緑茶う緑茶うがいの風邪予防証明 浜松医大の研究グループ
 いよいよセンター試験も始まり、これから受験と大事な時期が始まります。風邪で体調を崩したりしないようにお茶を飲んで体調を整えたいものです。そこで朗報、茶どころ静岡より緑茶でのうがいの風邪予防が明らかになりました。

 緑茶によるうがいを続けた子どもは、うがいをしない子に比べて7割近くも風邪になる割合が少なかったとする研究成果を、浜松医科大健康社会医学講座の野田龍也助教(35)=公衆衛生学=らの研究グループが12日までに疫学の国際専門誌「ジャーナル・オブ・エピデミオロジー」電子版に発表した。子どもに対する緑茶うがいの風邪予防効果を証明した研究は世界初という。
  野田助教らは福岡市の保育園の協力で大規模な疫学調査を行い、2〜6歳の子ども約2万人を1日1回以上うがいする子としない子に分け、20日間で37・5度以上の発熱が何回あったか調べた。
  さまざまな別要因を除いて分析した結果、緑茶うがいをする子はうがいをしない子に比べ、風邪を引く割合が68%も少なかった。ほかにも水道水や食塩水でうがいをした子どもを調べたところ、水道水は30%、食塩水は50%と風邪を引く割合が低かったが、効果は緑茶が一番だった。
  野田助教は「はっきりしたメカニズムは分からない」とした上で「うがいには口の中の細菌を付着しにくくする効果があり、お茶に含まれるカテキン成分の殺菌作用がさらに効果を大きくさせているのでは」と分析。「これまで、子どもに対するうがいの効果を証明する研究成果がなく、予防効果に懐疑的な見方があった。今後は、緑茶うがいを安全で簡単にできる風邪予防法として普及させてよいのでは」としている。

合格祈願
静岡新聞より