バカ映画たちの挽歌 #05
「血を吸う宇宙」
DATE:’02日本 監督/佐々木浩久 脚本/高橋洋 出演/三輪ひとみ 吉行由実 由良宣子 下元史朗 諏訪太郎 栗林知美 阿部寛
STORY:倉橋里美の娘が誘拐されるが、彼女の夫も警察も取り合ってくれない。突然現れた女霊能力者・間宮の導きで里美は犯人のアジト
らしき家を突き止める。彼女は通りすがりの選挙運動中の亀山パンチ候補の運動員に化け、家人の中年女性を鉄パイプで殴り倒し、家中を
捜索して娘のいた痕跡を見つけたが、娘はいなかった。尿意に襲われた上、何故かその家にトイレがなかったためやむなく脱出した里美は、
野ションを亀山パンチに見られた上に、レイプされてしまう。実は彼は地球征服を企む宇宙人だったのだ!妖しい光を見て意識を失った里美が
気がつくと自宅だった。謎の電話の声に導かれた里美は奇声を発する黒づくめの東洋人を目撃し、さらにFBIの成本とルーシーと出会うが…。
「発狂する唇」に続く「発狂」シリーズ第2弾。つーかすでにタイトルに「発狂」とついていないではないか。
しかし続編なのはスタッフとキャストを見れば一目瞭然つーか劇中で前作のセルフパロディやりまくりなので必ず前作を見てからこっちを見る
こと。
話は前作よりもスケールアップして、宇宙人!MIB!女囚!インディアン!セクハラ議員!という訳のわからなさ。
中でも宇宙人で議員になって地球制服の足がかりを作ろうという亀山パンチの「宇宙猿人ゴリなのだ」ばりのテーマソングと、手を使わずに
プリンを一気食いする成本こと阿部寛の若き日の恐ろしいエピソードは必見。VIVA諏訪太郎!あと、カメオで黒沢清や中田秀夫という
日本ホラー映画界の重鎮がどーでもいい役で出ているのも注目。
無論哀愁歌謡ショウもカンフーシーンもあり!
前作はホラー映画と言うよりもぶっちゃけピンク映画だったのだが、今回はそちらは抑えめで、代わりにバカ度はアップ。全編どこを切っても
「そんなわけねーだろ!」というボケの嵐!
惜しむらくは、全てそれが狙ってやっていることで、これが「シベ超」のように以下略。
主演は中村愛美。前作と比べるとあまりセクハラはされてない。前作ヒロインの三輪ひとみは身も毛もよだつ衝撃の役柄で登場。
▽モ、モドル〜!(痺れガスをかけられながら)