Diaries '99 December

 
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12月15日(水)

ところでミレニアムだ世も末だあなんて渦巻く世相の波の中、いいヒトはできましたか?いやいや、しっかり暮らしてますか?この国の暗部に切り込むかのようなエレファントカシマシの新曲はパワフルだねえ。あれがゴールデンタイムのテレビで流れて痛快だったが、そんでパンク君が代がメジャーから出ないってとこが、なんとなくダメってしてるだけってカンジってえかなんか笑っちゃうね。きっとそれぞれ届くとこには届くのでしょう。「東京ラブソング」もナラの新しいウタももっといろんなヒトに届けたいものです。

ま、それはとにかく、2000年問題は大丈夫ですか?あんまり気にはしてませんが、なんかもらった、市民グループの作成したブックレットをみてちょっとこんなコトを聞いてみたわけでした。

少し出来るものだけ用意したりしてるうちになんかキャンプとか遠足の用意してるようなほんのちょっとワクワクしてる自分もあったりして。まあでも、こうゆうコトに都市は弱いよね。だけどホントは、生活ってのはこうゆうことなんだってことを確認することにもなるようなちょっとしたパニックなら悪くないかななんて。

原発とか核ってのは問題だが。あと命にかかわる問題ってあるようだし。でも交通って元々はこんなに便利じゃあなく電気製品も昔はなかったし、ごはんもマキで火をおこしてっていう、そういうものだった筈。ま、口で言うのは易しで実際今そうなったらそりゃあ不便極まわりないだろうが。震災のとき人が助け合う姿に、壊れた街に今までの暮らしを反省したり、なにか教えられたりしたのを時間が経つとどうも忘れてしまうぼくら人間はコレを機にまた何か考え直したりすることになるのか 取り越し苦労だったって笑って終わるのか。笑いながらも考え直すこともできるが、、。そんなことをちょっと思った今日だった。


12月22日(水)

高円寺ShowBoatにて「ココロノウタ」ってイベントに出演。
リハ後、やはり今日出演する塚本晃(ex.シェィディ・ドールズ、HEAVEN、Sound Apartment)と話す。彼とは7月以来。ただその後、ボクが井の頭公園で歌うって言っときながら行かなかったときがあって、その時彼から電話があって「今、井の頭公園にいるんだけど、、、(塚本)」「やあ〜ごめん、、(ナラ)」ってことがあったんでその時のことを詫びる。それにしても彼とは2度目だが、前から知りあってるような気がしたりするからまあ縁があるんだろう。彼は骨太な歌を歌う。自称ハードコアフォーク。

やはり出演者のTSUNTAとも話す。彼は以前CMの歌も歌っってたシンガー・ソング・ライター。夏、ROOSTERで対バンだった下村誠さんの知り合いでそのときナラのライブも見たらしい。で、オレんちの近所に住んでいたことも判明。まあこの辺りはミュージシャン、ホント多い。

あともう一つ出るバンドDEERS。チャイナボウルズというバンドのボーカルとニューロティカのギターふたりが中心のバンド。ギターの人とは共通の友人もいた。前に日記にも登場したラフィン・ノーズのギターの春日君。前に春日君がPOGOってバンドやってた頃ニューロティカと一緒になる時もあったよう。
とまあ、こうゆうメンツでのイベントだった。

ナラのライブは「砂漠の中のくじら」からスタート。挨拶をして「君の声が聞きたい」と続き「僕らの日々」。ShowBoatを埋めた人たちの拍手はあったかい。それでも少しおとなしいなと思い、「東京は大人だね、、」ってオレ。
しかしコレに心外だったっていう人もいたことがアンケートで判明。東京生まれのその人は東京の悪口に聞こえたとのこと。まあほんのちょっと煽るようなとこあったけど悪く言うつもりはなかった。うまく伝わらなかったんだろう。

ところで最近、人の葬儀に立ち会うことが数度あり考えさせられたり何か感じることもあってこの歌を歌いたくなった。「たったひとつ」。そして「シンプルな絵」。「虫のうた」。そんでハープで盛り上がって「真っ赤なぜりー」でブッ飛ぶ。そんで1999、千年代ライブラストはやはり「東京ラブソング」。最後の拍手はなかなかイイカンジでありがたかった。やっぱりついついオレラストは首ふっていた、ビデオ見たら。のると首ふってる。
あと、塚本晃も熱い骨太な歌をハードに熱唱。

それぞれイイカンジの出演者だった。なかなかいいイベント。アコースティックな歌ものってなんかパンクとかファンクに比べてライブハウスだと人集まんないってのがずうっと前から現状だったけどこのイベントはまあまあ集まっていたし、どのミュージシャンもよかったと思うし、お客さんたちもイベント全体を楽しんでたんじゃないかな。


12月23日(木)

最近JAZZをよく聴く。セロニアス・モンクはまえから良く聴いてたがマイブームはジョン・コルトレーン。ビデオ見たりレコード聴いたり。ニューポートジャズフェスのライブのマイフェイバリット・シングは素晴らしすぎて涙が出そう。フリージャズ期つまり後期のコルトレーンが特に。

マイルス・ディビスやマル・ウォルドロンもステキだが、今コルトレーンブームがボクにおしよせている。マイルスやモンクとやってる時期だってもちろんいい。でも自分の活動を始めてから、そしてどんどんと崇高な表現というか崇高を表現してゆくあたりのを耳にするとハートにくる。音の形態じゃあなく、くるものってこうゆうんだよな。

さっき後期がいいって言ったけどバンドはエルビン・ジョーンズがドラマーやってるのがスキかな。もうね、宇宙だよ。乱暴な言い方かもしれないけどアートすべて、突きつめれば、宇宙・至高存在ってなるだろうね。自分だって曲創ってるのか霊媒なのかようわからん。それってみんなそうゆうもんだろうし。

まあとにかくコルトレーンがボクのハートを鷲掴みにした。で、興味を持って本読んだりするとその生き方が、向かうところが、やはりってカンジだった。今まで惹かれた音楽家はだいたいそうだった。
やあね、ライブいいよ。コルトレーン。


12月23日(木) 

夕方下北沢を自転車で走ってたら呼び止められる。エンジン(Yaung Skinsのキーボード)だ。ひさしぶりだ。Yaung skinsのメンバーもいっしょだ。ベース・ボーカルのセンパイとドラマー(兼デキシード・ザ・エモンズ)との3人からなるギターレスのピアノトリオ・ビート・バンド。今日ライブだってんで招待してえくれるってことになった。で、いったんうちに戻り、時間に合わせライブハウスのCLUB251へ。

彼らのCDが出てるK.O.G.Aレーベルのイベントだったようだ。人がいっぱい。バンドも結構出た。みんななかなかポップで楽しい。エンジンのYaung Skins、楽しい。曲のエンディングのハイテンションが続いてるようなビートの効いたポップ。初期のビートルズを思い出す。編成はいっしょのピアノトリオだけどベンフォールズとはまた違う。ループみたいなピアノフレーズもおもしろい。ライブ後話す。エンジンはライブの時だけ東京に来るが実家の静岡に引っ越したとのこと。最近まで近所だったんだけどね。そうか、あんまり会えないんだね。またでも、元気でって握手して家へ戻った。


12月28日(火)

カーティス・メイフィールドが死んだ。57、若い。カーティスはレコードCDけっこう持ってる。「There's no place like America Today」は最高。シモキタのCD屋で流れてきたその音に捕まってしまって以来よく聴いた。歌詞は政治的というか社会的だったりラブソング、SOUL。これがこれぞSOULって音楽。ドラムとホーンの間(ま)のスリリングなこと絶妙なこと。カーティスの繊細なファルセットの泣けること。

この間、アート・アンサンブル・シカゴのトランペッターのレスター・ボウイも亡くなった。レスターのソロアルバム「The Great Priteder」は、よくボクのライブのエンディングSEで使ったがこれホントかっこいいよ。

カッコイイ、、、ってわけで、ナラカズヲの1999ハマッタものをここに列挙。
以下順位ではありません。

ジョン・コルトレーン(特にライブと後期のもの)ちなみにジャズの有名なSAXプレイヤー。

カエターノ・ヴェローゾ(ブラジルのシンガークリエイター)ちなみにそのほかのブラジルのミュージシャンもよく聴いた。

ブルース・ハープ・・・今年になってちゃんと吹くようになったようなもの。前までちゃんとやってなかった。ハープが今ホントスキ。吹くと盛り上がってしまって、、、。

DJ、、っつうってもラジオの。ちょっとFM青森でしゃべらしてもらったりスキな音をかけたり歌ったりって楽しいことこの上ない、、でも喋るのをもうすこし上手くなった方がいいんかなあってオンエア聴いて反省。

アビー・リンカーン、、ジャズ・ボーカリスト、女性、ベテランです。泣きそうになるようなワクワクするような声と歌い方。以前のアルバム「タートルズ・ドリーム」がいい。「WHOLLY EARTH」もいい。

ブライアン・ウイルソン、ビーチ・ボーイズ、、、前はその良さがわからなかったけど今年よく聴いた。

ハース・マルティネス{CD「夢の旅人〜ドリームズビル」とライブ}・・・夜中よく聴いた。ジョン・セバスチャンやヴァン・ダイク・パークスやジョン・サイモン、アビーもね。

アタリ・ティーンエイジ・ライオット・・うるさいけどカッコイイ、デジタル・ハードコア。

KINKSの昔のや、BECKの「ミューテーションズ」もよかった。ベル&セバスチャンもよく聴いたな。ビリー・ブラッグも。キャロル・キング、コルティーホも
でも後半はとにかくJAZZばっかし昔のマイルスやモンクやマル・ウォルドロン、ローランド・カーク、ミシェル・ペトルチアーニ、そんでとにかくジョン・コルトレーン。

エルビス・コステロ&スティーブ・ナイーブのライブ。すばらしかった。

*このホームページ・出会い。自分はインターネッターじゃあないのであんまり見たことないけれど。ありがたいことです。

路上ライブ・・・寒くなってからあまりやってないけど。路上から得るものはなんだろう?エネルギーかな。う〜ん・・・・。

前橋CLUB FLEEZ、、すばらしい聴き手の集まる場所。

地元青森、、応援してくれる人たちにありがたかった。CDショップ、ラジオ局、友人、新聞、、、書ききれない。

*それは東京でも関西でもそう。幾つもの、応援、支持、、、、・・・

*幾つかの、死に接したことでいろいろと感じたり考えたり、、。何か得たものもあった、と、思う。

ツアー、、関西や関東、みちのく、出逢い、、、いろいろ、、加奈崎さんともいっしょだったりひとりだったり。

バンド、、ホーンセクションともやった。CDの曲がよりカッコよくなった。「虫のうた」「ゼリー」やいろいろ、もう一度レコーディグしてシングルとかで出せないものか。

アルバム「東京ラブソング」'99.3.20リリース。
地味かもしれないが聴く程しみる、いいアルバムだと自分で思う。さあ、曲がいっぱい出来てるのだが。今日さっきもいいのができたとこ。次は、、?

って、まあこんなふうにさらあっと一年をながめた。
アナタはどう?