Diaries 2000 October

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10月某日

レニーニの'99のアルバム「Na Pressao」がかっこいい。ジョアン・ジルベルトの今年のやつもカエタノのプロデュースの弾き語りだけどサイコー。ベンジャミン・タウブスキンもピアノインストで、スザーノ参加なんだけどなかなか。あと、購入してないけどブラジルの女性シンガーで最近でた人で名前わすれたがレコード屋で試聴したのがよかった。変な顔のアップのジャケ。ワンダ・サー&ボッサトレスも美しいし、ジョアン・ドナートのウタモノもいい。

ブラジル以外だとロバート・ワイアットが素晴らしくホントに素晴らしく、何度も聴いてる。とっつきは地味だが、まったく飽きがこない。随分前に、リリースされたばかりの『オールド・ロットゥン・ハット』っていうLPを購入したときはあんまり聴き返すことはなかったけど、今はその分めっちゃ聴いては惚れている。

ああ、あと、ハワイのスラックギターリストのシリル・ハピヌイとボブ・ブロウズマンとの共演アルバムが素晴らしく、スラックギターとスティールギターのインストなんだけど、とてもとても歌い、泣き、歓喜に満ちていて感動してしまう。

というこの頃。

ああああ、あと忘れちゃあいけない。大好きなアビー・リンカーン(JAZZ Vo)。もうどの曲もジンワリ泣かせる。ジンとくる。今回の『Over the years』も美しくってスケールのでかいアルバム。ゲストのジョー・ロバーノ(sax)もいいなあ。なんといっても曲がいいし愛が深い、、、。

そういや、どれもうるさくない音楽ばかりだな。あ、ロス・ロボスのこの間のもよかったけど。
なんか最近はクールで美しいものに惹かれるな。


10月12日(木)

南青山マンダラにて富樫春生さんのピアノを聴く。
力強くも優しく胸に響くピアノはそのまま宇宙へと聴くひとたちを誘う。ピアノは時にフリー的なフレージングをも挟んだりもしたけど、基本的には美しく大らかに包み込む繊細でシンプルなのに複雑さをも胚むまさに、この青山のマンダラにて織りなされた小宇宙、マンダラであったぜ。Yeah!

途中ポエトリー・リーディングをはさむ3部構成で、オリジナル、即興(おそらく)、唱歌などを昇華。飽きをこさせない心休むライブ。'bombocoとはまた違う一面、ボクから見てこうゆう面がより富樫さんのような氣がしたが、きっと富樫さんは「両方だよ。」って言うだろう。

衣装のスーツは普段の富樫さんよりゴージャスだったけど、こうゆうライブには合ってるかも。
終演後すこし話して家路。

最近ボクも、前から頭で描かれてる”美しい聴かせる歌ばかりのライブ”ってのを実現させたいと思い始めている。


10月18日(水)

虎ノ門の駅から少し歩いたところに真福寺というお寺があって、そこが今夜の旧橋くんのプレイ場所ってわけで。あ、そうそうそれは彼が参加している東京オーケストラっていうステキなJAZZバンドでのライブで、ここで昨年もボクは見て、惚れてやっぱり日記に書いてサイトで褒めちぎった。

で、今回もやはり素晴らしかったが、ボクが前回聴いてスキになった曲が演奏されずにそれがちょい残念。
ドラムの小山彰太さんのドラムはやっぱり空手の名人みたいにかっちょよかったし、ウッドベースの伊藤啓太氏もそれはそれはカッチョイ。ロックを感じた。アルトの増田ひろみさんの音は抑制が効いててスキなんだけど、今回はソロが少なく残念。もっと聴きたかった。
旧橋くんは、いつもより調子よくはなかったものの、それでも持ち前のトーンのカッコよさと爆烈感とで聴衆を引き付けた。彼のソロのCDが聴いてみたい。

声明とJAZZの即興に、仏教の”同行和讃”という歌が読まれる『お大師さまとともに』っていう曲と『伊藤啓太』と題された曲、『うみねこ』がスキだった。
会場でカヤとも会う。終演後、旧橋くんと話す。
いいライブであった。


10月19日(木)

玉井伸也(通称タマちゃん)よりメールがある。
久し振りの連絡だ。今度のライブへ顔出しますってある。昨年だったかテレビで、金ない芸人代表として番組を組まれてたのを思い出す。ま、オレといっしょやね。
金とるのも忍びない。ってわけで、メールの交換してるうちに2〜3曲コーラスで参加するってことになる。飛び入りゲストならまあ、入場料はいらないしね。

あ、ちなみにそう、彼は以前コブラツイスターズがツインボーカルだった頃のVoで、芸人に転身してWAHAHA本舗に所属しポカスカジャンっていうホント面白いコミックバンドをしてる。
東京のライブハウスでの対バンで知り合ったが、ボクと同じ青森出身で出身高校までいっしょだったので付き合いがあって、彼のやってたバンドがとってもカッコよかったので天然ビートやってた頃よく対バンもしてた。

その彼は最近時々テレビで目にするようになったのだが会うのは久し振りになるしステージで絡むのは初めてだから楽しみだ。22日、東中野King Beeだ。


10月22日(日)

少し遅れてリハはじまった。
ドラム・古田笑子の紹介で決まったこの日のライブ、場所は東中野KingBee。あとのメンバーはいつものベース・奈良明雄、サックス&フルート・旧橋壮、そしてしばらくぶりの共演でパーカッション・バグース木村。といった面々でリハ。

本番はこれにゲストコーラス・藤原豆子ちゃん、それと久し振りに会うことになる玉井(玉ちゃんfromぽかすかじゃん〜WAHAHA本舗。そういえば最近日経エンタティメントのテレビCMにアップで出てる)も参加。

リハ終了あとに豆子ちゃん到着。この日はどうしても遅れるってことだったけど結構早く来てくれた。で、この日のもうひとつのボサノババンドがリハして本番になっても、玉井到着せず。結局、玉井が到着しないままにボクラの本番スタート。

キャオーって声を上げ反応してくれる笑子ちゃんのお客さんグループ。
バンドでの『僕らの日々』から始まって、旧橋フルートがイキな『歩く男、朝陽を目指す』。バグース木村のタブラとのDuoで『inoriuta』、弾き語りで『水無月・昼下がり・雨宿り』。

またバンドで『砂漠の中のくじら』(これイイカンジだったなあ)、豆子ちゃん登場で『虫のうた』。盛り上がる。曲の途中でカメラ村田マンがメモをステージに投げ入れる。玉井が到着したっていう。曲終わってステージへ招き入れる。『夜を越えて』で盛り上がる。

『君の声がききたい』、ソロで『キスしたい』。 再びバンドで『真っ赤なゼリー』『東京ラブソング』、ラストは再度コーラスの豆子ちゃん&玉井のふたりを加え全員で途中アドリブコーラス合戦もアリでラップナンバー『名曲1』で盛大にしめる。

終演後、来てくれた富樫春生さんや、最近知り合ったメインでスーパートラップというカッコイイバンドをやりながらケラ氏のシンセサイザーズや福山雅治のバックその他で忙しいベーシストのFIREマツダ、玉井、豆子ちゃん、旧橋くんやみんなで宇宙平和会議。

この日最後で引っ越して遠くへ行くっていう人形アーチストも来てくれてありがたい。しかし、ナラのうた良いって言ってくれる人ってなんでみんな遠くへ行っちゃうのか。寂しいなあ。

ここKing Beeはしかし、とってもいいハコだった。音も雰囲気も。また演りたい。あ、つぎはここ東中野King Beeにて2001年1月7日(日)
又してもたっぷりと。新曲もあり。
来てね。


10月31日(火)

10年前ぐらいに路上ライブへよく来てくれてた、現FM横浜DJ福原尚虎氏より電話。
FM横浜主催のイベントが11月4日あるのだが出演してくれという。
出ることにする。場所は横浜ベイサイドマリーナ、、、、ってどこだろ?