観察記録

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2002年度のベリジャー幼生観察のまとめ

 ★今回のベリジャー幼生の実験方法
  ベリジャー幼生の観察は60センチ水槽で、水温は23〜25℃前後、
  気温が下がってからはヒーターを使用しました。
  エアーポンプ(エアーストーン)で実験しました。
  使用した海水は家から車で30分くらいの南磯海岸のとてもきれいな海水です。
  18リッター灯油ポリ缶で採取。

 @7月21日〜8月13日
  
 ・海水は自然海水で海から採取のまま
   
水交換 9日目で1回
  
 ・えさはキートセラス

   シロウミウシで実験

 

 
A8月16日〜8月24日
   海水はミューラーガーゼでこした、ろ過海水使用
   えさはキートセラスとテトラセルミス
   アオウミウシで実験

 
 B9月10日〜10月4日
  
 ろ過海水で産卵
  
 海水は3日で約半分づつ交換
   孵化後9日目に水槽にカイメンを入れる
   えさはキートセラス
   アオウミウシで実験


 C10月11日〜11月10日
   毎日、ろ過海水を約半分づつ交換
   孵化後18日に水槽にカイメンを入れる
   えさはキートセラス
   アオウミウシで実験。


 ★観察の結果

  
  
@
   6日目に孵化
   11日間幼生飼育
   自然海水で実験したので微生物(コペポーダ等)が大量に増えてしまった
  
 
A
   卵を真水で洗う。
   ・
孵化しない
   幼生飼育できず

  
B
   
8日目に孵化
   20日間幼生飼育
   
  
C
   7日目に孵化
   23日間幼生飼育
  

 
★実験結果から


  
@自然海水を使用すると、ベリジャー幼生より動物プランクトン(コペポーダ等)の
    方が大きく成長してしまうので、自然海水のまま使用するとキートセラスなどは、
    ほとんど、自然海水中の動物プランクトンに食べられてしまうようだ。
 
  
A卵塊についている生物を除去するため、真水で洗う方法をホームページで
    見たので、真水は卵塊に付いている海の微生物を除去できると思い、
    井戸水で洗ってみたら、孵化できなかった。
    使用した井戸水の温度が低すぎか、洗い方の問題かと考えた。
 
  
B卵についている微生物を除去するために、水で洗う事で失敗したので、
    ろ過海水で、卵を産んでもらえば卵塊には、微生物が少ないと思い、
    実験してみた。
    海水の交換回数を増やして三日に一度づつ交換してみた。
 
  
Cろ過海水で毎日交換する事によって、今まで最高の23日間観察する事ができた。
    カイメンについている微生物をどうするか入れるタイミングなど考えていきたい。


  
なんでベリジャー幼生が死んでしまうか問題点を考えて見ました

   
幼生が死ぬ時、毒を出しているのでは
    うみうしもそうですが貝は死ぬと、臭いなどかなりすごいです。
    (幼生は臭いはしませんが、小さいのでしないと思っています)
    貝類は死んだものをそのままにしておくと、水などもどんどん濁ってしまいます。
    幼生の死んだものから毒が出ているのでは、除去しなくてはと思い水槽の底を
    掃除したりしてみましたが、海水を多く入れ替える方法と
    水槽の底を掃除する方法ではあまり差が出ませんでした。

   
海水採取の灯油ポリ缶
    6個の灯油ポリ缶で海水を採取しています。
    ポリ缶自体から影響(毒性)が無いのか?

  
 飼育環境
    海水温は温度が高い方が卵の孵化が早いです。
    アオウミウシ、シロウミウシは海水温度が高い時、
    卵を産むのではと思いました。
    25℃以上で飼育したら?
    (アオウミウシ、シロウミウシは15℃くらいで飼育していると卵を産みません)
    光は必要か?ライトをつけると明るい方に集まってくるようですが
    貝の幼生飼育には特に明るい光は必要でないと聴きました。
    エアポンプだけでしたが、浄化ポンプを使う方法は無いのか?

   
海水の入れ替えについて
    水の入れ替えが多いほど飼育日数が多い結果が出ましたが
    入れ替え量をもっと増やしたら?

   
卵の量
    多くいれたほうがいいのではと初め大きな卵塊を入れて実験していましたが
    少ない方がいいのか?

   
敵の攻撃
    水槽の中の動物プランクトンに食べられている。
    病気。(細菌を含む)


 
★これからの事について
    
今回も変態を成功させることはできませんでした。
   卵塊や カイメンに付着している微生物の除去、幼生のえさなど、
   まだ問題がありますが、 23日間、幼生を飼育できたと言う事は、
   もうちょっとで、変態できるような気もしてきました。
   でも、そのもうちょっとが難しいのかもしれません。
    150μmぐらいの
ベリジャー幼生の口に合う大きさの餌でなければと
   教えていただいただきました。150μmの幼生の口の大きさは?
   今まで考えたこともありませんでした。
    ベリジャー幼生のえさは、キートセラスよりパブロバ、イソクリシスの、
   微小藻類の方がいいとわかりましたが、入手、飼育方法など、
   まだはっきりしていません。
    毎日した水交換は、ベリジャー幼生にとって、環境の変化が、
   大きすぎて、よかったのかわるかったのか?
   今まで、ベリジャー幼生の実験をしている人はほとんど減菌海水を使って
   行っているそうですが、自分なりにどんな方法で、
   できるか考えていきたいと思います。
    今回で4度目、4年目です。
   こうすれば次は出来るのではと考えていることは、沢山あります。
   簡単に解らない、成功できないのが
うみうしの楽しさだと僕は思っていますが、
   幼生の飼育より、水汲みの苦労だけだったような実験でした。
   もっと知識、時間と、大量の綺麗な海水が欲しいです。
   何でここまでやるのか、やらなければ成らないのか、
   自分でもよくわかりません。

 最後まで見ていただきありがとうございます。

観察記録 2007
実験方法の問題点などお分かりの方は教えてください。