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 ウミウシ・うみうし飼育について 


   「ウミウシを見つけました。どんなエサを与えたらいいか教えて下さい。」
   時々、こんなメールをいただきます。

   海で、アオウミウシやシロウミウシを見たら、オシャレな角、
   お花のようなハデな鰓(えら)、のんびり歩く姿、
   熱帯魚や金魚、生き物が好きな人なら、ウミウシを飼育してみたい、
   毎日、可愛いウミウシを見ていたいと思う人はたくさんいると思います。


  飼育にはエサが必要です!
   エサが無いとある程度の期間は生きていますが、
   
だんだん小さくなって死んでしまいます


  何を食べますか
   アオウミウシはカイメンを食べます。
   カイメンならなんでもというわけではありません、種によって
   特定のカイメンしか食べません。

   10年以上調べている我家でも、カイメンの名前はわかりません。
    (カイメンは骨片というもので名前がわかるそうです)

   今までの観察でアオウミウシは、2種のカイメンを食べました。
   その食べたカイメンの写真を見て海で探しても解らないと思います。
   ほとんどのカイメンは色彩以外、同じに見えます。
   (穴がある、ゴソゴソ、ザラザラ色々ありますが)

   カイメンの名前がわかることは、ウミウシの名前がわかることより
   ずぅーと、むずかしいと思います。

   磯観察の浅い所だけしか探せない我家で、このカイメンを見つける事は、
   アオウミウシを見つける事より、ずぅーと、ずぅーと、むずかしいです。
   このカイメンは日光が当たらないような所にいます。

   我家では、このカイメンのある所を覚えておいてチョットだけ捕って来ます。
   水槽内でもカイメンは数ヶ月くらいしか生きていません。

   以前、ミノウミウシの仲間が数個体、海藻についていました。
   海藻を食べているのかなと思って、海藻を採取して、カメラで拡大して見たら、  
   小さな数mmのヒドロ虫が海藻にたくさん付いていました。
   しかも、ヒドロ虫は透明な感じで、肉眼では見えませんでした。



  種によって食べ物が全然、違います
   まず、なんという名前のウミウシか?です。
   種によって特定の物しか食べません。

   カイメン、ヒドロ虫、、コケムシ、イソギンチャク、ホヤ、クラゲ、ヒトデ、ウミウシなどで、
   はっきり、このウミウシがあのイソギンチャクを食べると書いている
   ホームページ、ブログは少ないと思います。
   イソギンチャクだったら何でもいいか?というわけではありません。
   たとえば、ウメボシイソギンチャクしか食べない、タテジマイソギンチャクしか
   食べない、そんな感じです。
   海でカイメンに5〜6個体のウミウシがいた、そんな時は
   そのカイメンがエサの可能性が高いです。
   カイメンを海で長期的に観察してみると、いろんなウミウシに会えるチャンスが、
   
海での観察がとても大事です

   藻食のアメフラシと比べてウミウシ(裸鰓目)は
肉食で、
   エサの入手が大変です。

   
※このページのウミウシとは、貝殻の無い種「裸鰓目」のことで、
     アメフラシ等の貝殻ある種、旧分類群の「後鰓類」「後鰓目」ではありません。
     
アメフラシ等の藻食の種とは食性が異なり肉食ですから注意して下さい。

   人工的に作られたエサは食べません
    (一種だけ人工の生きたエサを食べますが、そのエサだけでは、
     栄養不足のようです。)

  イソギンチャクを食べる種もいますが
   ミノウミウシの仲間は特定な種のイソギンチャクを食べる種もいます。
   でも、イソギンチャクを水槽に入れると、イソギンチャクがウミウシを食べる
   時もあります。(ほとんどが後で吐き出しますが、ウミウシは死ぬ)
   イソギンチャクを水槽に入れる時は注意が必要です。

  大量なエサが必要な種もいます
   (数日間食べ続ける)


  もちろん、海水も必要です
   ほとんどのウミウシは水のきれいな所しかいません。
   飼育するためには綺麗な自然海水が必要で、
   定期的に交換しなければいけません。


  水族館では
   水族館でもウミウシの飼育はむずかしいといわれています。
   肉食の特定なエサしか食べないウミウシに定期的に新鮮な
   自然界より無いエサを与えることは、水族館でも大変なようです。


  卵を産みます
   同じ種を2個体以上、水槽に入れて置くと卵を産みます。
   自分の死がわかるのか、子孫を残すため卵を産み続けて死んで行きます。
   1個体でも産みますが、卵は孵化しない種がほとんどです。
    (必ず産むとは言えませんが、季節、水温等条件があります)
   孵化したとしても、知識、設備が必要で大きさ100μ、観察も簡単ではありません。


  飼育するには

   人間が作り上げた家畜(食用)、ペット(観賞用)と言われるような、
   飼育しやすい生き物と自然界の生き物は違います。

   季節によって海水温が変わるため、時期的にエサがなくなる種もいます。
   ウミウシを飼育するには、与えるエサ、その生物の知識が必要です。
   エサはホームセンターやペットShopでは売ってはいないので、自分でエサになる
   生物を海で探すくらいでければ、飼育は無理だと思います。
   だから、簡単でないから、我家ではウミウシを観察する事を、あきないで
   続けられるのかも知れません。 

  
 はじめて海でウミウシを見たとき、その感動を忘れないで、
   そして、はじめはみんな初心者、一から勉強するつもりで、やって見て下さい。
   飼育するには、ウミウシに対する興味と愛情が最も必要だと思います。


  ※お店でウミウシを販売している所もあるようですが、
   飼育とは、エサを与えて育てていくことです。
   現在、販売のウミウシは全て、海で採取、または、海で採取された生物に
   付いていたものと考えられます。
   食性(
エサ)のわからない種を、買うこと、飼うことは、何のためか?
   エサがなく、小さくなって死んで行く姿を水槽内で毎日見て、癒されると
   私は思いません。

   あなたがウミウシを買うことよって、ウミウシの乱獲が始まります。
   私の大好きなウミウシを殺す事はやめて下さい!!


   同じ後鰓類の仲間、
クリオネは「冷蔵庫で飼育出来る!」なんてホームページもありますが、
   ドアが閉まったら真っ暗な冷蔵庫の中で死んで行く
クリオネはかわいそうすぎます。
   あなたは何のために飼育するのですか?
   流氷の海にいるから天使に見えるのでは、冷たい綺麗な海にいるから・・・



   でも、買ってしまっても海に放すことはやめて下さい。(生態系が壊れます)


   この、ホームページのウミウシの食性についても、水槽内のことで、
   自然界の海とは違うこともあります。

   我家でウミウシの採集は行っていますが、観察が終わったら、
   元の採集場所、海へ帰します。



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