ツアーの記録(上から新しい順に並んでいます)

2000〜2001シーズン
鳥海山(2001.6.2)
八幡平(2001.5.12)
月山(2001.5.3〜5)
八甲田山(2001.5.1〜2)
八幡平(2001.4.28)
栗駒山(2001.4.21)
茶臼岳(2001.4.14)
裏岩手(1992.3.26〜28)



鳥海山 2001.6.2
青森から来るおかもとと、6時に盛岡インターで集合。秋田道→湯沢横手道路経由で湯沢に。
コンビニで飯を食い、「懐かしいなぁ。ここは俺の担当地域だった」(このパターンは危ない)と言う
おかもとと運転を交代し、麓を目指す。
去年は鳥海町から山手に入ったが、今年はおかもとの提案で、その先の矢島町から入ることにする。
途中、タケノコ獲りの車がいっぱい。何も考えずに飛ばしてくるので、怖い。
ブナ帯を抜け、9時頃祓川駐車場着。装備を整え、9:15出発。小屋の辺り?迄は見えるが、その上は雲。

竜ケ原湿原は、雪がまったく無い。湿原の終わりで夏道に入り、薮を抜けると雪が始まった。
いきなりの急登。シールが何とか利く程度の傾斜で、いやらしい。以前からのシールをカービング板に
貼っている為、斜登高時に気を抜くとよく滑る。そのまま、右手(夏道向こう)の斜面に入らず
登り続ける。七ツ釜非難小屋下の急斜面はパスし、左手から迂回気味に登り、小屋の上に出る。10:15。
相変わらず、上部は見えない。だんだん斜面も急になり、氷ノ薬師中間で昼食。11:30
去年はシャリバテしたので、高カロリー・軽量な行動食をたんまり食う。ビールも飲まず、出発。
早い時間に登ったパーティーが降りて来始める。米袋尻セードは当然として、プラソリでかっ飛んで来る者あり。背負って登っている時に背面で滑落したら嫌だ。

氷ノ薬師を抜け、舎利坂に入ると斜度は増すばかり。相変わらずのガスで視界も利かず、風も強い。
既に脱いだスキーを引っ張っていたヒゲ松に続き、おかもともスキーを脱いで担いだ。
去年もここでバテたのだが、今年は行動食もしっかり食っているし、大丈夫。
と思っていたら、やっぱり足がへたばりました。一度に30歩しか歩けない。情けなー。
おかもとは途中から夏道に入った。しばらくは、雪の上と夏道とに別れて登るが隣の芝生は青い。
「こっちは階段が有って楽だ」と聞いて、板を担いで行ってみると、階段は終わっていた。
戻るのも癪なのでそのまま登り、ようやく舎利坂クリアー。
庚申道分岐を過ぎ、山頂手前で板とザックをデポして13:50七高山へ。東京からのテレマーカーが居た。
日本海側(西側)から、恐ろしい勢いでガスが吹いてくる。そちらには新山が見える・・・らしいが、
勿論見えず。思えば去年と全く同じ景色だけど、風は今年の方が強い。
寒いので早々に山頂を辞し、礫斜面を下って雪面の最上部に。うぃだーいん(勿論ファイバー・嘘)など
食い、エネルギーを補給して14:15滑降開始。

相変わらず視界が無いので、ルートを確認しながらゆっくり降りた。
足(大腿筋)が攣る。ロングターン中、足がもたないので、やや短めにターン。
去年「もったいねー・・・」と言いながら滑落した舎利坂をクリアーすると、そのうち斜度も落ちて
くる。徐々に視界も開け始め、うひょうひょと下る。脳内麻薬洪水状態。
おかもとぉ、おまえそんなにうまかったっけ?
七ツ釜小屋の上まで瞬時に来て、ここで休憩。

下方右手に登ってきた斜面が見える。ゴルフ場のコースのようで、ゆっくり下るには良さそう。
足元には、下まで続く一枚斜面。傾斜変換線で3段くらいに見える。ずっと下に祓川ヒュッテも見える。
先発のアルペン+山スキー混成旅団が、真下に行った。3秒の討議の結果、真下に降る事にした。
ようし。と滑り始めたら、いきなり板が外れる。(後で考えてみたら、締め具を止めていなかった)
見たとおり、急ですな〜。でも、ザラメなのでそれほどスピードは出ない。アイスバーンだったら恐怖。
しかーし、水が流れた跡がギャップとなり穴となり、飛んだり飛ばされたり。結構、滑り辛い。
ギャップで飛んだおかもとが転倒。寄ってみると、飛んだ時にビンディングが外れたそうだ。
相変わらず足は疲れているが快適に滑降し、2個所ほど薮を漕いで登りルートに復帰。
最後の斜面。これで今年のスキーは終わり。疲れてたけど、華麗に?滑る。
風でよろけながら木道を歩き、祓川駐車場16:00着。
結局、登りで4.5時間(休憩込み)。掛かり過ぎ。相変わらず降りは楽しい。
シーズンの最後を締めくくるのに相応しい、良いツアーでした。
さあ、明日から私は釣り人間!

[参考・装備](ヒゲ松)
下着:オーロン長袖・オーロン下ズボン(タイツ)
中間:オーロン混ウール長袖・ジャージ(14年物・洗濯済み)
アウター:GORETEXパーカー・GORETEX雨具下
持ち物:ヘルメット、水筒、地形図、コンパス、細引き(4mm補助ロープ)、ヘッドランプ、
グローブ、インナー、ストック、チリケーブルのスペア、軽アイゼン、着替え、非常食、便所紙等
食料:おにぎり、カロリーメイト、菓子パン(小サイズのクリームパン)、魚肉ソーセージ、
ウィダーイン(エネルギー&プロテイン)、バナナ


八幡平 2001.5.12
ツアースキーもそろそろシーズンオフの感が強まってきた今日この頃ですが,みなさま
いかがお過ごしですか?性懲りもなく,雪を求めて八幡平に出かけてきました.
一緒に行くはずだった札幌からの友人にふられ今回は妻のゆきえさんと2人でした.
八幡平山頂から蒸ノ湯を考えたんですが,バスの便がなく,今回もまた
八幡平山頂から茶臼までにしました.ただ雪が解けていることを考慮し,
今回は茶臼口までとしました.

【ツアースキー報告 01.5.13(八幡平山頂〜茶臼口)】
前回(4/28)の八幡平ツアーではのどちんこを腫らし参加見送りとなった妻とリベンジ
ツアーを敢行した.
今朝も抜群のツアー日和.今回の計画は,茶臼口に車をデポし八幡平山頂口まで
バスで運ばれ,スキーで茶臼口まで歩いてくるというもの.

9:12に茶臼口を通過するバスを八幡平スキー場口でようやくかわし,大急ぎで車を走ら
せたがバス停を見落とし無情にもバスは行ってしまった.盛岡市街ではのろのろ走ってい
るバスもこんなときだけははやいものだ.
次のバスは10:54.さすがに待てない.妻と荷物を山頂口に降ろし茶臼口まで戻り,
ヒッチハイクすることに.
通りかかった1台目は老夫婦の車.ありがたく同乗させてもらうことに
(佐々木さんありがとう).

10:00山頂口を出発.ほとんど姿をあらわした山頂展望台10:30着.
前回より約1m雪解けが進んでいる.
八幡沼を過ぎ,源太森11:00着.成松会長のスキーを呑込もうとした斜面で2本滑る.
相変わらずいい斜面だ.八甲田連山を北に望みながらここで昼食.
12:00出発.湿原が顔を出し始めた黒谷地湿原を抜け,ウソの鳴きかわす
アオモリトドマツの樹林帯を歩こと1時間で茶臼小屋に到着(13:00).
スキーを担ぎ茶臼岳山頂へ(13:30).ほとんど雪の消えた岩手山を眺めながら
しばしのコーヒータイム.
14:15スキーを履き,最後のお楽しみ茶臼の斜面へ.
ゆきえさんは安定したボーゲンに時折テレマークターンをまじえながらの滑降だ.
15:00茶臼口に到着.
後生掛温泉につかり,田沢湖経由で帰路についた.

【コースタイム】
八幡平山頂口(10:00)-八幡平山頂(10:30)-源太森(11:00/12:00)-
茶臼小屋(13:00)-茶臼岳(13:30/14:15)-茶臼口(15:00)
【メンバー】東 淳樹・幸恵
【リポーター】EAST-A


月山 2001.5.3〜4
翌日からは月山に行って来ました。
盛岡ICを朝、7時半に出発したのですが、山形道高速の事故で大渋滞!
結局午後2時に現地に着き、その日は回数券でちょろちょろと滑っていました。

泊まった宿はスキー場から30分くらい離れているところですが、料理も地元の山菜や魚が
とても美味しく、一泊6500円と安かったです。

翌日は午前中みっちり滑りました。
天気も良く、周りの山々を眺めながらの大斜面滑降は最高でした!
ただ、全面ほとんどコブ状態で、八甲田でつかめた!?感覚も生かされず、
転んでばかりでした。やはりコブ攻めは来シーズンへの課題にします。
【リポーター】K技官


八甲田山 2001.5.1〜2
【弘前テレマーククラブ「あぐどずゆう(AZOO)」の八甲田ツアー参加レポート】
弘前で学生時代を過ごした東は弘前で新しいテレマーククラブが発足し,春山ツアーが行なわれることを
聞きつけた.GW.期間中の平日の5/1〜2,休暇を取った東と菊地はアポを取り付け
参加させてもらうことにした.弘前は東にとっても菊地にとっても想いで深い場所.
昼頃弘大正門前のアウトドアショップOAKに立ち寄り,オーナーと久しぶりの再会.
菊地はなかなかお洒落なショルダーバックを購入し,たいそうご満悦.食糧・酒などを揃え,いざ八甲田へ.

翌日のツアーに備えてフォレストコース1本滑り降り,酸ヶ湯で汗を流した.
その晩は酸ヶ湯温泉駐車場でキャンプしAZOOのメンバーと交流を深めた.
参加メンバーは日本テレマーク協会(TAJ)公認インストラクター3名と会員2名の
豪華な顔ぶれ.そして我々2人の7名.インストラクターの一人は次期世界選代表
メンバー10人のうちの一人という強者.
100kgの巨体とかもしだされる雰囲気はまさしくラオウ.

翌朝も絶好のツアー日和.朝食をとりテン場を撤収したのち,車1台を銅像茶屋に
デポしたあとロープーウェイで一気に田茂萢岳山頂へ.
前嶽の南コルまで軽く滑り降り,そこからスキーを担いで
30分足らずで前嶽山頂に到着.皆が大休止している間に
我々は前嶽北東斜面で一滑り.
しばらくして滑降の身支度をはじめたのだが,そこで我々は驚いた.
AZOOのメンバーは全員,ゴーグルとヘルメットを着用し,
なんとビーコンまで携えたのだった.
恐る恐る聞いてみると,AZOOではヘルメットの装着を奨励しているとのこと.
海外のスキー場ではゲレンデでもヘルメット装着が義務となっているところも
少なくないらしい.ツアーに対する安全性重視の姿勢がうかがわれた.

一向は,斜面の亀裂箇所を避けるように大斜面を滑降し,
ブナとダケカンバの林を抜け,昼前には周回道路に到着した.
さすがにインストラクターの滑りは見事であった.

銅像茶屋では偶然にも東八幡平テレスクールの中軽米校長と,
斉藤インストラクターに出会い,なぜだか記念撮影
ロープーウェイ山麓駅まで戻り,解散となった.

時間のあった我々はもう1本滑ることに.
コブの連続するダイレクトコースにチャレンジ.
2人とも悪戦苦闘しながら,テレコブのなにかをつかんだようだった(ホントかなぁ〜).
ブナの新緑がまぶしい蔦温泉につかり帰路についた.
車中では我らがテレクラでもツアーの安全性の必要性が密かに話し合われた.
別のクラブのツアーに参加し,いい刺激をうけた2人であった.おわり.

てなわけで,暴走派の東と菊地は成松会長に倣い,
ヘルメットの導入をもくろんでます.会長,ついていきまっせ!

会長談話:そろそろ技巧派に転向したいよう。


八幡平 2001.4.28
【テレクラ春山ツアーin八幡平レポート】
前日のアスピーテライン開通を待ち,4/28絶好のスキー日和のなか八幡平ツアーが
敢行された.メンバーは,成松会長はじめ6名.

9時に八幡平スキー場駐車場に集合し,車1台残し山頂直下の無料駐車場へ移動.
身支度を整え山頂に向かうと思いきや,成松会長と山田氏によるデモンストレーション
が駐車場脇の斜面で行なわれ,観光客の注目を浴びていた.
山頂までは,スキーを履くもの担ぐもの思い思いのスタイルで30分足らずで到着.
2階建ての展望台があたかも1階建てのようであるほど山頂には雪は残っており,
八幡平の雪の多さを確認.

八幡沼・八幡平湿原をぬけ源太ガ岳まできたところで,格好の斜面が出現.
ここでしばらく遊んでいこうということになった矢先,成松会長の片方のスキー板が
ものすごいスピードで斜面を滑り落ち,谷底へ消えていくというハプニングが発生.
幸い,スキーは無事に回収され,怪我人もなかったということで事なきを得た.
面倒くさがって流れ止めを止めていなかったズボラが原因.慎重派である会長
らしからぬ失態であった.

回収作業に疲れた会長の一言で,ここで昼食となった.
気分を取り戻した成松会長と山田氏による豆腐とこてっちゃんとうどんをつかった
創作料理には,みなの関心が集まっていたようだ.

昼食後,各々斜面で滑りを堪能した.今回紅一点であった藤田氏は
前評判どおりのエレガントな滑りでツアーに花をそえた.
軽いアップダウンが続き,茶臼小屋へ到着.休むことなく茶臼岳山頂へ.
2週間前の茶臼岳ツアー同様,すばらしいパノラマであった.
山頂からは前回と同じコースの東尾根を滑り降りることになった.

今回,細身のステップソールの板に皮ブーツという組み合わせでのぞんだ成松会長と
山田氏は,「これでも十分滑れる」という確信を得たもよう.
菊地氏は,脱臼していたことを感じさせないスピードと安定感をみせつけた.
菊地氏の友人で横手市から初参加の佐藤氏の優雅な滑りは,さすがは弓道の
師範と思わせるものであった.もっとも転倒回数の多かった東は
来シーズンに上達を誓った.
下りの途中では,茶臼の急斜面に巨大なジャンプ台をつくり,エアを楽しんでいる
ボーダーに遭遇.
世の中にはすごい人たちがいるもんだと,みな驚愕のまなざしであった.
気を取り直した一行は,雪が消えかかったアスピーテラインまで最後の滑りを満喫し,
予定到着時間の1時間遅れの4時に八幡平スキー場に無事に到着した.
今回もまたすばらしいツアーであった.
(文責 東 淳樹)


栗駒山 2001.4.21
テレな皆さま
 栗駒ツアーに参加された人もされなかった人も

今日の盛岡はいいお天気で,散りかけの桜と岩手山が美しいです.
さて,昨日の栗駒ツアーはお疲れさまでした.
【コース】
いこいの村−イワカガミ平−中央コース−山頂〜東栗駒〜新湯沢(渡渉)〜いこいの村…駒ノ湯
【メンバー】
丸山 塁,菊池智久,中村文治,正木 隆,金指(正木さん職場同僚),東 淳樹(計5名敬称略)

天気は最高によく,風はなく,絶好のスキーツアー日和でした.
前回の茶臼ツアーに引き続きテレツアー2回目で,最高のコンディションだったこともあ
り,ちょっとはしゃぎすぎたかなぁぁっと,すこし反省しています.

新湯沢までの林間斜面では,ブナの大木の雪解け穴に転落するなど,ご心配をおかけしました.
穴に落ちると,斜面上部からの人の声は聞こえるが,斜面下部からの人の声は聞こえず,
自分の発した声も周囲にはまったく届かないということが判明しました.怖いですねぇ…!
もう少し気をつけなければいけませんね.それから,ルートファインディングも正木さんらや丸山さんに
まかせっきりになってしまいました.おかげさまで安心して滑り降りて
こられました(反省の色無し!?).

雪質は前日当日に冷え込んだこともあってか締りがよく,茶臼同様表面が軽くクラストし
たぱりぱり状態(菊地さんいわく,炊飯ジャーの裏ブタに残った膜の張った乾燥したお米
状態)でした.ターンが決まると,氷のくずが斜面を流れ落ち,その音はまさに自然の
ギャラリーからの拍手喝采のようでした.

山頂近くの樹木には霧氷がついており,日差しにきらめいていました.
山頂からの眺めはすばらしく,焼石連峰はもちろん和賀山塊,遠くは月山まで望むことができました.
なんといっても雄大だったのが鳥海山.山麓までびっしり雪に覆われており,僕にも登れるんだろうか…?と
気の引き締まる思いでした(夏に登ったときも長くてちょっとしんどかったので).
ブナの樹林帯では,大型のキツツキ(もしかしてクマゲラ!?)と思われる採餌跡や,ウソやコガラ,ヒガラのさえずり,カケスののんびりとした飛翔などたのしめました.
それから一応記録としては,集合前(9時頃)に栗駒ダム下流部上空をイヌワシ成鳥の旋回飛翔を確認.
さすがは栗駒.

最後は,営業前の駒ノ湯に入れてもらい,今期最初の入浴客(たぶん)になり,疲れと汗と日焼け止めを
落としました.

おそるべしは文治さん.シングルキャンバーのステップソールの板でシールをつけずに登頂するとは
なんという体力.初めてのツアーでしかも林間斜面という悪条件をクリアし,最後の渡渉にいたっては
軽い足取り.さすがは成松会長の釣りの師匠.雪がとけたら是非沢へ連れてってください.
今回もみなさんのおかげで楽しいツアーを終了することができました.

来週は八幡平.
参加者が少ないようで寂しいのですが,成松会長よろしくお願いいたします.
塁さん,テレクラ通信ありがとうございました.昨晩創刊号からいっきに読破しました.
のどの痛みで苦しむ妻の横で笑いを押しこらえるのがつらかった…
人に歴史あり,テレクラに歴史あり.今後も楽しみにしています.


茶臼岳 2001.4.14
参加者:山本、丸山、東夫妻、菊池、ナカジマンfrom大潟村
10:20スキー場前集合、と言う事は当然早めに行って、ひと滑り。第1ゲレンデは雪質が悪く、いきなり転ぶ。
第3まで上がると雪が良く、気持ち良く滑る滑る。眼前に広がる岩手山に吸い込まれそうである。
気持ち良く滑り、気が付けば集合時間。

再び第3まで上がり、歩き始めるとすぐに土が出た。10mほど担いでクリアー。
大黒森西稜を下り、鞍部に着いた。ここでステップソールの山本、丸山はそのまま軽快に上へ。
菊地、成松は雪が締まっていたので板を担ぎ、東夫妻とナカジマンはシールを付けた。
これが明暗を分ける・・・様な事も無く(ツボ足も快適だった)、昼前に茶臼山荘着。
さっそく、目の前に広がる斜面に飛び込むと、先着の丸山が既に滑っている。気持ち良さそう!
今季導入の幅広・カービング板は、少々荒れていても滑りやすく、安心。2〜3本滑り、昼食。

ビールで酔っ払った菊地がキッカーを作り始めた。「誰が飛ぶんだよ〜そんなの?」「えっへへぇ・・・」
傾斜変換線上に作ったので、キッカー自体は小さいながらも、急な茶臼南斜面に飛び出していく事になり
上から覗くと結構怖い。
で、やっぱり飛んでみる事にした。

体が浮いたのは一瞬。あとは姿勢を整えて、ダメージが出ない様に転ぶ。なんせ、脱臼が心配なもんで。
これまた、実に気持ちが良かったぁ〜!
続く東(夫)は、まずはバック宙を決めた後(勿論、板は履かないで)、いよいよスキーでチャレンジ。
様子をうかがい、果敢に突っ込む! どうした、戻るなぁ〜!
それでもしっかり飛び、かなりきわどい空中姿勢のままで豪快に着地。いやー、怪我しないで良かった。
製作者は飛ばなかったが、お互い脱臼持ち。無理は禁物ですね。

菊地のマシェット(ボラント)を借り、滑ってみる。持つと重いのに、実に安定していて滑りやすい。
「素直である印象を受けた。当たり前だが板でずいぶん違うもんだ。

皆で頂上まで上がり、直下から一気に下る。いやーこれが、楽しい楽しい。ターンもまずまず決まるが、
どうしても大回り気味になってしまう。それにしても、みんなうまいぞ。
丸山は一生懸命ビデオを撮っている。作品が楽しみだ。S段山への挑戦か?
ぐんぐんと滑り、アスピーテ上の最後の南斜面へ。軽いクラスト、ノンシュプール。もうたまりません。
はんずふりーえくすとりーむかーびんぐもどき などしながら、道路際へ。
もうすぐ開通のアスピーテラインの両側には、雪の壁がある。下を覗くと結構な高さ。
ホワイトアウトの時、落ちそうで怖い。
ゲート(旧料金所)付近だけ歩き、15時頃スキー場前着。
振り返ると茶臼南面が良く見える。下部のシュプールは自分達のだけ!良い天気だった。
お疲れ様でした。

この後、有志(東夫妻、ナカジマン、成松)は分カレのDoへ。
二人で仲良くカレーとパフェを分け合う東夫妻を尻目に、ナカジマンと成松は各自パフェを食い、
疲れを癒した。ナカジマンの唇が紫色だったのは、チョコレートが付いたからに違いない。


裏岩手(網張〜八幡平) 1992.3.26〜28
参加者:岡本、成松

3/26
盛岡7:30発。網張スキー場から入山。日程をパトロールに報告し、リフトで上がる。
2級下の横山が、リフトでバイトしていた。
スキー場から樹林帯を抜けて三ツ石小屋で昼食後、12:30発。
小モッコ岳の下りがかなりの斜度で、怖いのでスキーを脱いで降りた。コルで一休み。
その後の大深岳への登りも少々きつい。周囲は真っ白。気が付くと、東寄りに進んでいる。
時折、ガスが晴れる。地形が平坦になってくる。
何度かビバークを覚悟した。大深岳の尾根は、広くて判り辛い。
最高点を過ぎ、ガスの切れ目から下が見えた!MGU-WV(明治学院大学ワンゲル?)の標旗があった!
林の中を滑降。どんどん天気が良くなってくる。テントのパーティーが居た。
調子に乗って降り過ぎ、えらい目にあった。
16:35大深小屋着。屋根、壁、床のある暖かい小屋でラジオを聴いて酒を飲むこの幸せ。
夕食の鍋もうまかった。夕焼空が見えたが、結局ガスる。
ポリタンクに入れたFour Rosesは、あまり趣が無く、次からはやめようと思う。
夜、山田太一のドラマをラジオで聴く。実に面白い。流石である。

3/27
朝から天気が良い。9時過ぎに出発。やはり降りはよく転ぶ。樹林帯では樹氷が有った。
険阻森の上で昼食。停まると寒い。塩辛い物が欲しい。
岩手山が良く見える。険阻森の降りはかなり急で、停まれずに転ぶ。
諸桧岳からモッコ岳の間で良い斜面が有ったので、少し遊ぶ。
モッコ岳への登頂は諦め、横を巻く。でかい。山がどんどん近付き、音も無く、天気が良い。
岡本は後ろに居るので、独りで歩いているようだ。
巻いて、下に降りる。快。そこからアスピーテライン迄が、この2日で一番辛かった。
夕方で寒くなり、雪が締まってくる。ぜーぜーになって八幡平陵雲荘着。今夜も誰も居ない。
ストーブで薪を焚く。レトルト、お茶。外は思ったより寒くない。星が綺麗だ。
スキー場のナイターで空が明るい。

3/28
目を開けられないほどの晴天。茶臼の斜面で岡本が割れ目に片足を落し、転倒。寄ると、ザックが無い。
「岡本、ザックは?」「・・・(黙って下方を指す)」外れたザックが斜面を転がっている。
悠然と転がり続け、結局遥か下まで転がって行った。あまりにおかしく、笑いが止まらなかった。
急な斜面で転びまくり、時には階段下降でゲートに着いた。御在所温泉に入る。ビールうまかった。


   
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