紅茶の一種「べにふうき」

 紅茶の一品種として生まれた「べにふうき」。このお茶が、花粉症やアトピーせい皮膚炎などのアレルギー症を改善するjことが、茶の機能性を多角的に研究する産官学の共同研究の結果などから、分かってきた。「べにふうき」を地場産業として栽培する動きも活発になってきているそうです。
 たとえば、緑茶。毎日飲んでいても、その機能は意外によく分かっていない。お茶に含まれるポリフェノールの一種のカテキンも、一般に健康によいといわれるが、詳細な効果はあまり解明されていない。
  そんな中で注目されているのが「べにふうき」の機能性の研究。先頭に立つのは独立行政法人・農研機構・野菜茶行研究所(静岡県島田市)茶機能性研究チーム長の山本万理さん達です。もともとは免疫の働きを研究していたそうですが92年、どう研究所に着任してからお茶の機能を研究し始め、それまでお茶の機能性を研究はほとんど行われていなかったようで、身内にアレルギー性皮膚炎に悩む人がいたこともお茶アレルギーの研究に興味を向けるきっかけになったそうです。
50品種以上を調査
 最初はどの品種のお茶がアレルギーを改善する抗アレルギー成分が含まれているか、手探りで調べていったそうです。
  アトピー性皮膚炎の患者がかゆみを感じるのは皮膚にある肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンという物質が放出されるからだが、ヒスタミンの放出を抑える働きが、どの品種のお茶で強いかを調べるののが目的。
  山本さんはネズミの細胞を使って、50品種以上のお茶を対象に片っ端から抗アレルギー成分を調べた。すると、「べにほまれ」というアッサム系の紅茶品種に抗アレルギー成分がたくさん含まれていることが分かった。
  さらに詳しく調べていくと、「べにふうき」といわれる紅茶品種にはより多くの抗アレルギー成分が含まれていた。山本さんによると、抗アレルギー成分はもともと、「べにふうき」に含まれていたもので、紅茶のように完全発酵させるとその成分は大半が失われてしまうそうです。