警察捜査・警護車両参考資料のページ

ここでは、警察が使用している一般的に「覆面パトカー」と呼ばれる車両の写真を紹介します。

1990年代までの刑事ドラマでは割とよくこんな設定が見られました。
「6人くらいしか刑事課員がいない小規模な所轄に緊急車両の捜査車3台、それもクラウン・セドリックなどの大きめなセダン」

しかし実際にはそれなりの規模がある所轄でもランサー、サニーなどの小型セダンか本部お下がりと思しきギャランやレガシィクラスの中型セダンがせいぜい2台、というところが大多数ですし、公安委員会の緊急指定を受け(これがないといかに警察車両と言えど緊急走行は出来ない)、マグネットで屋根に貼り付ける赤色回転灯とサイレンアンプを備えた車両はあまり多くありません。特に緊急走行で現場に向かうような事案が滅多にない地方の車両や、一線を退いて予備車・連絡車として使われているものは無線だけついているか、ともすれば目立つ装備は何も付いてないものが大多数です。
ここのタイトルを「覆面パトカー参考資料」としてしまうと緊急車両以外が紹介できなくなります。
異論があるかと思いますが通常の警察活動において用途が特別異なるわけでないのでここでは下記の基準で紹介します。

言うまでもなく一口に「覆面パトカー」といっても様々な種類が存在しますが、
解りやすく大まかに分けると、捜査用、交通取り締まり用、警護用となるかと思います。

・捜査用
 その存在がテレビドラマなどで一番お馴染みなのがこれ。
 主に警察本部の刑事部、生活安全部、警備部、組織犯罪対策部や所轄の刑事(捜査)課、生活安全課、組織犯罪対策課(当然「刑事生活安全課/生活安全刑事課」等も含む)、警備課で使用する(例外有り)。主流は2000cc以下のセダンだが、ワゴンやミニバンも増えてきた。
緊急車両であればルーフにマグネットで貼り付ける流線型の回転灯とサイレンアンプを装備。
尚、ここでは
 緊急指定を受けた捜査用車両
 緊急車両ではないが、捜査用に使われる無線車
 その他捜査活動に使われる一般車両
を紹介します。


・交通取り締まり用(詳しいサイトが多々ありますのでここでは写真を紹介しません)
 我々一般人が実際に目にする機会が一番多く、かつ一番敬遠したいのがこれ。「覆面パトカー」という名も本来はこれのみを指すらしい。
 警察本部交通部の交通機動隊、高速道路交通警察隊が使用するが、地域によって所轄交通課に配備される事もあるという。3000ccくらいのセダン(セドリック・クラウン)やスカイラインが多い。
 基本的には流線型回転灯昇降装置を備え、スイッチ一つで屋根中央に赤色回転灯が現れる。

・警護用
 警察本部警備部などが要人警護や皇族警衛に使用する。エスコートカー(EC)と呼ばれる。緊急車両としての装備は交通取り締まり用に近いが、速度違反取り締まり用のストップメーターやレーダーなどは当然必要ないので付いていない。無線は複数系統使用されることが多く、TLアンテナが2本以上付いていたり、屋根上にマグネット基台でアンテナが増設されることが多い。

おことわり

ここで紹介する車両の画像は全て管理者(広坂兼六/金沢南73/新潟交通501列車)が撮影したものです。
あくまで参考資料であることと、今後の捜査など警察活動に支障をきたすことのないように既に使用されていないと思われるものを中心にし、ナンバーは塗りつぶし、画質も粗くしてあります。所属に関しても特に調査しておりませんのでお問い合わせ頂いても一切お答え出来ません。結果として検索で当ページに来訪くださる皆様方のご希望に添えないものとなっているようですがあしからずご了承ください。

火災等の現場に於いて撮影したものがありますが、関係機関の活動を妨げないよう最大限配慮の上で臨場車両の撮影に留めており、関係者並びに被災・被害建物等個人情報に関わるものの撮影は行なっておりません。


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カウンタ設置2006/06/20