おいしさは欲張るならば豆は中引き
当店は中引きのコーヒーの粉10gを一杯分(120cc)の目安にしています。これは、粉が粗いとお湯の通りが速すぎて濃くやうまみを出し切れないうちに通過してしまうのと、逆に細かすぎると苦味や渋みを引き出してしまうという理由から。中引きの粉で濃くのある、まろやかなコーヒーを楽しみください。

器具と材料

ポット・ペーパーフィルター・ドリッパー・サーバー・マドラー・メジャースプーン・カップ

フィルターペーパーの形を整える

ペーパーフィルターをつなぎ目を右にして持ち右辺を手前に折る。裏返しにして互い違いにフィルターの底辺を折る。

折り目をならす

 フィルターを広げ、折り目の部分を指でならして柔らかくする。こうするとドリッパーになじみやすい。

底を平らにする

 底を平らにして、なるべくドリッパーとフィルターの間に空間ができないようにする。

粉を計り入れる

 フィルターをドリッパーにしっかりセットして、粉を計りいれる。一人分約 10g、メジャースプーンのすりきり一杯。

粉をならす

粉が一ヵ所に偏らないようゆすってならす。フィルターの中で平らになるようにし、どの部分にも均一量の湯が通るようにする。

最初の湯をそそぐ

「の」の字を描くようにして、ゆっくり少量の湯を注ぐ。サーバーに抽出液が数滴落ちたところで止める。粉の面に対して垂直に湯が落ちるように、沸騰したての湯は使わない。

粉を充分に蒸らす

しばらくすると湯が全体に浸透し、粉が蒸れてふわっとふくらんでくる膨張がおさまるまで、次の湯を注いではならない。

2度目の湯を注ぐ

充分に蒸らしたら、第2回目の湯を注ぐ。あまり縁ぎりぎりにそそがないようにして、半分くらい注いだところで一度止める。

3度目の湯を注ぐ

ドリッパーの湯がすべて落ち、中がすり鉢上にへこんだところで、第3回めの湯を注ぐ。後は抽出されるのを待つだけ。

ドリッパーをはずす

サーバーの目盛りを見ながら、適量に達したところで、ドリッパーをはずす。注いだお湯がすべて落ちるのを待つ必要はない。

できあがり

マドラーなどでコーヒーをかき混ぜたら、カップに注いでできあがり。後はその芳醇な味や香りを楽しみたい。

豆の細かさ
細引き
これがもっとも細かい粒度。エスプレッソ、コーヒーやウォータードリップには、これが最適。
中細引き
各種の抽出器具に合う。メーカーが販売する粉もこれが多い。現在ではもっとも一般的な粒度といえる。
中引き
サイホンやドリップ式に用いられる引き方である。喫茶店などで出されるコーヒーはこれらが多い。
粗引き
パーコレーターやボイリングなどの抽出器具を使用するには最適。最近よく名前が聞かれる引き方である。

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