ブレッド&バターのステージが終り、この次の次のナラさんのステージに備え最前列へと移動する。 豊田勇造さんのライブ。名前しか聞いたこと無くて正直言って別に期待はしてなかったが、このライブ、言葉で言い尽くせないほど良かった。勇造さんの唄の力にただただ感動した。ナラさんのライブを初めて観た時と同じ、唄に打ちのめされる感じを味わった。
最初勇造さんがステージに現れた時、サングラスかけてて、一瞬「あれ?ボ、ボブ・ディラン?」と本気で思ったほどボブ・ディランに似ていた。そして始まった唄が「ありがとうディラン」
力強く暖かい唄声に、「お。これは」とココロがぐっと唄にステージにひきつけられた。
その後も「花の都 ペシャワール」「殺そうと思うだけで良かったのに」など素晴らしい唄が続く。
「帰郷」という唄には、ちょうど帰省した時の自分に重なって、気付くと本気で涙ぐんでいた。唄を聴いて涙ぐんでる自分にもちょっと驚いたが、日本にもこんな素晴らしいミュージシャンがいるんだという喜びの方が先に出た。
「雲遊天下」で締めくくられたこのステージ。この気持ちを表現する言葉が見つからない程、本当に本当に良かった。終った後、涙目になりつつ、「もう今日これでいいや」と一瞬本気で帰ろうかと思うほど、全身が充たされていた。
ナラさんのライブを観ずには帰れないので、ぼーっとした頭で始まりを待つ。ナラさんの時だけ準備中にデモ(名曲1など)が流れる。
「サスカッチとやるとどうなるのかな」と考えてる所へナラさんが登場。セッティングを始める。
フレンドリーな感じの挨拶を客席に振りまきつつ1曲目「僕らの日々」
さっきまでの興奮が落ち着き、じんわりとした気分になる。
この唄自体は好きだけど1曲目に持ってくるのはどうかなあ、と考えつつも、この唄やっぱりいいなあとしみじみ思う。柔らかい空気がそこら中に広がっていく。
ナラさんは頭からハイになってるようで早くもMCがライブモードに入ってる。
2曲目、「inoriuta」 最近のナラさんの唄の中で個人的に1番好きな唄。空に空間に地中に歌声が広がっていく。暖かで存在感のある唄。
お寺という場所もそうだけどこの唄はホント野外に適している。この空間を越えて壮大な宇宙へと精神が飛んでいく・魂が解放されていく、そんな気持ちになる。
そして3曲目「君の声がききたい」
ナラさんのやりたい曲を選んでるだけなのに、もうぐうの音もでないほど上手い選曲。途中、歌詞を忘れたのか、新たな歌詞をとっさに作り唄う。結構この曲は観客の反応いい。
サスカッチを紹介、ナラカズヲ+サスカッチでの初LIVEとなる4曲目「夜を越えて」
カウントと同時に一瞬にして会場にロックな空気が広がる。特にサスカッチのKeyB.
蝦名さんなんかノリノリな状態でキーボード全開ってな感じで弾いている。カ、カッコイイ。みんなカッコ良すぎる。フォーク村としては反則なんだろうけど、純粋なライブとしては本気で最高だった。
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