緑茶 青殺 揉捻 乾燥
白茶 萎凋 乾燥
黄茶 青殺 初ホン 悶黄 復ホン 悶黄 乾燥
青茶 萎凋 揺青 殺青 揉捻
黒茶 青殺 渥堆 復揉 乾燥
紅茶 萎凋 揉捻 転色 乾燥

萎凋

茶葉をしおらせる萎凋

 茶葉をしおらせること。野外で日にさらす「日光萎凋」と転色、風通しのよい屋内でしおらせる「室内萎凋」があります。
殺青  茶葉に熱を加え酸化酵素のはたらきを止める殺青  茶葉に熱を加えて、発酵を止める(酸化酵素を働かないようにする)工程。
揺青
(ヤオチン)
 茶葉を軽く揺さぶること。茶葉に細かい傷をつけて発酵をゆるやかに促し、香りを引き出すための、青茶特有の工程。
揉捻(復揉)

茶葉を揉む作業

 お茶のでを良くしたり、発酵を促すために、お茶を揉む工程。二度目の揉捻のことを復捻といいます。
ホン焙
(ホンベイ)初ホン
復ホン
 熱を加えて水分を取り除きながら、葉を乾燥させていく工程。黄茶のように製造工程で二回ホン焙が行われる場合、一度目を初ホン、二度目を復ホンといいます。
乾燥

低温で乾燥させる

 茶葉を乾燥させる工程。
悶黄
(メンファン)
 まだ水分が多く含んだ茶葉を高温多湿な場所に放置し、菌の働きで、軽く後発酵させること。黄茶独特の工程。
渥堆
(ウオドゥイ)
 水分の多く含んだ茶葉を高温多湿な場所に放置し、菌の働きで発酵を起こさせる黒茶独特の工程。
転色
(ジュアンソー)
 茶葉を充分に自家発酵させること。紅茶独特の工程です。

緑茶・白茶の製法
上の表のように、中国茶には大きく分けて6つの製造方法があります。それぞれの製法の特徴的な部分を見ていきましょう。
 まず、緑茶。摘みとった茶葉をすぐに熱処理し、酸化酵素が働かないようにする、不発酵茶ならではの製法が特徴。これは「殺青」という工程で、日本茶の場は蒸す方法が一般的で、中国緑茶の場合は釜で炒る方法が取られることが多い。殺青した茶葉を揉捻、乾燥させる工程には4つの種類がありあます。
白茶の製造方法はとてもシンプルで、、萎凋した茶葉を乾燥させる段階でわずかに火入れし、酸化酵素の働きを止める方法です。
黄茶の製法
 黄茶の製法の特徴は「悶黄」という工程。これは水分をまだ残した状態の茶葉を積み重ねて、高温多湿な場所に放置するもの。同じ後発酵茶の黒茶に近い製法だが、二度のホン焙と二度の悶黄を繰り返してつくられる、大変手まのかかったお茶です。
青茶の製法
 青茶の製造工程で特徴的なのは、「揺青」という工程。言葉どうりに、茶葉を揺すったり混ぜたりして茶葉の表面に細かな傷をつけ、青茶独特の芳香成分を引き出すものです。この他、茶葉によって製造方法はすこしづつ異なり、発酵度や味、香りの異なる青茶が生まれます。
黒茶の製法
 黒茶は、それ自身が持つ酸化酵素の働きではなく、菌類の働きによる発酵であることが最大の特徴です。殺青、揉捻という工程の次に行われる「渥堆」では、まだ水分の残る茶葉を重ねて、高温多湿な場所に放置し、菌の力でゆっくり発酵させる。この後、復揉・乾燥が行われます。
紅茶の製法
 完全発酵である紅茶は、強い揉捻を行った後に、温度と温度、通風などを調節することによって、短時間で充分な発酵させる「転色」という工程が独特です。

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