ぼくがはじめてうみで
うみうしをみつけたのは、4さいのときです。
  アオウミウシでした。
  じぶんでさがせて、とてもうれしかったです。

   おにいさんとおとうさんはいつも、
うみうしのはなしばかり、
  おふろに3人で入っていても、うみのこと、
うみうしのことばかり、
  そして、いつもいえには、
うみうしのいる、すいそうがありました。   

   にちようびのあさは、めがさめると、おにいさん、おとうさんは、いません。
  あさごはんをたべているころ、うみからかえってきます。
  いつも二人で
うみうしさがし、
  「ああ〜ぼくもいっしょに、うみへいきたいな〜」
  「ぼくにも、おべんとうつくって〜」

   なつは、みんなでうみに
うみうしさがしにいきます。
  おとうさんやおかあさんのおともだち、たくさんのひとで、
  おべんとうをたべたり、とてもたのしかったです。


  

   小学校1年生になって、なつ休みのじゆうけんきゅうをしました。
  だいめいは「うみでみつけたよ」なつ休みうみにいって
  たくさんの生きものをあつめました。

もぞうしにたくさんのしゃしんをはりました

   おにいさん、おとうさん、おかあさん、ぼくの4人で宮崎(みやざき)にいってきました。 
  おにいさん、おとうさんが、おはなしをするためです。
  宮崎のすなはまには小さなタカラガイがたくさんありましした。
  おにいさんが、「
男鹿(おが)ではタカラ貝はめずらしいよ」とおしえてくれました。
  宮崎のうみで大学の先生とタカラガイをひろいました。
  おみやげのタカラ貝は 
(クラスの人数 + 先生) × 2 =54こです。
  
(さて、1年生は何人でしょう?)
  

おみやげの貝はふくろに入れました
   ひこうきにのったり、うみにいったり、すごくたのしかったです。

   11月、山口(やまぐち)に行って来ました。
  おにいさんとお父さんのひょうしょうしきです。
  秋田(あきた)でしきがテレビのニュースに出たそうです。
  「ぼくも、しょうじょうが、ほし〜い」

   お正月、もらったお年玉で
どうながをかいました。
  「これでうみに、いけるぞ〜!」
  「おかあさ〜ん、おべんとうつくって〜」

   冬の海はきれいです。海の中はあたたかいです。
  2月、ユメウミウシを見つけました。
  オオミノウミウシも見つけました。
   ぼくは、
うみうしさがしの天さいかも?

どうなが、ライフジャケット、水めがねの海スタイル

   3月、おにいさんがかいていた、かんさつ日きを、ぼくがかくことになりました。
  まい日かくのは「たいへ〜ん」です。



   2年生になって、水そうをかんりする、しいくがかりになりました。
  水そうの水こうかんはたいへんです。
  
   日よう日は朝早くおきて海へ、たくさんの海の生きものをかんさつ、
  とても楽しいです。でも、
  朝の4時はねむいで〜す。
  4人でうみうしかんさつ、おにいさんは新しいうみうしをみつけます。
  ぼくも、もっとたくさんのうみうしを見つけたいな〜。
  
   NHKのテレビに出ることになりました。
  じゆうけんきゅうについてです。
  朝、早く起きて海にいきましたがうみうしはいませんでした。
  20分くらいのほうそうでした。
  とても楽しかったです。

   夏休みのじゆうけんきゅうは「海で見つけたよ」
  だいめいは同じですが、漢字にかわりました。
  したなみ、まき貝やたくさん生きものを見つけました。
  名前をしらべるのは、たいへんでした。
  

じゆうけんきゅうで作った貝のひょうほん




   3年生では海に行く回数がもっとふえました。
  生きものさいしゅうも250種をこえました。
  いつも図かんを見ているので、だいたいの生きもの名前はわかりますが、
  クモヒトデの仲間の名前は、ほとんどわからないです。
  アメフラシの種類やヒドロ虫、クラゲ、たくさん見つけました。
  お父さんが作ったプランクトンネットでも、たくさんの生きものをさい集しました。
  小さなうみうしもいました。
  けんびきょうで、生きものをさがすのも楽しいです。

プランクトンネットで生きものさいしゅう
   夏休みの自由研究は「海で見つけたよ」3年間同じです。
  生き物の仲間わけについてです。
  ヒドロ虫、クラゲ、たくさん生き物をかんさつしました。
  気持ちわるい生き物もおおいです。
  名前を調べるのはむずかしいです。

分るい表はもぞう紙三枚で作りました
(下に見えるのがぼくの足、手です)

   たくさんの小さな魚もつかまえました。
  海そうの中のハタハタは手でつかまえられます。
  イワシは、あさい所においこんで、たくさん手でつかまえました。
  食べたら、とてもおいしかったです

   冬の海は人がいなく、しずかできれいです。
  小さなヒドロ花のヒドロ虫を見つけました。
  お父さんより、目のいいぼくのほうが小さな生きものさがしは
  むいているようです。
  でも、お兄さんはぼくより目が悪いのに、小さなうみうしをたくさん見つけます。

ナマコには触手(しょくしゅ)があります



  4年生になって、毎日書いている「うみうし観察日記」をサボって
 しかられました。 反省〜ぃ
 
うみうしは観察するためにかっているので、日記を書かないようなら
 
うみうしをかうことは辞めることにしている。(お兄さんからの水そうのおきて)
 自然界の生き物は、人間が作った金魚、犬のようなペットとちがうので、
 中と半ぱにかわない方がいい、むずかし〜

  ついに自由研究はうみうしのこと、題名は「男鹿のうみうしU」
 お兄さんは「T」が付かないのにぼくは「U」がつくそうです。チョットへん?
 夏休み中かかってお兄さんの日記、6年間+ぼくの日記、4年間 = 10年間
 をまとめて、 男鹿のうみうし採集表を作りました。

男鹿半島では、いつ、どんな、うみうしがいるかな?

  11月の県の発表の日に、みんなに
うみうしを見てもらいたいと思って、
 何回も海に行きましたが、波が高くて海に入れず、入れても波が高い時、
 
うみうしは、いませんでした。
 自由研究の発表の日朝早く、お父さん、お兄さんから協力してもらって、
 《発表に出発が8時半 − 日の出が6時半 − (車+歩き)1時間半 = 30分》
 アオウミウシ、シロウミウシ、を採集することが出来ました。
 みんな 「カワイイ」 「小さい」 初めての人がほとんどでした。
 翌日、アオウミウシ、シロウミウシを海に帰して来ました。 

発表会 (秋田大学)

  11月、海でアオサに小さな白いものが付いていました。
 家に持ち帰って観察したら、アメフラシのようです。
 何アメフラシ?かわかりませんが、飼育して見る事にしました。

黒い点は目だと思います



  5年生になって、11月採集のアメフラシの幼体が大きくなり
 アマクサアメフラシとわかりました。
 たくさんの種の海藻を取って来て、何を食べるか観察しました。
 アマクサアメフラシを大きくすることが出来ました。
0・5mm

13cm

5月、海に帰しました
  6月、チョウクラゲ、オワンクラゲがたくさんいました。
 次の週に海に行ったら、赤潮が見られました。
 赤潮はプランクトンがたくさんいるので、
 それを食べるクラゲがいることに気が付きました。
 有櫛動物のクラゲはいろんな光りを出すのでとても綺麗でした。

赤潮発生!!
  夏休みに入って卵塊の観察を始めました。
 卵の細胞分裂はとても不思議でした。
 毎日ホームページに観察の様子を更新しました。
 卵は簡単にふ化しません、卵の顕微鏡撮影や、
 ホームページの画像を一人でもいれられるようになりました。
 11月までこの観察を続けて、メリベウミウシの幼体と思うものの撮影に成功しましたが、
 正確には何なのかよくわかりません

卵塊の観察

ヒメメリベの幼体?

  夏休みの自由研究は「男鹿のうみうしU」後鰓類について発表しましましたが、
 初めて県大会に出場することが出来ませんでした。
 お兄さんの話では、アメフラシと
うみうしの違いを話しても同じと思ってしまう、
 小学生や先生方にむずかしい分類上の違いを10分間でどう説明するか
 その努力が足りなかった結果では、
悔し〜イです。 (4年生の時は裸鰓目について)
 でも僕の生物研究はいつ結果が出るとかではなく、毎日の積み重ねが、
 いつか評価される時がくるのだと話しされました。(お兄さんありがとう)
 自由研究は一年間やった事をまとめ、発表でき、とても楽しいです。

  秋田では国体がありました。
 国体と昭和天皇、
うみうしのつながりを調べて勉強になりました。
 昭和天皇と
うみうしヒドロ虫の話がしたかったです。 
 天皇陛下は、うみうしを研究したのではなく、趣味だったそうです。
 男鹿の海にはたくさんの
うみうしのエサ、ヒドロ虫がいます。
 ヒドロ虫は小さいので、目のいい小学生の方が観察には向いていると思います。


1月、アオイガイを見つけました
(中にタコはいませんでした)



  6年生になって、うみうしのたくさんの種で卵塊を観察しました。
 6月、サガミミノウミウシが卵塊を産みましたが、小さな動物プランクトンが
 いっぱい付いていたので、そのままにしていました。(卵が食べられている?)
 7月、水槽のガラスに7mmのサガミミノウミウシがいました。
 よく水槽の石を見たら、ものすごい数のサガミミノウミウシがいました。
 水槽の中で生まれて変態したようです。スゴーイ
 水族館で飼育もむずかしいと言われている、うみうしを孵化させて、変態、
 大きくして3月で2.5cmくらいまでにしました。
 1か月に2回くらいの海でのエサ探しは大変でした。

左はコモンウミウシです

  青森の下北半島へ行って来ました。 
 「むつ市 海と森ふれあい体験館」という、むつ市川内町の施設を訪ねました。
 ムツサンゴ、陸奥湾の生き物について教えてもらいとても勉強になりました

館長の五十嵐さんとうみうしを見ている


  いよいよ小学校最後の自由研究です。
 題名は5年生と同じ、「男鹿のうみうしU〜ベリジャー幼生の観察〜」
 2年間観察したベリジャー幼生についてです。
 自分で研究したことが、聞く人わかってもらえるように、何回も発表の練習をしました。
 最後に本物のうみうしを見てもらうため、海で採集した5種のうみうしを持っていきました。
 結局、評価は低かったですが、「同じ会場では一番目立っていたよ」と
 お父さんが話していました。 でも残念!


 9月に東京から大原さん親子がテレビの撮影のために来ました。
 学校を早退して一緒にうみうし観察しましたが、緊張して声も出ませんでした。
 11月、放送されましたが、僕は一言「そこら辺にいっぱいいますよ」だけでしたが、
 家族みんなが映っていてとても楽しかったです。
 このホームページも放送され1時間でアクセスが250人くらい、
 NHKの全国放送はすごいです。

 12月、このホームページをDVDにしたようなものを作りました。
 お兄さんと二人でDVDのナレーションをしましたが、お兄さんは笑わせてばかりで、
 録音はおかしくて大変、海へも何回も撮影に行きました。
 2月、秋田県視聴覚教材交流発表会で最優秀賞でした。
 次は全国大会もあるそうです。 

DVDのタイトルは自由研究と同じ「男鹿のうみうしU」です


さて、中学校ではどうなるんでしょうか?



     初代飼育係 うみうしとの出会い