コーヒーは気候、土壌、それに適採後の精製加工の違いが組み合わされて、品質の優劣が生じます。ですから同じ産地であっても気候条件や、栽培管理の違いにより、昨年度産と本年度産の品質の違いを生じます。たとへばブラジルコーヒーと申しましても国土が広いので地方、地方により、また農園によってもその品質が異なっています。一般にコーヒーは高地産のものの方が低地産のものより品質が優れています。コーヒーの種類は、全世界では50種以上ありますが日本で手に入るのは、およそ12〜13種ぐらいです。以下は産出国または産出地の大体の特徴と考えればよいでしょう。
キリマンジャロ  東アフリカ・タンザニア連合共和国産
アフリカ大陸第一位の高山であるキリマンジャロのふもとで作られ、高雅な風味と濃厚なコクのあるコーヒーは、モカとコロンビアを混ぜ合わせたような特徴があります。強い酸味と甘い香りがあり、ストレートでも愛好家に喜ばれています。
モカ
 西アジア・サウジアラビア王国産
独特の酸味とコクがあり、気品のある香りは古くからコーヒーの貴婦人として親しまれ、世界最高のコーヒーとして認められています。特にモカの特徴は香りよりも味あるといわれます。
ブルーマウンテン 中央アメリカ・ジャマイカ産
 英国王室用のコーヒーとして名高く調和のとれたやわらかい味と高い香りは、確かに世界最高級品でありましょう。ストレートで飲むコーヒーの代表的なものです。

ガテマラ

中央アメリカ・エルサルバドル・共和国産
 酸味と渋みがあり、豊かな香りと上品な風味は、高級配合用として使われています。特に産地産のビクトリーは最高級品として知られています。

ブラジル

南アメリカ・ブラジル連邦共和国産
 世界コーヒー生産額の60%以上を産出するこのブラジル・コーヒーは香り高く適当な苦味のある中性の味で、配合のベースとして、どのようなコーヒーの味にもあいます。
コロンビア 南アメリカ・コロンビア共和国産
 甘い香りと円熟した濃くのある酸味があり、マイルド・コーヒーの代表的な品種です。配合用にもストレートでも愛飲されています。
マンデリン 南アジア・インドネシア共和国産 
 世界最高級のコーヒーの一つと数えられ、豊かな濃くと香りをもち、苦味のあるしっかりとした味のコーヒーです。
ジャバロブスタ− 南アジア・インドネシア共和国産
 概して苦味が多く独特の香りがあり、配合用として用いられます。

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