購入してくれたのだと言う。
ありがたいねえ。曲を憶えて11月のライブには是非参加したいって言ってくれる。じゃあ詳しくは電話で、と別れる。
そうして決まった。11月9日(火)のStar Pine's Cafe(吉祥寺)と、11月26日(金)ShowBoat(高円寺)のライブには彼ともう一人のトランペットプレイヤーの関口新一郎(KILLING FLOOR,スカ・レゲエバンドで活躍)が参加する。 面白くなるだろう。


9月29日(水)

スタジオでそのライブの骨組みの編成でリハーサル。
久しぶりのマカナエ(天然ビートのラストメンバーのDRUMS)といつもの奈良明雄(BASS)、コモンビルより玉川裕高(エレキギター)との4人(ライブでは参加するDjembeの荷野{カヤ}(さんからごんじゃ)は今日は都合つかず不参加。)。

いやあ、いいよ。この日はこのメンバーで初顔合わせだったしそりゃあ まだ不完全だったろう。でもこりゃあいいよ。マカナエのドラムが入るとロック色が増す。「真っ赤なゼリー」なんかもう、パンクかパブロックってカンジ。「僕らの日々」これもいい。「夕方、少年、海の公園」これはサイケ。玉川ギターもさえるさえる。玉川君は一日だけのライブ参加だけど、、、。

やあ、楽しみだねえ。これにホーンセクションが入る。へへへ。多くの人に観に来てほしいよねえ。

お・す・す・め・だよ!!!!!