ツアーの記録(上から新しい順に並んでいます)

2001〜2002シーズン
三段山(2002.2.27〜3.5)
茶臼岳(2002.2.7)


2000〜2001シーズンはこちら


茶臼岳 2002.2.7
ここ数日で、一番天気が悪い。気温も高めなので、雪質が心配。
クラストしてんだろうな。
盛岡駅でやまだやまをピックアップし、高速経由で八幡平スキー場着10時。
下は曇っていたが、ここは雲の上。とはいえ、予報通りどよどよと雲が押し寄せて
来ているので油断禁物。ビーコンテストなどし、赤沼神社にお参りした後、
修学旅行的女子生徒の歓声に包まれながら(注:我々に向けられ歓声では無いと
思われ)、第1リフト乗り場まで下る。うわ、カリカリ。リフト券3枚/人買って上へ。
ゲレンデには他に、かっちょいいテレマーカー3人。
第3の上で高度計を合わせ、10:30出発。薄曇り。
暖かで、風も無く、人気も無く、穏やかだ。
今回初使用の7TMクライムサポート+G3コンプリート幅広高額スキンが絶大な威力を
発揮し、さくさくと登って11:30前には小屋着。
時間は早いし、腹も減っていないので、まずは下る事にする。

風が出てきた。雪も舞い始めた。頂上までそのまま登り、風裏でシールを外す。
直下の岩陰でスキーを履く。と、「バゴッ」と言う音。?
・・・雪面に立てたスキーが、風に煽られて倒れ、そのままお先に一直線。
目でスキーを追うも、直滑降で吹雪の中へ消えて行った・・・

えっえ〜。まじっすか? 前にもやったような気がするが。
上に居たやまだやまに事情を話す。来た道戻ろう、と言ってくれたが、
それじゃ悪いし、第一俺も滑りたい。何より板は回収したい。
しかし、天気は悪化しつつあり、ツボ足で降り過ぎると、危険。
とりあえず樅山との鞍部まで行ってみる事にし、一応ザックを背負ってツボ足で
降りる。やはり、クラストしている。滑り辛そう。ではなくて、スキーは何処だ。

鞍部の手前、雪面に黒っぽい棒が見える。
どへどへと近付いてみると、まさに私のスキーでした。
下り斜面の途中で、裏返しになって停まっていてくれました。
ああ、嬉しい。山の神様に感謝。
回収したスキーをザックに付けて、頂上まで登り返す。15分くらいの登りだったが、
きつい。ゲロ吐きそう。

一息ついて、下り始める。
クラスト層が厚いと、何とかターンも出来るが
ブレイカブルクラスト(モナカ)はお手上げ。曲がらない、曲がれない、の連発で
こけまくり。

前山で、弱層テスト。
先日「福島レロレロ」の講習を受けたやまだや先生に、弱層テストを教えてもらう。
本で読んで方法は知っていても、力の入れ方とか判らないのである。
30pの円柱を掘り出し、指先に続いて手首で力を入れると、20p辺りから
(気持ち良い位に)スパッと剥離。うわ、判り易いこと。
剥離した雪面(つまり弱層)は、雲粒無し結晶のようでした。
円周を掘った穴の壁面をスコップで均すと、肉眼でも見え方が違う層が有る。
上から指を入れて行くと、そこで指が4本、スパッと入った。
やや大粒で、ざらざらしてます。霜ザラメ?
結局、弱層の正体はどっちなんだ?雪氷学、奥が深し。
で、ここまでは「やれば判る」のだけど、本当に難しいのは危険度の判断なんですね。
いまから戻っても、結局は弱層の形成された雪面を行く事になる訳で、
予定通り前山斜面を降りる事にした。が、怖いので、順番に滑る。

かなり下までモナカが続く。天気は一時的に回復。
秘伝の悪雪レロレロターンで滑るやまだやまの足許からは、
南極砕氷船(或いは除雪のグレーダー)のように、雪の板が飛び散る。
こういう時は、小回りのジャンプターンが有効なのだろうが、スピードが出せないので
相変わらず抜重時にそのままこける。
こけつまろびつ、15時頃スキー場着。登りよりも時間が掛かった。

休憩後、「このままではいかん」と、1回券を3枚買って再び第3リフトへ。
吹雪のゲレンデを滑る。あっという間に良い雪が積もっている。明日は良いだろうな〜。
へろへろとイナズマコースを降り、無事に終了。

参加者:やまだやま、ひげ松