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碧螺春 | 龍井茶 |
緑茶の分類 | 炒青緑茶(チャオオチンチャ) |
青緑茶(ホンチンチャア) | |
哂青緑茶(シャイチンチャア) | |
蒸青緑茶(チュンチンチャア) |
浙江省 | 龍井茶(ロンジンチャ)平水珠茶(ピンシュイジュ-チャ)江山緑牡丹(ジャンシャンルーウーダン)径山茶(ジンシャンチャ)華頂雲霧(ファデンコンウー) |
江蘇省 | 碧螺春(ピールオチュン)南京雨花茶(ナンジンユイファチャア) |
安徽省 | 黄山毛峰(ファンシャンマオフォン)太平猴魁(タイピンホウクイ)六安瓜片(リウアングイピエン)黄山緑牡丹(ファンシャンルームダン)涌渓火青(ヨンシーフオチン) |
湖南省 | 安化松針(あんふぁそんじぇん)高橋銀峰(ガオチャオインフォン)桂東玲瓏茶(グイドンリンロンチャア) |
湖北省 | 仙人掌茶(シェンレンジャンチャア) |
江西省 | 廬山雲霧(ルーシャンウンユー) |
広東省 | 古勞茶(グーラオチャア) |
中国茶の中でもっとも生産量が多く、もっとも一般的に飲まれているお茶がこの緑茶。生産地も、江南茶区を中心に西南茶区、華南茶区まで広範囲にわたっている。また、歴史的にもっとも古く、紀元前の春秋時代から飲まれていたといいます。 緑茶は4種類の製法によって分類されことが多い。製造の過程で摘みとった葉をすぐに熱処理して酸化酵素が働かないようにする「殺青」はどの製法でも同じですが、その後の葉を揉む「揉捻」と乾かす「乾燥」の工程に違いがあります。 まず「炒青緑茶(チャオオチンチャ)」と呼ばれる製法は殺青から揉捻ま乾燥まですべてを釜で炒りながら行なうもので、緑茶の代表格である龍井茶(ロンジンチャ)をはじめ、碧螺春(ピールオチュン)や涌渓火青(ヨンシーフオチン)、安化松針(アンファンソンジェン)などはこの方法で製造されます。 次に「?青」。殺青後に釜から出して揉捻し、輻射熱であぶるようにして乾燥させる方法で、黄山毛峰(ファンシャンマオフォン)や太平猴魁(タイピンホウクイ)などを製造する方法です。 一般にこの3種類ですが、もう一つ釜入りはでなく、蒸して殺青する「蒸青」も少ないながら見られ、日本茶の製造工程と共通点が多い。水色は淡い緑で、日本の緑茶の色よりも薄く、やや黄色みを帯びたものが多い。渋みが少なく、「甘み」も表現できそうなコクのある味が特徴だが、種類によってはごくさっぱりした味のものもあります。また不発酵の緑茶は低めの温度のお湯で淹れるのが原則です。茶器は、磁器の蓋碗(ガイワン)やぐらすなどがてきしています。 |
代表的な緑茶といえば、まず龍井茶があげられる。浙江省杭州にある西湖の周辺を産地とすることから、西湖龍井の名でよく知られている。上質な龍井茶はあざやかな緑色で、独特の光沢をもっている。また、葉が扁平な形をしていることも特徴としています。水色は薄い緑で、その中に透明な明るさを備えている。 香は蘭の花のようにはなをくすぐり、味はコクがあって甘く、それでいてさっぱりとした後味がある。 碧螺春(ピールオチュン)は、茶葉が青緑色で螺(巻き貝)のように縮れていて、春一番に摘まれることからこの名前で呼ばれています。茶葉の表面が白い産毛で覆われているのも特徴の一つです。主な産地は、江蘇州にあるた太湖の周辺です。一芯一葉摘みで、500gの高級碧螺春(ピールオチュン)を製造するのにおよそ7万個の新芽が必要といわれている。 水色はやや青みを帯びた薄緑で、濃厚な香とコクのある甘い味が素晴らしい。 緑茶の代表といえば黄山毛峰(ファンシャンマオフォン)も忘れるわけにはいかない。中国でも一、ニを競う名山として知られている黄山が産地で、清の時代から生産されている銘茶であります。 高級なものは茶葉が雀の舌を思わせる形を呈していて、やや金色をお帯びているのが特徴。水色は象牙色で、甘みのある深い味わいで知られている。黄山に近い安徽省で産するものとして、太平猴魁(タイピンホウクイ)も有名です。茶葉は大きめで4センチほどの長さがあり、水色は薄緑でやや黄色に近い。甘い香とさわやかな味が特徴です。パナマ万博で金賞に輝き、その名は海外へも浸透しています。 |
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