西吾妻連峰(グランデコより、西大巓、西吾妻山、東大巓縦走)

福島県・山形県

登山形式  縦走

山行日 2012年9月11日~14日

3泊小屋泊2天泊1 山行者1人


11日    晴れ

  車移動 9:30二本松自宅発 ⇒ 11:10グランデコスキー場着

  11:45 ゴンドラ 12:00 山頂駅

  12:10出 ⇒ 12:35 ゲレンデ分岐 ⇒ 14:15 △西大巓 1982.1M 

  14:35出 ⇒ 14:50 水場 15:00 ⇒ 15:45 吾妻神社 16:00 西吾妻小屋 1980M

12日    晴れ時々曇り 小屋着後雨

  6:20出 ⇒ 6:30 △西吾妻山 2035M ⇒ 7:00 梵天岩 ⇒ 7:30 大凹の水場 8:00出 ⇒ 

  8:15 天元台口分岐 ⇒ 8:20 かもしか展望台 ⇒ 8:40 天元台リフト山頂駅 9:00出 ⇒

  9:35 人形石 9:50出 ⇒ 10:35 菅平ヒュッテ分岐 ⇒ 

  11:40 △東大巓 1928.3M ⇒ 12:25 名月荘 1830M 水場まで約10分 弥兵衛平湿原・明星湖 

13日    晴れ

  6:20出 ⇒ 6:40 稜線出合 ⇒ 7:18 菅平ヒュッテ分岐 ⇒ 7:25 ヤケノママ分岐 ⇒ 

  8:10 人形石 8:25出 ⇒ 8:50 大凹の水場 ⇒ 9:25 梵天岩 ⇒ 9:45 吾妻神社 ⇒ 

  9:57 西吾妻小屋 ⇒ 10:45 △西大巓 11:40出 ⇒ 14:30 白布峠 ⇒

  16:00 早稲沢 ⇒ 17:00 早稲沢登山口 ⇒ 18:00 布滝下 天泊 約1200M

14日    晴れ

  6:30出 ⇒ 6:40 布滝 ⇒ 7:15 百貫清水 ⇒ 8:30 ゴンドラ山頂駅

 

  8:45 ゴンドラ 9:00 グランデコ 

  車移動 9:30出 ⇒ 10:00 香の湯 11:20 ⇒ 磐梯吾妻レークライン 12:00 中津川渓谷レストハウス

  12:30 ⇒ 13:30 自宅

 

 予定通りに、9時自宅出発。ザックもアイスボックスも準備万端。しかし、出発して15分後登山靴を忘れたことに気が付く。(T_T)

気を取りなおして再出発。土湯トンネル経由で裏磐梯へ、11時過ぎにグランデコスキー場到着。

 準備とトイレをすませていざゴンドラへ。12時に山頂駅着。準備運動をしてザックを負う。

約1年半ぶりの登山しかも泊りがけ、荷が重い

荷の中には、ビール350×6 2.1リットル 日本酒1リットル 焼酎1リットル 酒だけで4Kg超

総重量は約15Kg

 ゲレンデの作業道を25分ほどでリフトの降り場を見ながら、枯れ沢を越え樹林帯に分け入る。樹林の中の峰を急登。

玉の汗が溢れる。山地図の参考タイムでは1時間40分のところ、2時間5分かかって西大巓へ。

空は快晴ながら、ガスがあがって来た。東吾妻連峰、磐梯や安達太良連峰がきれぎれにかいま見える。

 西大巓からガレ場の稜線を80mほど下ると、水場の道標。枯れ沢すじを10mほど下る。水量は少なく溜まり水をすくう。

登りなおしていくと小屋の上にたなびく旗が見える。ガスがあがって来た中、木道に入る。西吾妻山の分岐を右に見つつ、

先ほど見えた旗の小屋へ急ぐ。小屋に到着してがっかり、吾妻神社の祠だった。形もドームではなく社型で全く違うのに、

ガスの中で焦っていたのか、木道を戻り午後4時、西吾妻小屋に到着。

 ゴンドラ山頂駅を出てからは、ゲレンデ終点で下りの夫婦と、西大巓の下り始めでグランデコから登って来た1人に会った

のみ。午後3時に山頂では下り最終ゴンドラには間に合わないのだが、山頂で見かけた人はどこに下ったのか、小屋は一人占め

食料 冷凍ご飯×4、ラーメン×4、レトルトパック×4、スープ等×5、乾燥野菜

    ソーセージ、ウインナ―、ミニサラミ、チーカマ、ピーナツ、アタリメ

    チョコレート、のど飴、フローズンゼリー×4

 小屋到着後は、完全にガスに巻かれる。筋肉をほぐすストレッチをして。6時には暗くなるので、その前に夕食。

コッヘルは角型の大小とフライパンの3点セット、大は湯煎専用、小はラーメンや汁物、フライパンは皿代わりに使う。

ガスストーブで湯を沸かし、冷凍ご飯と同時にレトルトを温める。

食器洗いの水を節約するため、ラップのままご飯にレトルトをかけて、汁物の後は、ペーパーで拭き取る。

今夜はカレーライス、ソーセージ、酒とつまみ。

   本日は西大巓山頂でビール1本、小屋で2本、日本酒500cc、焼酎小々。

8時前、小屋の外に出てみると、四周はガスで天頂のみ星が輝く。

2日目

 5時起床、昨夜湯煎に使った鍋に少し水を足し、コーヒーと味噌汁を沸かす。小屋は、朝霧に包まれる。

6時18分西吾妻山の樹林の上に太陽が現れる。

10分ほど木道を進むと西吾妻山山頂。樹林の中の狭いスペースに山頂の標識、景観は無し

 7時梵天岩に登る、天気は快晴なるも、南麓からガスがあがってくる。山形方面は雲の下。上々の稜線歩きが出来そうだ。

ガレ場を下ると大凹の水場、容器を移し替えつつ2リットルのソフトパックに水を汲む。水量は多くない。

中大巓を巻いていくと、かもしか展望台、天元台リフトに着く。リフトは運行始めでまだ入山者無しとのこと。

人形石の広場に出てまた稜線に戻る。だいぶガスがあがってくる。木道の整備された道を進み昼前に明月荘への分岐。

ザックを置いて水筒とポーチだけで東大巓山頂へ。ここも展望は無し。

 12時20分、明月荘に到着。ザックを置き、小屋から10分ほどの水場、金明水へ。稜線からの分岐道もそうだったが、

小屋から先は更に道が未整備で、木道の上にかかる熊笹の葉で道が見えくなっており、木道の継ぎ目に注意が要る。

金明水も水量は少なく、500mlのボトルを満たすのに1分弱かかる。小屋の分岐に戻り、弥兵衛平湿原と明星湖を散策、

空はすっかり雲ってきている。2時半ごろ小屋に戻り、ウインナーと乾燥野菜を入れたラーメンで昼食。

 3時過ぎ、雨が降り出す。5時42分、日の入り

 今日は、リフトの係員以外誰とも会わず、小屋も一人。昼からの引き続きで今夜の夕食は、ハヤシライス。

    ビール2本、日本酒は飲み尽くす。大凹の水で焼酎を割る。

 深夜1時過ぎ、寒さで目を覚ます。ストーブをつけラーメンを作る。外に出ると満天の星空

3日目

 5時に起床、コーヒーと野菜スープの朝食。5時39分日の出。多少朝モヤが残るが、3日間で最高の天気。

荷も減って、やっと全てザックの中に収まるようになる。往路と同じ藤十郎尾根、人形石へと進み大凹へ水場の手前で、

二日ぶりの登山者と会う、ディバックから飲物のホースが出てトレールランののようないでたち、一切経までの日帰り往復とのこと。

梵天岩では若干ガスが残るが、360度のパノラマ。時間が経つほどに眺望は良くなっていく。

 西吾妻小屋の前で、二人目の登山者。今日は早稲沢から西吾妻山への日帰り。西大巓への登り返しの中盤で若いカップルと会う。

西大巓山頂に辿りつくと、完全にガスは消えて、これまでまったく見えなかった米沢方面も姿を現わす。

着いた時には、年配の女性が一人、その人がいなくなるとしばらくして小屋前で会った方が戻ってくる。

 山頂の岩場で朝露に濡れた登山靴を乾かし、最後のビールと焼酎を飲み干しながら、1時間近くを過す。

後は、早稲沢コースで、布滝まで降り、百貫清水を汲んで帰りの予定。・・・・

 午後2時半白布峠に到着、分岐の見落とし??広い駐車場には車が3台。

登山道から歩き出たところで、一人のおじさんに「ナメコ無かったか」と声を掛けられ、見なかったというと、

その人は駐車場横の林の中に消えて行った。

 さて、ここで一思案、ヒッチハイクかなにかで、グランデコの駐車場まで行くことも出来るだろう。

日程から言えば、明日の夕方までに戻れば良い。食料は充分に有る。水さえ有って雨風が凌げればもう一泊できる。

取りあえず、峠道を降り早稲沢に向かう、七曲りの道を、車が時折行き交う。1時間強で早稲沢へ到着。

吾妻川渓流探勝路をすすみ、登山道口に、20台ほどの駐車スペースとトイレ(水道は使えない)。

 布滝に向かいつつ水場を探す、まもなく布滝の手前で早稲沢にそそぐ支流有り、

流量も豊富で支流にかかる橋の先にはベンチもある、一面は岩で壁になっており、樹林が雨も防いでくれそうだ。

蚊遣りと獣よけのために小さな焚き火を作る。

ずっとウェットティッシュで拭く程度だったのを、豊富な水流で汗を流し歯を磨く、今夜の夕食は親子丼とラーメン。

沢音を聞きながら、シュラフにもぐりこむ、標高は1200m以下まで降っているから、

少し暑いぐらいで衣類を脱いで調整する。

 何年も使っているので本来の効果は失っているだろうが、手首に着ける虫除けリングが役に立った、

日中に光を貯めて、暗闇で光るので、ライトやメガネの場所がすぐわかる。

4日目

 何度か目覚めつつ、5時前に起床。早速湯を沸かし、コーヒーと味噌汁(しじみ70個分の力)をつくる。

沢でゆっくりと身支度をして、6時半出発、10分ほどで布滝に着く。布滝からデコ平への道は、

前半ずっと木の階段が続く、ブナの林の中をゆっくりと登る、木漏れ日が気持ち良い。

階段が終わりゆったりとした林道をしばらく行くと百貫清水に到着。池の底の砂を掻き分けあちこちから水が吹き出している。

持参した全てのボトルに水を汲み、4.5リットルの荷を増やす。

 百貫清水を出てすぐに喜多方からの男性に会う。早稲沢コースから西大巓の予定がデコ平の方に来てしまったとのこと、

ゴンドラ山頂駅まで一緒に歩く、荷物の重さのために登り道では遅れる。ゴンゴラが動き出す8時半に到着

 ゴンドラの手前のゲレンデから、磐梯山の雄姿が現れる、雲もガスも無く4日間で最高の眺望。

山頂駅でクールダウンし、8時45分にゴンゴラ乗車9時に山麓駅に到着。

 まずは温泉を求めて、日帰り入浴は午後からの休暇村裏磐梯へダメモトで行ってみたがやはり駄目、

観光案内所で、「香の湯」を進められる。男湯、女湯、家族風呂、貸切風呂とそれぞれ独立した脱衣所と露天風呂を設けた、

手作り感満載の温泉施設。男湯は、3畳ほどの脱衣所に洗い場、露天風呂と寝湯といった作り。源泉かけ流しのお湯は、

営業開始直後のためかまだ浴槽に溜まりきっていなくて、露天自体が寝湯のような状態。30分ほどしたころに、

千葉から来たキャンプの客が来る。登山もするが今回は単独キャンプだとのこと。

 温泉で疲れを癒し、帰路は無料化中の磐梯吾妻レークラインへ小野川湖、桧原湖、秋元湖を眺めつつ、快晴の高原道路を

走る。バイクのツーリングが多い。中津川渓谷レストハウスで冷たいぶっかけうどんの昼食。

土湯トンネルを経由し塩沢から下る。下界の暑さが戻ってきた。午後1時過ぎに自宅到着。

天候にも恵まれ最高の4日間でした。

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