Diaries 2000 March
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3月4日(土) 久しぶりに、全員揃いリハ。ちょうどこの日、松本英彦氏の葬儀だったらしく、旧橋saxはスーツに黒ネクタイ。ジョージ川口と神津善行(だったっけ?)がそれぞれ葬儀委員長とあとナンダッタカをしたんだって。ほお〜。なんか聞いたことあんなあ。 とにかくリハ。これイイカンジよ。新曲「火の鳥ロック」と「君の声がききたい」、エレキとホーンも入ってカッコイイ。「火の鳥〜」は自分のイメージだとちょっとファンキーなロックンロールってイメージだったが、マカナエのドラムで少し'60のR&Bっぽくなったかもね。それもまあいいな。「君の〜」はなんて言えばいいのか、とにかくイイカンジってとこ。あとはライブを楽しみにして欲しいな。3/27のライブ以降は、まだライブ決まってないし、 ペットのシンベはしばらく一緒に出来なくなりそうなので、ぜひ生で聴きに来てほしいなって思ってる。どうかさあ、コレ読んでくれてるアナタ、ライブに遊びにきてみてくださいな。いいライブするよ。対バンも強力だし。ナラは今、やっぱりイイカンジで盛り上がってるしね。友達連れて遊びに来ておくれよ。んでさ、声かけてほしいなあ。ああだった、こうだったとかさ。 3月14日(火) ボクんちへ荷野(ジャンベ)とマキタさん(ウッドベース)が迎えにきてくれて、楽器を積み込み発車。アビー・リンカーンやコルトレーンなんかをかけつつ、ゆっくり2時間半かけて千葉ANGAへ到着。なんだかんだといろんな話をしつつ。WBのマキタさんとは今日のライブがはじめて。マキタさんはもう随分前に「ジンギスカン」の日本語バージョンを歌った5カラットってゆうグループのレコーディングでエレキベースを弾いたのがデビューっていうエレキベースのベテラン(何となく覚えあるでしょ?)。WBはまだ初めて間もないが、感覚がいい人。 ANGAの前でSAXの旧橋君とも会う。マキタさんと旧橋君はこれが初顔あわせ、あいさつしてる。 みんなで店へ入る。 ペットのシンベ抜きでリハ。あとはゆっくりする。 開場してまもなく、ボクが高校生のとき一緒にやってたバンドTRYの当時ヒッピーな左ギタリストのAさんが訪ねて来てくれる。だからその場はいきなりリトル・アオモリ。津軽弁で話す。元気ではあるようだが、いろいろと大変なことも多いそうで、、、ま、いろいろと話す。 あとは本番の準備。 最初のソロシンガーの小山タカシが終わり、セッティング。ちなみに今夜のメンツ、ジャンベが荷野、サックス・フルートが旧橋壮、トランペットがシンベ、ウッドベースがマキタコウキ、んでボーカル・アコギがぼくナラカズヲ。 speechの前のアルバムのheysongをseにボクとマキタさんと荷野の3人が登場、seをバックに挨拶して1曲目「日曜日」。で途中からホーンのふたりも登場して加わる。お、なかなかの反応。で2曲目「僕らの日々」、そして新曲「君の声がききたい」。「今日はじめてやるバージョンで君の声がききたい、1,2,1.2.3、、」と紹介してカウントすると前の女の子が「それ前もやってた。」と言うので「だから、あのね、ホーンが入ったバージョンってのが本邦初公開なのよね」って説明してから再度カウント、歌う。するとその女の子たちはやたらノリがいい。アンケートでもこれが一番スキだってあった。新曲「火の鳥ロック」を続ける。これもイイカンジだった。 ここでひとりひとりメンバー紹介。シンベのとこで、「スカパラとも競演したりハシケンの今度出るアルバムにも参加してたり、それととあるユニットでとある、、いやいやちょっといろいろあって今は言えない、、、、えぇ、、、と、まあ、いろいろやってる、、シンベ!!」ってゆう、内情を知る人には笑えるような笑えないような紹介をしてしまうワタシ。 ま、そんなこんなで、次の曲は「砂漠の中のくじら」、そして「真っ赤なゼリー」 「虫のうた」と続けたあとホーンは下がり、ボクとジャンベとウッドベースの3人でラストの「東京ラブソング」。2コーラス目の静かになるとこ、ウッドベースが弓で弾く。それがまたいいのです、ボクね、この曲弦楽4重奏と、ってのもいいだろうって思うのですこの頃。とにかく、このアルバムタイトルソングでしめ、ぼくらの今夜のライブは終わる。CDも売れ、来てくれた女の子たちそれぞれと写真をって言うんで、写らせてもらう。 また、来たときのメンバーでクルマに乗り込みゆっくりと帰路。またしても、ワヤワヤと話しながら。う〜ん、今夜、楽しかったねえ〜などとワヤワヤと。 3月19日(日) その壱 13:00、アキオ(ベース)とシンベ(トランペット)がぼくんちへ集まる、で、楽器をアキオの4人乗りのクルマに詰め込み出発。練馬の旧橋(サックス)宅の近くまで行き旧橋君を乗せて練馬インターから高速の関越自動車道へ入る。某有名な***や****も゛゛゛をやってるって、、、エエっ?!なんてもうなんか、つまらなくもヤバめな話題や幽霊がどうっとかってやっぱりしょうもないようなことでそれでもなんかやたらと盛り上がりつつ前橋はいとしのclub FLEEZへ向かう。 しばらく行くと前方にマカナエ(ドラム)号を発見。そう今日は編成的に2台に分乗してそれぞれ別々に出発していた。見ると運転はマカナエ、その横の助手席に荷野(ジャンベ)、後ろの席にはカメラマンの村田、彼の顔を見るのは随分ひっさしぶり。11月の前橋以来だ。 何しろこの時は、彼らのクルマには何の異常も見られなかったし、順調だった、、ように思えた。
「今、や、ちょっとさっきソッチのクルマを追い越したぜ、、。」 シンベの携帯で後ろに小さくなったマカナエ号に連絡。 そこでアキオの携帯が鳴る。オレが出る。村田カメラマンから。何かあったらしいのは声から察せられた。自動車のオイル漏れで調子がよくないため高坂インターにいるという。まあ、なんか事故ってわけでもないようで安心。また電話するって一度切る。 しばらくして寄居インターで休憩。アキオの携帯から今度はこっちからかけてみる。すると話しは進んでってゆう表現が正しいかどうか、とにかくクルマは全く動かずエンジンが焦げ付き下手したら廃車という。それから作戦を練る。電話での何度かのやりとり、FLEEZへも電話したり。 そうして決定したのは、ボクラは先にFLEEZへ、んで楽器やボクとシンベと旧橋はクルマを降りてアキオは高坂インターまで戻る。その間3人でサウンドチェック、高坂インターにクルマを置きアキオは残されている彼らと楽器を乗せてまたFLEEZへ。 今日のライブは17:30といういつもより早い時間にOPENしちゃうから、本番にまにあうかどうか、、、。 や、まあ、何とかなるだろう。 ってわけで、実行。 予定より遅れて到着して、アキオはすぐにまたクルマを走らせる。オレラはFLEEZのスタッフに経過を説明、サウンドチェック。アコギとサックス、フルート、ペット、んでボーカル、、、。簡単なサウンドチェックを終え、楽屋へ行き村田に何度か電話したりしながら部屋の時計を見る。まあなんとか間にあいそう。 3月19日(日) 其の弐 今夜いっしょのメロディオンズやWONDER SOUL STYLEの面々と話す。両バンドともナイスな方々。メロディオンズはCDでもギターを弾いてくれてライブでも時々ギター弾いてくれてる玉川君の友達ということ。彼らは玉川君の物まねが激うま。笑う。ビートルズみたい、、とは玉川君のメロディオンズ評。本番を楽しみにしとこう。 近くのコンビニへシンベと。しかしシンベ君、なんでもよく当たる姓名判断のひとに「セキハチ」にしなさいと言われたという。んじゃあそうしたら今すぐにって笑うオレ。セキハチかあ、印象変わるなあ名前だけで。 FLEEZへもどる。最初のRUSTYというバンドが少しオシではじまる。次がWONDER〜でその次ぎがオレら。もし最悪ダメなら、遅らせてもらえるという。なんとかなるだろう。
マカナエが帰りにアキオのクルマでけん引してもらって帰りたいのでそのロープを近くのカーショップで閉店前に調達したいって言う。まあ、ギリギリだが、店の場所も聞いたってことで、アキオとふたりで買いに走る。今WONDER〜の演奏がスタート。30分で戻ればOK。ほかのみんなはそれぞれ用意。 しかしうまくはいかんかった、、。 WONDERがあと少しで終わるってときにも帰らないのでアキオの携帯に電話。店は見つからずFLEEZからもちょっと遠い場所にいて今すぐは戻れないってゆう。FLEEZのスタッフに相談。腕を組み下を向くスタッフ。
メロディオンズのライブ始まる。これがお世辞じゃあなくカッコイイ。ブリティッシュビート。初期ビートルズの甘さにTHE WHOの硬派さもあり。と、そこにアキオとマカナエが帰ってくる。 3月19日(日)其の参 メロディオンズはライブ途中に機材トラブル、でその間MCで引っ張る。ボクラはボクラで用意。今度こそ準備万端。
セッティング。やはりリハなしだと時間を食う。ボクはそうでもなかったがドラムは一からだし。まあそれでもなんとか準備整う。SEはSPEECHで登場。
今日は大変だったがライブはじまっちゃえばいつものノリ。よりノってたかも。 2曲目は「僕らの日々」。いつもよりこの日の客席は人がいなかったが、いつも来てくれて終わったあと話したりする大好きな前橋在住の人たち(きっと仲間なんだ)は一番前の柵にもたれてステージを見入ってくれている。いつものアコーステイックイベントのときみたいにイスがないから。後ろで聴いてくれてた人もいたし側面の壁に背中をもたれてる人も。みんないい反応で嬉しい。 ここでメンバーを紹介する。 「砂漠の中のくじら」は今までの中でもかなりいい出来だった氣がする。レゲエで始まってそこはペットとサックスが絡むのだけど、後半はリズムが変わりハチロクになってアフロっぽい世界をイメージしてんだけどとにかくそこではフルートが入ってペットとアコギとジャンベ、波打つベースにドラムで、このかんじってあまりなっていうか、オレは知らない。
そんでとにかく盛り上がってすぐさま「虫のうた」この時の虫〜もよかった。これは歌がなんかイイカンジで歌えたと思う。この曲のホーンは最高だ。最初今日この曲を演らずに新曲「火の鳥ロック」をやるはずだったが本番寸前に曲順とともに変更した。でもこれやってよかった。
3月19日(日)其の四・終 っつうても、まああんまり長く書いてもしょうがない。とにかくね、今回は世話になったFLEEZのスタッフとメロディオンズに感謝と詫びの言葉を伝えた。その時知ったこと、それはボクラもトラブルに見舞われたがボクラのあとに出たバンドがセッティングの時にギタースタンドが倒れてギブソン・レスポールのネックがザクッと折れたという。メロディオンズもアンプのトラブルで中断したし。今日という日、なんかあるねって話しになる。この厄日を過ぎて明日から世界が平和になるのだよきっとってことにする。 とにかく、アキオの運転するクルマが、壊れたマカナエのクルマをロープで引っ張り時速8キロぐらいでゆっくり時間をかけて東京へ帰るっていうアイデアはFLEEZの澤村さんの”そんな危ないことはやめてとりあえず今日はあきらめて後日クルマをJASに頼んで、それからあと修理するか廃車にしたほがいい、、”と説得されてそうすることにした。ということは自動的に方法はヒトツとなった。アキオの4人乗りのクルマに楽器とメンバー6人とカメラマン(この人すごくでかい、、、)が無理矢理乗り込んで帰路、、という方法だ。 さあ大変。まあこのアキオのクルマはちょっと広めで後部座席の後ろのスペースにまずボクのハードケース入りアコギ2本とアキオのベース、荷野のジャンベ、マカナエのスネア、トランペット、サックス、フルート、カメラバッグ、それぞれのカバン、、、って具合、まあとにかくすごい情況。 そしてまずはアキオが運転席で、一番幅をとるってことで助手席にボクの機材やCDや着替えなんかを入れたでかいキャリーバッグを抱えた村田カメラマン。 んで2人用後部座席にオレ・シンベ・マカナエ・荷野・旧橋という5人が、中国アクロバットかギネスブックの自動車に何人乗れるか挑戦ってなカンジでグネグネしながら乗り込む。「嗚ゝ、重いナッ!!」とアキオ。とにもかくにも発車。 クルマのガラスは黒いため外からは見えないので警察を気にしなくっていい。っつうても少し気になる。検問してるとこを通った時はみんな少し静かになったし。 なんだか道を間違えたりしてグルグルまわってようやく高速へ。んで、途中何度かインターで立ち寄りながら又してもバカ話しで盛り上がりながら家路。 しかしねえ、インターで降りるたびによく乗ってんなあっていう。なんか限界を越えてみんなバカみたいにハイだ。運転のアキオだけ疲れてる、、あ、マカナエもなんかやっぱりすこし大人しいかも。ま、クルマと明日からのことを考えるとなあ、、。
ちなみにマカナエ号は後日廃車。車検のためにすり減ったタイヤを換える必要があった荷野は、マカナエのクルマのタイヤをチョーダイした。目敏い荷野。
3月27日(月) その壱 ほぼ時間どおり、今日のライブ会場の渋谷NESTへ入る。パーカッションプレイヤーのスティーブ衛藤さんのバンドのブーツトラップがリハの最中。女性ボーカルにグレッチのエレキ、そんでスティーブ氏のパーカッションはさすがにいい。ひとりの音じゃなく聴こえるパーカス。 ボクラのリハはマカナエのクルマが道路状況のため少し遅れてるため順番をNESTのスタッフが変えてくれた。
んで、やっとメンバーが揃ったボクラはリハ。コモンビルの玉川裕高くん(エレキギター)、いつものアキオ(ベース)、荷野(ジャンベ)、んで粋なSAXの旧橋壮、洒落男で今日もコムデギャルソンで決めたトランペットのシンベ、で、ドラムのマカナエヒロオ。なかなか、いいかんじでリハを終える。 今日は、以前ライブを目にしてぶっとんだ、富樫春生bom'bocoが対バンなので楽しみにしてた。が、bom'bocoはもうリハをとっくに終えてNESTにいなかった。話したかったなあ、と、思った。
このNESTは別フロアにくつろげるスペースがあって、そこで飲み食いできるのだけど、この日はそこで写真展も行われていて、ギターウルフやキヨシローやいろいろなミュージシャンのさまざまな写真が飾られていた。
楽屋はもうひとつの出演ユニットのバードシロップと高橋CAZさんと坂本さんといっしょ。
NESTの入り口で、もう十年以上もまえに路上や屋根裏に来てくれてた当時は女子高校生の女性が声をかけてくれる。友人もいっしょだ。うれしいものだ。 そうこうしてるうちに、2人組みのバードシロップが本番。すこし空間系サイケってゆうかでも歌もので、ボクはコクトーツインズを思い出したけど彼らは知らないようだった。いい歌とかんじた。 高橋CAZ&坂元弘道の演奏はこれなんとアバンギャルドってゆうか、その即興は、なかなか凄まじかった。
つづく。 3月27日(月) その弐 ここでいよいよボクラ、ナラカズヲ+B.E.E with The HORNSの出番。ヴァン・モリソンの曲でステージへ。 かるく挨拶、1曲目「僕らの日々」から、ちょっとゆるめでかるいノリで始まる。拍手に迎えられすぐに「君の声がききたい」。いつもの女の子がいいノリだ。
すぐに「虫のうた」これは玉川くんのカントリーロッキンなギターとホーンがいい味を出す。で、「真っ赤なゼリー」これはやたらとスピーディーだった。オレのカウントのせいだけど。なんかPUNKなかんじで、多分今まで演奏した中で一番早かったかも。
楽屋へ戻ってたった今のライブのことをああだったこうだったなどと言ったりして着替えてNESTの6Fのくつろぎスペースへ。すると前に東京FMのラジオ黄金時代という番組でナラの「東京ラブソング」をオンエアしてくれたDJと、その仲間のインターネットで音楽雑誌をしてるという音楽ライターN氏が来てくれている。
下へ降りてブーツトラップをちょっと見る。ボクラを見に来てくれてた人と少し話す。 今夜最後のステージを務める富樫春生bom'bocoの番になった。このbom'bocoは前に見たこともあってその時はそのステージに衝撃だった。簡単に言うとスペーシーなハードジャズファンクって感じの音なんだけど富樫さんのキーボードにいってるサックス、んで何より醸し出すムード。氣。
終演後、富樫さんと話す。本番前だったためほんのちょっとだがボクラの演奏も見たらしい。で、打ち上げに誘ってくれる。ここの7Fにある7th Floorというライブスペースもある店で。ボクラはみんな金がなかったが、まあでも行ってみようってことになる。 一通り後片付けして7th Floorへ。今日の出演者たちがみんないた。とりあえずボクラ、挙動不審の体で店内をうろつき空席にどっかと腰を降ろしメニューを廻し見、それぞれが値段と財布と趣味とを測りにかけながら、注文。そうしてるちに富樫さんもやってくる。話す。旧橋くんは嬉しそうだ。ボクも前に見たときのことなんかを話す。もっと恐い人かと思ってたがなんといい人か。プレイも最高だが人間もまた最高だ。自然体で優しい。
いい出逢いだなあと。このときはまだ、その後も富樫さんとつき合いが出来てくるとは思ってなかった。ただ、ステキなミュージシャンとまた出会えてよかったなあとだけ思っていた。 |