#2  「'99 上半期ベストディスク」

2回目となる今回は'99年上半期に発売された邦楽アルバムの中から個人的に名盤だと思うものを大まかな感想と共に紹介してきたいと思います。

まず、もちろん最初はナラカズヲのメジャーデビューアルバム

「東京ラブソング」(99.3.20発売)

聴けば聴くほど味が出てくるスルメのようなアルバム。ココロの隙間を埋めてくれる珠玉の曲が揃ってます。このアルバムの中で一番好きな曲は「夕方、少年、海の公園」です。波の音が聞こえ、潮の香りがする、真っ赤というよりもオレンジ色に近い夕焼け空、自分自身幼少の頃、似たような体験をしているので一番この曲が心に響いてくるのかもしれません。個人的に今年1番のオススメです。

お次は、THE BOOM 約3年ぶりのNEWアルバムである

「NO CONTROL」(99.5.12)

常に進化を続けていくBOOM。今回は一部サウンドにテクノが取り入れられている。正直いって最初聴いた時ちょっと戸惑った。悪いわけではないが「そうきたか」という感じ。内容は今まで以上に気合いの入ったカッコイイ(←内面的に) アルバム。「月に降る雨」は身震いがするほどカッコイイし「ありがとう」「故郷になってください」「不自由な運命の中で」は実に心に染みてくる。「大阪でもまれた男」では体が無意識に踊り出してしまう。「島唄」の返歌として作られた「オキナワ」はぜひ聴いて欲しい。デビューから10年の集大成ともいえる、名曲揃いのアルバム。

次は、98年7月のメジャーデビュー以来躍進を続けているaiko

「小さな丸い好日」(99.4.21)

aikoを知ったのは98年7月。前田愛主演の映画「新生トイレの花子さん」の主題歌だった彼女の「あした」を聴いて。イントロの感じがBOOMの「手紙」を彷彿とさせた(似ているわけではない)。歌声も歌詞もすごくよかったし、一発で気に入った。そして今年、待望の1stアルバムが発売になった。期待以上に素晴らしい内容。実に多彩な曲が詰め込まれている。一時期は2週間ぐらいずっとこればかり聴き続けていた。「赤い靴」の最後の「バイバイ」はイイです。だれか大阪に行く機会があったら梅田のタワーレコードでaikoのインディーズのCD「GIRLIE」「astral box」と、「ハチミツ」を私に買ってきて下さい。

(2000 2/25追記:その後通販にてCD三枚とも買いました。やっぱ良いですよaiko。オススメです)

続いて、SOUL FLOWER UNION「WINDS FAIRGROUND」(99.2.20)

「とうとう日本のロックを発明しやがった」(THE BOOM 「敬称略」より)彼らの約3年ぶりのアルバム。ここでああだこうだ言うより聴いてもらった方が早いくらい、パワー溢れるすごいアルバム。実を言うと彼らのオリジナルアルバムを買うのは今作が初めて。「日本の音楽なんて」と思ってる人には彼らのアルバムを聴いてから物を言って頂きたい。個人的にお勧めの曲は、、、全部です。昨年出た「MARGINAL MOON」もお勧めです。(ドーナルラニー等との「満月の夕」は圧巻の一語に尽きます。)
 
 

最後はHEAT WAVE「日々なる直感」(99.3.31)

毎回 ケツの穴の締まったロックを聴かせてくれる彼らの入魂のNEWアルバム。Voの山口洋、曰く「超名盤」。この言葉にはまったくの偽りが無く、まさしく超名盤。これを聴かずして21世紀は迎えられない。個人的なお勧めは「エピタフ」「ノーウェアマン」「ガーディアンエンジェル」それに「風の強い日」。結局は全部最高なんですが、ホントぜひ聴いて欲しいです。


'99.10.5 Toyo/Iemasa Noda@管理人