7.ひかりの中で(サイアクナケシキ)
原爆と男女の恋愛を唄った唄。
最初聴いた時、本気で泣いた。なんとも言えない切ない気持ちになってくる。
演奏、アレンジも変にごちゃごちゃしたものにせず、シンプルな構成にしてこの唄の世界をさらに深いものにしている。
フラフラになってごろごろと転がる黒い影を踏み、またぎ、躍起になって彼女を探す。
空に浮かぶ あの煙のお化けが居場所を教えてくれたらな、なんて思いながらただひたすら彼女を探す。
くたくたになってとうとう見つけた彼女。どんなに話しかけても動いてくれない。
おそらく、もう見つけた時点で 彼女がどういう状態にあるかは分かってるのだろう。
それでも彼は、、、。
君をきつく抱きしめたら こなごなに、、、砕けてしまった、、、、
8.砂漠の中のくじら
1stインディーズアルバム「路上ライブ」やビクターのオムニバスCDにも収録されているこの曲。
「路上ライブ」のときより少し大人になったくじら、と言う印象を受ける。
(「路上ライブ」のが人間で18,9歳だとするとこっち(「うたがすき」)は25歳くらい)
レゲエ特有のギターのカッティングがとても心地よい。歌詞の方は結構メッセージ性が高い。
レゲエにはいろんなタイプがあるけど、これはボブ
マーリィがやってるような メッセージ性は高いんだけど
結構 気持ちよく聴ける、すんなりと聴けるというタイプのレゲエ。
後半 エンディングの方は結構激しくなってくるんだけど、最初から最後まで通して
気負いというか、そういったものが感じられず
とても ココロに余裕を持って演奏してるように唄ってるように感じる。
前作のとどっちが好きかと言うと自分はこっちの方が好きだ。(酔っ払いの声が入ってないからってのもあるけど)
海に沈んでいるさび付いたドラム缶が不思議な光を放ってるのに対しての
≪何を撒き散らしてるの?≫というすごく深い意味の一文も歌詞に追加されている。
聴いているとなんだか水の中を泳いでいるような錯覚に陥る。
9.花
恋愛は必ずしも愛した分だけ愛されるわけではない事を象徴しているような唄。
僕だけのものにしようとしたら かわいい花が枯れてしまったという結構考えさせられる歌詞もある。
枯れた花に水をやっても もう元に戻らない、、、。声を張り上げて唄うその内容は何だか切ないものがある。
この曲も9分を超える作品。言葉にされてない行間の部分が読める唄。