有明同人誌即売会会場における移動電話通信状況情報随時募集中

盆と暮れの年2回、東京は有明の東京ビッグサイトで開かれる某同人誌即売会。
この場が移動電話キャリア(通信会社)にとっては大晦日から元日にかけてと同様、通話・通信集中の恰好の実験場になっているような気がしてならない。
実際にはどうなのかはともかく、驚異的な人数があの場に集中することで必然的に驚異的な数の端末が集中することにより繋がりにくい状況であるのは事実。もはや会場では移動電話は使い物にならない、というのが定説になりつつある。
ここでは、この某同人誌即売会に強い移動電話は何か?というのを実際の通話・通信状況を織り交ぜつつ研究しているページだったのですが既に同じ事やってる方々は多々いらっしゃるので実際にどうだったのかを報告するページに若干の方向転換を経て現在に至ります。

2005年冬コミ以後の情報が掲載されていない件について(2007/01/02)
現時点において私の手持ち情報がボーダフォンPDC(現ソフトバンク6-2)とツーカーのものしかなく、かつ私の調査した限りにおいては輻輳等の発生した時間帯がなかったためまとめても無意味である、と考えた事から掲載を控えました。
これは両社ともの利用者離れにより回線に余裕が出たこと、ツーカーの新規受付終了と利用者のauへのシフト、ソフトバンクに関しては3Gへの機種変とPDCに対する移動基地局車の存在によるものと考えられます。
もしも不通、輻輳等が発生したキャリア等の情報がございましたら引き続きお待ちしております。

注意!
本サイトの情報はあくまでも管理者と情報提供くださった方々の機種で実際に発生した状況と個々の主観です。
この情報を参考にしたことで何らかの不都合が生じた場合でも管理者ならびに情報提供者は一切の責任を負いません。
また、本サイトの目的は(私がサイトを管理出来得る限りに於いての)情報の共有にありますので情報提供に対し特別な謝礼等は出来ませんのでご理解ください。

コミケット準備会はカタログなどで、現状では緊急性の高い通話が出来ない危険があるため、混雑緩和のためになるべく留守電サービスなどを使用して電源を切るように、という主旨のコメントをしています。
本サイトの意義と矛盾しますが会場において過度に不要不急の通信はなされないのが賢明です。

「既にこういった内容の本を著されているサークルさんがあるそうですが何故か見つけられないので情報下さい」と載せていたところ、2002年10月23日に「トゥインクル・クリエーション」代表の巣田様より「たぶんウチです(^^;」とメールを戴きました。ええ、ずばりそちらでした。ありがとうございました。
本気で情報を得たいのであればこちらが出される「コミケと「でんわ」のおはなし」が大変役に立ちます。

このコンテンツに出てくるブランド名、サービス名称等は各社の登録商標です。
過去の報告で旧ブランド等が出てきますがその当時の報告という事で修正はせずそのままとしています。ご容赦ください。


このページの作成にあたり情報提供・参考情報の使用許可を戴いた方々(50音順)

巣田祐二さん(「トゥインクル・クリエーション」代表)
橘皐月さん
てねれさん
NACKYさん
飛月高見さん

ありがとうございます。

参考資料
「コミケと「でんわ」のおはなし」(トゥインクル・クリエーション)

調査内容
・音声通話
・SMSなどの自社端末相互間のメール(ドコモのショートメールやソフトバンクのスカイメール等)
・Eメール(基本的に他社端末とやり取りするものはすべてこれ)
・ウェブ機能(Yahoo!ケータイ、iモード、EZweb等)
以上の繋がり易さ

対象通信会社(クリックするとそれぞれの状況報告へ飛びます)

ソフトバンク
(本社直轄地区。旧東京デジタルホン→Jフォン東京→Jフォン東日本本社直轄→Jフォン本社直轄→ボーダフォン(日本法人)本社直轄→ソフトバンクモバイル→現在)

・3G(旧名称ボーダフォングローバルスタンダード/vodafone3G)
サービス終了
・PDC(ソフトバンク6-2)

NTTドコモ旧日本電信電話公社→日本電信電話→エヌ・ティ・ティ移動通信網→現在)
(現在は各地方支社である旧ドコモ北海道・東北・北陸・東海・関西・中国・四国・九州の旧ドコモグループ各社の端末も含む)

・FOMA
・衛星携帯

以下はサービス終了。
・アナログ
・シティフォン/シティオ(1.5GHz)
・PHS(旧エヌティティパーソナル中央。旧パーソナル各社端末も含む)
・クイックキャスト(旧ポケットベル)
・800MHzPDC(FOMAではないドコモ携帯。mova。)


KDDI au東京支社
(旧日本移動通信→株式会社ディーディーアイau関東支社→KDDI株式会社au関東支社→現在)
(沖縄セルラーの端末も含む)
・CDMA方式各機種
サービス終了
・アナログ

ウィルコム
(旧DDI東京ポケット電話→DDIポケット電話→現在)
(ウィルコム沖縄の端末含む)
・ポケット電話
・エッジ
・フィールエッジ
・エアーエッジ/エアーエッジフォン
・W-ZERO3などのスマートフォン系PHS

イー・アクセス
・イーモバイル(準備中)

既にサービスを終了した事業者(参考情報)
鷹山(YOZAN)
(東京電力系旧「アステル東京」→東京通信ネットワーク(東京電話アステル)→鷹山子会社マジックメール運営「アステル東京」→並行して「VSフォン」サービスを始めて現在
「アステル東京」のサービスは2005年11月30日、ボイススポットフォンは2006年5月で終了しました。

KDDIツーカー東京
(旧ツーカーセルラー東京)
(ツーカー東海、ツーカー関西の端末を含む。)
ソフトバンクモバイル6-2のうち旧デジタルツーカー各社対応端末のツーカーローミングは2004年12月で終了、ツーカー自体も
2006年6月一杯を以って新規受付を終了、2008年4月1日に停波しました。


いっそ携帯に頼らない、という手も。
ところで携帯に頼らない音声通話手段として無線機をお勧めします。
2003年冬コミ以来携帯は意外に通話がスムーズではありますがそれでも混雑が無いとは言えません。携帯のように基地局を介すことなく直接交信が出来、通話料もかからない無線は有効な連絡手段と考えます。

・特定小電力無線
機材に対する無線局免許と使用する人間の従事者資格を必要としない無線。
家電量販店でも容易に購入でき、買ったその場ですぐ使えるなど手軽だがそれゆえスタッフ含め使用率高し。
割り当ては20チャンネル(単信方式の場合)しかなく、常にどのチャンネルも誰かが使っていると考えた方がいい。
交信範囲は精々1ホール内が限度。
無線全般にいえることだが電話と違って特定の相手のみと通信するメディアではないので他グループとはっきり区別できるコールサインやグループコードの活用で一つのチャンネルも皆で譲り合い使う事が望ましい。(スタッフや近くの工事関係者、業者等業務でそのチャンネルを使っていた場合はそちらに譲りチャンネル移動されるのが賢明です)
当サイトからの提唱だが交信をこの様に始めてはいかがだろう。
「レジャー5チャンネル各局、お借りします。県央高速広坂から県央高速本多さん、取れますか、どうぞ」
使っているチャンネル名を挙げ、そのチャンネルを使っている全員に向けてこれから交信する旨告げてから相手を呼び出すのである。「お借りします」と言う挨拶は本来、電源を入れて交信の無い(少ない)チャンネルを探して使用を決定、という最初の段階で行いさえすれば良いものだが無線のルールを解っていない人が使う可能性も高いのでより丁寧に何回も行う事が必要なのではないかということ。
また、無線は電波を使う以上は第三者が聴いていて当たり前と言うメディアです(携帯とて本来はそうなのです。ただデジタル化で聴くことが技術的に難しくなっただけです)。電話番号等不用意な個人情報を送信する事の無い様気をつけてください。デジタル特小無線も同様です。

注意!
海外で特小に相当する使われ方をしているFRSなどの無線機が時折売られていますが、使用周波数や送信出力が日本で認められた範囲ではありません。使用は違法ですので
絶対に使わないでください。


CB無線やパーソナル無線(無線機に対する無線局免許は必要)は特小より飛びが良くなるが機材の全長が現状ではコミケ手回り品持ち込み制限に引っかかり、新規取得には諸々のハードルが高いためお勧め出来ません。

・アマチュア無線
この即売会が晴海で行われていた時代から多くの参加者に愛用されてきた通信手段。
主に市販ハンディ機が多く存在する144MHz帯と430MHz帯が使われる。
割り当て周波数が多く、他の通信手段の普及で利用者離れが進んだ事もあってか非常に使いやすい。
電波の飛びも良く、エリア全体(東ホール全部、とか)と入口辺りまで交信可能。
本来不特定多数の相手との交信を楽しむメディアのため特小ユーザよりは見ず知らずの相手との交信に抵抗が無い。上手くいくと即売会参加している他のアマチュア無線家との情報交換も可能。
但し機材に対するアマチュア無線局免許と使用者の無線従事者資格が必要であるし、通話内容も業務がらみの物はご法度。
持ち込み荷物の長さ制限もあるため長いアンテナ(ロッドアンテナ含む)で更に飛距離を稼ごう、というアイデアもご法度です。だからってレピータを使うのもやめましょう。
そして、利用者離れということは、はい、どんどん少数派になっているということでもあります。

・簡易業務無線
密かに参加者(特にサークル)の間で愛用されているメディア。
従事者資格が必ずしも全員に必要ない分、アマチュア無線よりも使用までの手続きがたやすい場合がある。特に手続きの比較的簡単なデジタル簡易無線が人気。
ただし「業務」無線なので免許までの手続きが人によって面倒に感じるかも。


 おまけ・他のバンドや無線の使用状況

てねれさん提供、1999年冬コミの状況
「・アマチュア無線(144&430メガ)
 430メガ帯でコールサインを名乗らない不法局を2局確認。
・パーソナル無線
 確認できる交信無し。
・特小
 交信している局が少々有った。
・ワイヤレスマイク
 西地区の企業ブースのイベントの音声が東地区で受信。
・簡易業務無線
 コミケットの局が開局している筈だが、どう言う訳だか受信は出来なかった。

 使用機材はAORの広域受信機AR8200です。」

橘皐月さん提供
「特定小電力の効果範囲
これにつきましては基本的に
"(建物の)壁を越えた通信はNG"
というのが原則です。建物に強い特定小電力でもあの壁は抜けられないようです(笑)
しかし、東館内とエントランスホール(123館と456館の間の廊下)では通信可です。
あと西館の通路と企業ブース(運がいいときは企業ブースを出た外)も通信可でした。

CB無線機
これは試してみましたがお話になりません。東館の外同士でも通信できない。おまけにトラックの無線と被る。
これを買うよりは特定小電力のほうが断然いいです。

コミケットの無線局
一般客の移動整理の通信をしていたんですが時々しか聞き取れず、もしかしたら違うかもしれませんが特定小電力でぶつかりました。周波数は覚えてませんしキャッチしたときに迷惑になると思ったのですぐ切り替えたため確実ではないです。」

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