中国茶の効能については、中国の古い書物にもいろいろ紹介されています。では、実際にはどのような薬効があるだろうか。お茶の薬理効果について調べてみました。
 お茶に含まれる主な成分はアミノ酸(甘み成分)カテキン(渋み成分)、カフェイン(苦み成分)。これらはお茶の三大要素といわれている。「アミノ酸」はいわゆるうまみ成分で、緑茶の質の高いほど多く含まれています。カテキン(ポリフェノール)は近年さまざまな効能で知られ、注目が集まっている成分。高血圧を改善し、血糖値や悪玉コレステロール値を低下させることにより糖尿病や動脈硬化を予防しますし、抗酸化作用による老化防止などの効果も期待できます。
 そして、カフェイン、疲労を回復したり脳を刺激して眠気を覚ますなどの効能はすでにおなじみです。
これら3大要素以外で一つ忘れられないのが、ビタミン類。お茶に含まれるのがビタミンA・C・Eだが、A・Eはお湯に溶けないため、お茶として飲む場合には摂取できない。しかし、お茶に多く含まれているビタミンCは、お湯に溶けやすいためお茶として飲んで摂取することができます。ビタミンCは風の予防や美肌に効果を発揮する成分です。

 日本で特に人気がある青茶と、健康ブームの火付やっくともいえる黒茶についての効用について
 青茶の成分で今注目されているのが「ビスフラバノール」。これは運動するときに、先に脂肪を分解してエネルギーに変える働きをするもので、ダイエットに効果的。また青茶特有の芳香が、精神をくつろがせるアロマテラピーに。
 黒茶は微生物のたらきによって発酵させる工程ががあることが特徴。微生物は本来お茶が持っている成分を分解し、新たな成分を作り変える。その新たな成分がさまざまな効果を発揮するのです。中国では古くから黒茶が体内の脂を流すと言われていますが、それが科学的に証明されるのも間近だと思います。
 このようにさまざまな効果が期待できるがお茶はあくまで楽しむもので、効能ばかりを期待して飲むのはおすすめできません。日々おいしく飲んで、そのうえ精神や身体によければ一石二鳥、という気持ちで楽しみたいものです。

名月園のトップへ戻る中国茶のトップへ戻る