Live Report(2000 8/20 Live@あおもりフォーク村夏まつり2000 昭和大仏・五重塔前広場)

5曲目、メンバー紹介をしながら、名曲「だびよん」
亡きマスターの牧良介さんの息子達とやる、それだけでこの唄に対する期待は計り知れないほどだった。

陽も落ちてきて冷えてきた空気の中での原シューさんのブルージーなギターソロが火照った体にとても心地よい。

ナラさんはギターを弾くことをほとんど止め、唄うことに専念している。後半はだんだんと気持ちが高ぶってきたのかオーティス・レディング張りのマイクアクションになる。ナラさんがマイクもって唄うのを初めて観た。

この空間が空が光景が風の音が空気が眼に見えるもの全てがココロ・身体に感じるもの全てが気持ちいい。この「だびよん」が聴けた事がただただ幸せだった。
Rhythm&Blues&Balladといった感じの今日の「だびよん」
今日のライブの山場は間違いなくこの唄だ。

6曲目「名曲1」ステージを左右に動き回る。デモともソロとも違うナラカズヲ+サスカッチでしか出来ない「名曲1」。気持ちいい、その一言に尽きる。

7曲目「真っ赤なゼリー」KeyBが前面に押し出された感じの演奏。サビ前のブレイクが心地よい。もうここまで来ると明らかに、フォーク村じゃねえだろ、って感じだが そんなのどうでもいいくらいにただただ気持ち良さが先行する。
脳内麻薬出っ放しの状態に陥る。終ると同時に自然と歓声が客席からあがった。

ラスト・8曲目「東京ラブソング」
ゴスペル風のKeyBが空間に広がる中感謝の言葉を客席に告げる。そして静かにしかし熱く唄い始める。後半にいくにしたがって熱さを増していく唄・演奏。一瞬一瞬に想いを込めて唄っていく。ラストはいつも以上にハイテンションで左右に走り回り、感情の赴くままにギターをストロークし続ける。

LIVE後、会場には暖かくそして力強い拍手が広がった。青森ライブ3ヶ所の中で、いや今まで行なってきたライブの中でも最高のライブだった。

さて続いて友部さんのライブ。友部さんの唄の力の凄さにはホントに驚いた。期待通り、いや期待以上だった。
魅せるというよりも圧倒的に聴かせるライブ。純粋に唄のみで聴かせるのはなかなか簡単なことではない。
暖かく優しい歌声が会場全体に響く。
「このままこの空間【とき】がずっと続けば良いのに。」
感情も身体も何もかも全てをこの空間に委ねていたい、そう感じた。幸せだった。

フィナーレ。19・20日、両日の出演者がステージに上がり大塚さんの「ブカブカ」他友部さんの曲など数曲を全員でセッションする。なかなか観れない貴重かつ凄い光景だった。

で、ナラさんはというと、、、後ろの方で手持ちぶさたというか極端な言い方をすると、かなり居心地悪そうにしていた。フォークをあまり聴いてきてないナラさんの事だから察するに曲がよく分からない、というところだと思う。
そんな中、ひょいと勇造さんがナラさんにブルースハープを手渡した、、、途端、水を得た魚のように生き生きとハープを吹き始める。時にはソロも吹きつつ、いい感じでノッてきたようで非常に楽しそうな表情で吹き続けている。これにはちょっと安心した。