Live Report(2001 1/7 Live@King Bee in東中野)

11曲目「東京ラブソング」
初めて聴いた時よりも唄が成長しているのがよくわかる。唄は生き物だなってつくづく感じる。
ライブハウスではあるけれど、確かにそこには壮大なる空が広がっていた。
「愛(LOVE)」は果てしなく脆く、そして果てしなく強靭なものだな、なんてことを聴きながら思った。

12曲目「名曲1」
自分の血に身体に潜んでる唄が確かにこの唄に反応したのを感じた。曲間にそれぞれがソロを取ったけれど、ドラムソロが一番良かった。
アコギだとちょっとエレキよりも音が弱いかなって思ったけど、それを上回る良さがあった。自分も写真を撮ることで演奏に参加してるような気分になり、凄く熱い数分間を過ごした。

21世紀最初のLIVEが終り客席へと戻りデジカメをしまい、一息つきつつ飲み干したジンジャーエールが美味かった。

LIVE中はほとんど客席にとどまること無く絶えずどこかにいたけど、こんな事は自分でも初めてだった。
普段、青森でのLIVEだとこういう事は無いんだけど、なにがそうさせたんだろう。本職のカメラマンである村田しげさん(流石でした。)に触発されたからか、21世紀最初のLIVEだったからか。
ドラムに触発されたからじゃないかなって気もするけど。

今日のLIVEは「ドラムが素晴らしかった。」、この一言に尽きる。こんなにも力強く熱いドラムを聴いた事は今までに無い。そのくらい本当に素晴らしかった。こんな素晴らしいドラムをバックに歌えるナラさんは世界一の幸せ者だ。

その後、ナラさんや村田さん、YOKOさん、旧橋さんとちょっとした打ち上げ。

外へ出ると夕方よりも強い雪降り。東北人の俺にしたら大した事は無いけど、東京では大変な事なんだろうな、と思いつつ空を眺める。

駅への帰り道、ナラカズジャーナルの編集を頼まれ 、心の中では「また?」と思いながら苦笑しつつ歩く。(結局あとで引き受けたけど。)

こうして考えてみると初めて会った時よりもだいぶ自分の環境が変わってきてることに気が付かせられる。
初めてナラさんと会った時は緊張しながら「久しぶりに良い音楽と出会えた。」と伝えるのが精一杯だった。だけど現在ではこうして編集などスタッフのようなこともやっている。

自分が彼のファンであるということは何一つ変わってはいないけれど、あんまり近すぎるのもどうかなと思ってるのも確かだ。

でも、この人と一生付き合っていくのも決して悪くないなとも思う。彼が俺の力を欲してくれるならどこまでもついていく。ただそれだけの事。

お互いに「おじいちゃん」って呼ばれる年齢になっても「ナラさん、ギター持ちますよ」「いや、トヨいいよ」とかやってるのも良い人生だな、なんて事を皆と別れた後の電車内で考えていた。

良い夜だった。