CD REVIEW

奈良和雄路上ライブ!/奈良和雄

1.路上でパーティー(Fade in)

フェイクから始まる、聴いていてとても気持ちのいい唄。
この曲で冷めていた体も心も一気に熱くさせてくれる。

自然と体が踊り出すようなギターのカッティング、そして曲のリズム。
歌声は叫びに近いくらい、でも、すごく荒々しい中にも優しさ・力強さが感じられる。

2.砂漠の中のクジラ

この曲のクジライタズラ好きの若いクジラって感じがしますね。
レゲエのリズムで、聴いていると自然に体が動いてきます。
とても気持ちよさそうに唄ってます。

なお、後半 酔っ払いが出てきます。唄の中じゃなく、現実に、です(笑)
酔っ払いのおじさんも唄に参加してみたかったんでしょうね(^^;)
ちなみに、これはFMのカレッジチャートで6位にもなった曲です。

3.イヤな奴

ワルツ調の曲です。聴いていると結構耳が痛い、というか思い当たる節があるような曲です。
曲のタイトルである「イヤな奴」、いろんな意味(人)がありますね。
建て前だけの人、事勿れ主義の人。
    自分勝手な人、口の悪い人、性格の悪い人。
自分より弱い人に暴力を振るう人、自己中心的な人。

もちろん世間的には「いい人」でも、純粋にホントにいい人なのか、それとも いい人を装っているのか、
どっちかでしかない訳ですね(←基本的に)。

周りにも自分にも嘘をついていい人を装って生きるか、
それとも、あくまでも自分を偽らず自然にまともに生きて「イヤな奴」
(この場合は、本音ばっかり言って人が嫌がるところをついてくるような人) になるか、
あなたならどっちですか?

4.Baby in the Coin Locker

コインロッカーベイビーの事を唄った唄です。とても悲痛な叫びが続きます。
激しいギターのストロークが相乗効果となってさらにその悲痛さを高めてます。
この曲を聴いているとなんとも言い難い気分になってきます。

子どもは親を選べないってよく言いますが、赤ん坊がもし生まれた瞬間から喋れたら
真っ先に親に言う言葉は「ありがとう」なんでしょうか? それとも、、、。