正面がブルーマウンテン2000年2月 撮影菅原 和明(ジャマイカキングストン在住)

コーヒーの栽培
真っ赤に熟れたコーヒーの実と可憐な白い花
 コーヒーの木はアカネ科に属する常緑樹で、その生育は熱帯地方が適当です。最適の温度条件は15℃〜26℃で、霜がおりにくいことも条件です。雨はコーヒー栽培に不可欠の要素であり、開花期を除きて年間1800ミリの雨量を必要とします。土壌も気候とともに栽培を左右する重要なもので、たとえば火山岩がくずれてできた土壌はもっとも適し、コーヒーの香味を増進するといわれています。
コーヒーの樹は、アラビカ種、ロブスタ種、リイベリカ種の3種に大別されますが、リベリカ種は害虫に弱く、現在はアラビカ種とロブスタ種が主に栽培されおています。前者は酸性でマイルドな味が多く、世界のコーヒー収穫の76%を占めています。後者は苦味のあるコーヒーとなっています。
コーヒーの精選加工
コーヒーの実は、採取されるとすぐに商品としてのコーヒー豆にするめの精選加工がなされます。コーヒー豆はこれによって商品価値が大きく左右されるからです。精選加工には、乾燥式と水洗い式があります。
乾燥式水洗式
水槽に果実を入れて不良豆や雑物を上に浮かせ、沈んだものだけを脱肉機によって果実を取ります。これを洗浄してから乾燥させます。そして休息槽で保管されます。次に脱穀機で豆だけを残して、外殻などが脱穀されます。
 このあとは、乾燥式、水洗式のいずれも、不良品、雑物を更に取り除いた上で、大小の粒をそろえ、等級別に選別します。こうして出来上がったコーヒー豆(グリーン・ビーン)は生産国か消費国に輸出されます。
果肉除去機にかけ、果肉と外皮を種子から分離させて取り除きます。
乾燥。まだパーチメントがついた半精製状態です。
脱穀ののち、計量して袋詰め、後に出荷します。
乾燥式(摘み取りまで同じ)
果実 洗浄・選別 乾燥 脱穀 整粒・選別
乾燥場に摘んだ実を広げて天日乾燥します。
均一に乾燥するまで赤い実なら5日〜6日。
出荷
名月園トップページに戻るコーヒートップページに戻る