8月20日(日)
イベント出演当日、まずは関連別件で、RABディレクター兼フォーク村実行委員会の船木さんがクルマで迎えに来てくれる。ギター2本・CD4種・着替え・機材、、、、と共にクルマに乗り込みまずはビルへ。 ここアスパムにあるテレビでも多くの人たちが野球に夢中。そんな中本番は始まった。 この日のイベントを告知。歌った。『君の声がききたい』 なんか、ノンビリムード。でもそれはそれで心地よかった。野球はゲームセットで、青森の学校はがんばったが敗れた。さて、クルマで青龍寺へ向かった。 青龍寺到着。楽屋として使わせていただく寺の広い広い和室へ案内してもらって楽器と荷物を降ろす。
お!大きくて立派な五重の塔の真ん前それに密着するようにに広いステージが。すげーいい。最高のロケーション、シチュエーション。ステージと客席を囲むのは、緑の木々とさらにこの敷地ぜんたいが小高い山につながっている。席はまだ空席が目立つが、みな後ろの草むらで寝そべってのんびりしてる。太陽と風が心地よく夏を感じさせる。 ステージは休憩中だったので散歩しようと振り返って歩き出したところで(このWEBサイト管理人)トヨと会う。
開口一番、か2番、「今日はこうゆう、昨日もそうでしたが、のんびりしたムードなんで聴かせるカンジがお客さんが喜ぶんじゃあないですかねえ。」って言う。 トヨと五平餅をくわえながら歩いてステージ方面へ戻る。ほのぼのとしたムード。ステージが括りつけられた聳え立つ五重の塔が美しく、その廻りを取り囲む木々、蝉の声・声・声のシャワー、そしてアコギに歌、拍手。 フォーク村実行委員会委員長でシンガー兼タレントの田中こういちさん、松野こうきさんのステージを観る。 再びステージへ。斎藤哲夫さんのステージ。抑制のきいた歌と繊細で歌心あるギタープレイ。よかった。UKポップなムードとコード進行。 今日いっしょに演奏する、青森のジャム・バンド”サスカッチ”と打ち合わせ、、、ってゆうか、
「ガンガンやろう」「遠慮はいらない、そうしよう」 ってカンジ。曲のキメも確認。 勇造さんの盛り上がったステージが終わり、休憩を挟んでいよいよナラカズヲ+サスカッチの出番。休憩の間、セッティング。音のバランスのみのチェック。 ゆる〜りとした会場のムードの中、 「こんにちはあ、ナラカズヲで〜す。」ってあいさつ。 1曲目『僕らの日々』でふわりと始まる。久し振りの野外、キモチイイイイ!!!!。。空に歌声が伸びてゆく。夕暮れ時にさしかかる頃だ。緑がいい。寝そべる人がいい。五重の塔そびえる、キモチいい。自由なカンジ。とける感じ。空気。風。太陽。夏。あ、言い忘れたけどナラ、ギター1本で歌ってるとこね。で、2曲目『inoriuta』。このお寺でのイベントで、この歌。絶対歌おうって思ってた。 サスカッチ(メンバーはギター/原シュウ、ドラム/原チハヤ、キーボード/海老名タカシ、ベース/コバヤシクン)登場する。して、ボクのカウントで
『夜を越えて』。いきなりのバンドサウンド。ステージ広いが動くともっと広くってもいいなってとこ。 この曲について何度か説明したけど、青森に住んでたころボクよく行ってたライブハウス兼芝居小屋兼飲み屋である”だびよん”のマスターで俳優の牧良介さん(寺山修司の映画にも出てる舞台メインの役者さん)が8年前亡くなって、そのことを聞いた夜にこの歌ができた。 で、この日いっしょに演奏しているギタリスト(現在シューだびよんのマスター)とその弟であるドラマーは牧さん(ちなみに芸名)の次男と三男である。その息子とボクはいっしょに、この日彼らの父親である偉大な役者牧良介さんの頃の店”だびよん”をうたった歌を歌う。 エビナのピアノから始まってドラム・ギター・ベースが入ってナラのハープ、歌が入る。
これがこの日一番の出来で最近でもかなりイイカンジ。牧さんのイメージ、だびよんのイメージ、風景、 盛り上がる後半。YEAH!!とってもいい。ビューティフルだ。 で、すぐ続けてチハヤの16ビート・スネア&ハイハット4小節のあとDのコードでドッカーン。 ファンキー・ラップナンバー『名曲1』。フォークイベントでラップ。でも決して反則だとは思わない。だってオレはロックでフォークでジャズでブルースでソウルで民謡ですべて。ナラカズヲ/奈良和雄だ。別に偉そうに言ってるんじゃあなくって決して。。 その『名曲1』♪なんにも歌わないのなら それは生きてもいないっていうこと もしも生きてないのならそれは世界も僕らも存在してもいないっていうこと でも誰もが自分だけの歌をその血の流れの中の持ってる その歌は歌われるのを今か今かと待っている その歌は名曲さ!♪
っていう歌詞がサビにくる。今一番歌っててノル曲。 ラスト、エビナのゴスペル風のオルガンに乗せて少し、最後の挨拶ってゆうか感謝。で、『東京ラブソング』。この日のこの曲は後半アドリブ部分をつくって祈るカンジで歌うボーカルインプロ、ラスト怒涛のエンディング。左へ右へ走って感謝の波動とビートを撒き散らす、、、っていうかとにかくストロークとブットビ。 「どうもありがとう!ナラカズヲ+サスカッチでした!次はグレートな詩人、友部正人さんです!」 バックステージへ下がる時、笑顔の友部さんとすれ違う。ボクも笑う。 ステージで友部さんセッティング中。僕は楽屋にしてるお寺の一室へ。 大塚まさじさんも「いやあ、よかったねえ。いいなあ。」って言うてくれとった。勇造さんもニコニコ。この人ニコニコ、歌詞はメッセージ、面白いバランス、高田渡氏はますます酔っ払ってかなりヤバそう。斎藤哲夫さんもちょっとやばそうに酔っている。「う・う・、、歌っとったな、、ラブソンラブソンってなあ、、ヒックッ!!」って感じ。 再びステージを見に。友部さん盛り上がってる。テンション高い。友部さんラストナンバー。ステージ脇に全員集合した。熱唱だった。この人ってこんな熱く歌うのかって思った、意外なカンジ。 そして最後、司会の人が再びステージへ出演者たちを呼ぶ。ねぶたの笛が奏でられる中、みんなステージへ。友部さんとまさじさんのリードでセッション大会。友部さんの曲やまさじさんのプカプカを。 このセッション大会、まず友部正人さん、豊田勇造さん、大塚まさじさん、ブレッド&バター、シバさん、高田渡さん、一潮さん、松野こうきさん、といった面々、、あっ!んでオレ、ナラカズヲね。でも、みんなで歌うっても申し訳ないことに聴いたことあるけど歌詞まではよく知らない。 で、なんとなく手拍子してみたり「アー」とかやったがなんとなくボーッとしてたら勇造さんニコニコしながらKeyFのハープをボクにひょいと投げてくれたのでシバさんのハープに割り込むっていうか、絡ませていただく。ようやくノッてきた。水を得たサカナ。数コーラスやっていきなり友部さんがボクにソロをやれって合図。イエィ!ってわけですかさずハープソロ。う〜ん、ようやくノッてきた。 ってまあ、こんな具合でセッション大会も大盛り上がりで幕。 あおもりフォーク村夏まつり2000、最高のシチュエーションで盛大なお祭り、”ねぶた”のある街のねぶた狂いたちが立ち上げた音楽の祝祭。あまりに素敵だった。そしてこのあと、弘前舞台という優秀な舞台芸術・音響のスタッフの方々がステージを片付け・撤収作業のかかってる時、出演ミュージシャンであるボクラや他のスタッフさんたちと、これまた素敵な打ち上げの宴へと突入したのである。 実行委員長(フォーク村村長)である田中こういちさんやスタッフのエンタさんの挨拶。そして出演者たちの挨拶。高田氏の「牧良介さんがいたから、この日もあった〜」という言葉、友部さんの「とっても心地がいいイベントだから、続けないで下さい」ってのが印象的。斎藤哲夫さんはやたらと長い時間、”日本語と西洋音楽とオリジナリティー”ってことについて演説してた。それに高田氏ツッコミを入れてた。勇造さんが「若手のナラ君にも何か言ってもらいましょう。」おれ、若手って言われるのが、とっても新鮮、、はは。 住所交換、色紙や誰かのTシャツへのサイン大会、写真。そんなこんなで時は過ぎ、なぜか打ち上げ参加してるトヨやサスカッチとも楽しく過ごした。トヨは友部さんと記念写真、、。 こんなぐあいにこの、この夏のサイコーの一日は終わった。ありがとう、感謝。サイコー!!あおもりフォーク村夏まつり2000!!! |