apple of saito farm

現状では減農薬園と自然栽培園の2本立てです。

☆減農薬による慣行園(100a)

DSCF1583.JPG今のりんごは明治の初めに欧米から導入したものです。
古来から日本に自生していたものではないため、病害虫に対する抵抗力は弱く、農薬なしに育てるのは不可能と言われています。

当園でもメインのりんごは規定回数の11回の農薬散布をしています。
ただ、次の3点にこだわって栽培しています。


1.無肥料栽培
 化学肥料はもちろん堆肥も入れません。
 木の根は力強く養分を求めて伸びていきます。
2.除草際は使わない。
 田んぼもりんご園も除草剤はいっさい使いません。
 除草剤で枯れた草の匂いをかげば、これを使ったりんごの実をお客様の口には入れられない
 と思うはずです。
3.農薬は手散布にして使用量を1/3に。
 大部分の農家は農薬散布車を使って、大量の薬剤を短時間に散布します。
 この数トンもある農薬散布車がりんごの木の真下を走り回ることになるのです。
 これでは、木の根が傷んでしまいます。
  うちでは人がホースを引っ張って1本1本の木にかけていく手散布をしています。
 農薬の散布回数は標準的な11回にしていますが、この手散布により
 使う農薬の量を通常の1/3以下にしています。
 一般に減農薬と言うと、散布回数を削減することを言いますが、私は散布量を削減して
 使われる農薬量を少なくしています。

☆無肥料・無農薬による自然栽培(30a)

HI3D0274.jpg無農薬栽培と言えば木村秋則さんが有名です。
私も木村さんにお会いして指導を仰いだことがありますが、木村さんの方法がすぐに私の
りんご園で通用するものでもありません。

酢や口に入れても大丈夫なものを散布してみましたが、未だに正解らしきものが
見いだせません。今ではほとんど何も掛けていません。病気により葉っぱが落ち、虫の攻撃にさらされ、秋にはには裸の木にりんごの実がついているという異様な姿になってしまいます。

毎年、このりんご園の木には苦労をかけていますが、少しでも実を残してくれる木たちに
感謝してライフワークとして続けていくつもりです。