バカ映画たちの挽歌 #10

「フォーガットン」

DATE:’04アメリカ 監督/ジョゼフ・ルーベン 脚本/ジェラルド・ディ・ペーゴ 出演/ジュリアン・ムーア ドミニク・ウエスト



STORY:最愛の一人息子・サムを9歳の若さで飛行機事故で失ったテリーは、一年以上過ぎた今でも心の傷から立ち直れずにいた。が、ある
日、彼女はサムの遺品の写真や記録が次々と消え始めていることに気づく。夫やセラピストに「元々息子はおらず、流産してから今まで妄想が
続いていたのがようやく治り始めてきたのだ」と説明され混乱するテリーは、同じ事故で娘を失ったアッシュの家に駆け込むが、彼も娘の記憶を
失っていた。しかし、彼の家に巧妙に隠された、彼の娘が存在したという証拠を発見するテリー。アッシュは何者かに記憶を消されていたのだ。
人の記憶を奪い、国家権力をも操り、証拠品や新聞記事すら隠滅する謎の力にテリーは立ち向かうが、そこには驚愕の真実が待っていた…。



すぽ〜ん!!!
つーわけで予告編やチラシではサイコスリラーものっぽいわけだが、そういった映画を期待して観に行くと大変な目に遭うので注意!
主演もジュリアン・ムーアなんてしっかりした人使っているし、しっかりした映画を期待して観に行くと大変な目に遭うので注意!

周囲の人たちから記憶が消え失せ、事故の新聞記事も消滅し、自分しか知らないはずの秘密の写真さえも失われ…この世から完全消滅していく
我が子の記憶。…この手の映画だと結局自分が狂っていたなんて安易なオチが多いのだが、
この映画の場合、何者かが証拠を隠滅していることに気づいてしまったりして。記録ならまだしも多人数の記憶さえも意のままに改変してしまう
謎の力の存在が暗示されてしまい、そして話はあらぬ展開へ…。


主人公・テリーを狙う謎の力の正体はすぽ〜ん!!!



以下ネタバレ。つーかここを読んでから観ると本当にしょーもない映画になってしまうので、悪いことは言わないからおとなしく予備知識を
得ずにビデオを借りてきて観賞しましょう
100円レンタルの時推奨な!



主人公テリーと娘の記憶を取り戻したアッシュは謎の力を追うが、時折何者かからの視線を感じていた
そう、
遥か上空からの視線を。
手に届かないはずの証拠品を奪い、人の記憶すら弄る。そんなことは
どう考えても人間の力では不可能である。
そんなことができるのはそう………
宇宙人の仕業だ!!!



………いや、だから、そのどう考えても不可能な手口を如何に可能にするかというのが腕の見せ所だと思うんだが、サイコスリラーとか
ミステリーとかに見せかけて、
宇宙人オチかい!!!

で、この宇宙人さん、己の存在が下僕や目撃者によってバラされそうになるといきなり唐突にそいつらを空の遥か彼方
すぽ〜ん!!!
吹き飛ばしてしまう
のである。
わかった…言う…ヤツらの正体は…すぽ〜ん!!!
みたいな。その大胆な証拠隠滅シーンだけはあまりにも楽しすぎるのでそこだけは必見。


んでまあ、実は子供たちは死んでいなくて、宇宙人さんの実験台にされていたのだが、結局その実験が何を目的としているか不明だし、
何故主人公だけが子供の存在を忘れていなかったのかも不明のまま話が終わってしまうのも豪快。
話の肝心なところまでまですぽ〜ん!!!するこたぁねえだろうよ



▽戻るときはここをクリックすれば…すぽ〜ん!!!