青茶(チンチャア)

半発酵茶
青茶の分類 ミン北青茶(ミンペイチンチヤア)
ミン南青茶(ミンナンチンチャア)
広東青茶(カントンチンチャア)
台湾青茶(タイワンチンチャア)
青茶産地と銘茶
福建省 武夷岩茶(ウーイーチュンチャア)大紅袍ダーホンパオ)
武夷岩茶(ウーイーチュンチャア) 白鶏冠(パイジーグアン)
武夷岩茶(ウーイーチュンチャア) 鉄羅漢(ティエルオハン)
武夷岩茶(ウーイーチュンチャア) 水金亀(シュイジングイ)
武夷岩茶(ウーイーチュンチャア) 肉桂(ローグイ)
ミン北水仙(ミンペイシュイシェン)
ミン南水仙(ミンナンシュイシェン)
安渓(南岩)鉄観音(アンシーティエグァンイン)
安渓黄金桂(アンシーファンジングイ)
安渓毛蟹(アンシーマオシエ)
広東省 鳳凰単ツォン(フォンファンダンツォン)
石古坪烏龍茶(シーグーピンウーロンチャア)
台湾 文山包種茶(ウエンシャンポジョンチャア)
凍頂烏龍茶(ドンディンウーロンチャア)
東方美人(ドンファンメイレン)
(香檳烏龍茶シャンピンウーロン・白毫烏龍パイハオウーロン)
木柵鉄観音(ムージャーティーグワンイン)
高山鉄観音(ガオシャンティーグワンイン)
阿里山金萱茶(アーリーシャンジンシュエンチャア)
芳醇な香の世界が広がる
中国南部と台湾産の銘烏龍茶
青茶は緑茶と同じくらいポピュラーなお茶だが、よく飲まれている地域は中国南部の福建省と広東省、それに台湾で、主な産地もそれに準ずる。青茶の分類法も産地にによったもので、福建省のミン南青茶(ミンナンチンチャア)とミン南青茶(ミンナンチンチャア)広東青茶(カントンチンチャア)、台湾青茶(タイワンチンチャア)とするわけ方が一般的です。
その歴史は新しく、現在のような青茶が完成したのは、清の時代、1800年代半ばのことで、誕生からまだ150年ほどしかたっていません。
歴史が新しい理由の一つは、製造工程が複雑なことであるが、青茶の工程の中でも大事なのが、茶葉を自家発酵させながら、揺すったり混ぜ合わせたりして発酵を促すことです。これによって、青茶独特の香の成分が引き出される。
 青茶は発行度の幅が広く、15%から70%までさまざま。青茶の水色は発酵度によって異なり、発酵度の低い包種茶は淡い黄色、発酵度の高い香檳烏龍茶シャンピンウーロンは芳醇な香とまろやかな味が特徴となっています。
青茶は一般に、高い温度の湯で淹れたほうがよいとされます。
それも、発酵度の高いものほど熱いほうがよく、前述の香檳烏龍茶シャンピンウーロンなら熱湯をそのまま注ぎます。
青茶の代表的な銘茶
 福建省北部の武夷山に産する武夷岩茶(ウーイーチュンチャア)は中国史上最初に輸出されたお茶で、海外にも名が通っています。香と味が何煎も続き、口に含むと香が喉の奥まで広がり、後味が長くつづいて余韻を残すところが素晴らしい。
山肌の所々に生える茶をそれぞれ別種として栽培したため、数百の種類があります。幻の銘茶、大紅袍(ダーホンパオ)もその一つで、ほかに白鶏冠(パイジーグアン)、鉄羅漢(ティエルオハン)、水金亀(シュイジングイ)などが古くから珍重されてきました。
一方、福建省南部の代表は安渓(南岩)鉄観音(アンシーティエグァンイン)であります。武夷岩茶(ウーイーチュンチャア)と並ぶ青茶の双壁で、香に深みがあり、味は濃厚で後味がほんのりと甘い。
また、脂肪分の分解や酔いざましの効果がある。台湾を代表する青茶、包種茶は中国大陸から移植されたお茶で、文山で作られる文山包種茶が有名です。さっぱりとした味わいと上品な香が特徴で、ひときは高い芳香を放つことから、「玄人が好むお茶通のお茶」ともいわれます。同じ包種茶系の凍頂烏龍茶は海抜600メートルほどの丘稜地帯で栽培され、常に涼しく、霧の多い気候風土が、特有の清々しい香と深みのある味を生み出していあます。
欧米で「東方美人」と呼ばれている香檳烏龍茶シャンピンウーロンは台湾独特の銘柄であります。
赤っぽい水食は紅茶を思わせ、熱した果物のような甘い香が、まろやかな味とともに独特の風味を醸し出しています。
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