白茶は緑茶青茶に比べて種類が少なく、通人が好む珍品といういわれ方をすることもあります。主な産地は福建省で、それ以外ではあまり見られない。歴史も比較的古く、十世紀前半の5代の時代のころ誕生し、歴史の皇帝たちが好んで飲んだとも伝えられています。 白茶は製造工程はごくシンプルで、茶葉を放置して自然発酵させ、最後の乾燥の段階で火を入れて、酸化酵素による発酵の働きをとめるというスタイル。青茶のように人口的に発酵を促すということをしないので、ゆっくりと発酵が進み、軽い発酵のままで終わるところが特徴があります。 白茶を分類する場合は、一芯一葉の白芽茶と一芯ニ葉の白茶に分けるのが一般的です。白芽茶の白毫銀針と、白茶の白牡丹がよく知られています。また、茶樹と葉の形などの違いから、大白、水仙白、小白とわけることもあります。水色は淡い黄色で、味や香が清らかでシンプルなところが白茶のよさといわれ、それゆえ隠れたファンも少なくないようです。胃にやさしく、夏ばて防止や美容にもよさそうです。 おいしく入れるコツは、熱湯をそのまま注がずに少しさますこと。九十度ぐらいが目安です。葉の形や動きを楽しむために、ガラスの器を使うのも風情があります。 |