那須岳:茶臼岳・朝日岳・三本槍岳

福島・栃木

登山形式  回遊

山行日 2014年10月8日

日帰り 山行者1人


8日   晴れ(雲多し) 

  二本松 5:15出 ⇒ 国道4号線・白河 ・県道68号・305号 ⇒ 北温泉 7:30 自転車デポ

 

  那須ロープウェイ(1390m) 7:50 8:05 ⇒ 山頂駅(1690m) 8:10 8:15 ⇒ 

  △茶臼岳(1915m) 8:50 9:00 お鉢めぐり ⇒ 峰の茶屋跡(1720m) 9:25 ⇒

  △朝日岳(1896m) 10:00 10:10 ⇒ 熊見曽根東端 10:25 ⇒ 

  1900m峰 10:30 ⇒ 清水平 10:40 ⇒ 北温泉分岐 10:50 ⇒

  △三本槍岳(1917m) 11:15 12:15 ⇒ 北温泉分岐 12:35 ⇒ 中の大倉尾根 ⇒ 

  スキー場分岐 13:30 ⇒ 北温泉 14:15

 

  北温泉駐車場 (1130m) 14:25 自転車 → ロープウェイ山麓(1390m) 15:10

  北温泉駐車場 15:30 14:10

  北温泉:北の湯 日帰り入浴700円

  17:30出 ⇒ 県道17号・68号・21号・国道4号線 ⇒ 二本松 20:10

    車移動距離 224Km

 日の出前に自宅を出発し、那須連峰に向かう。距離は100Km強。高速は使わずに一般道で行く。天候は晴れ。片側2車線の国道も、郡山を過ぎて1車線になる。それでも早朝の道路はすいている。白河を過ぎて県道に入る。県道305号で牧草地帯に入ると、マウントジーンズのスキー場越しに那須連峰が見える。晴天の空の下、低い雲がわきだしている。スキー場下を左折し進むと、平成の森付近でカーナビは目的地である北温泉に到着のアナウンスのもと案内が終了、北温泉はどこ。那須キャンプ場をすぎて北温泉駐車場入り口を発見。駐車場へ、ここは駒止めの滝の観瀑台になっている。

 今日は、登りと下りで登山口が違うので駐車場の片隅に自転車をデポジットする。那須ロープウェイ山麓に到着したのは、7時50分で始発まであと10分。急いでザックに食料と飲料を詰めて、乗り場に急ぐ。始発の改札前には片道670円の切符を購入するも、団体客などももあり、定員オーバーで自分の前2人と折り返しの臨時便に乗るようになる。それが幸いして20人以上は乗れるロ−プウェイに6人で乗り、周囲の景観を堪能することができた。
 山頂駅でトイレを済ませ15分に出発。しばらくは整備された砂利道で、その先は大岩のごろごろしたザレ場が続く。先行の団体は、鉢巻き道を牛ヶ首に向かう。鳥居が見えてきたら山頂はもう近い。
 茶臼岳山頂
には那須岳神社の祠がある、雲が周囲を覆い、山腹の噴出口からは噴煙が上がる、御嶽山の犠牲者の冥福と全ての登山者の安全を祈る。お鉢を時計回りにめぐり、峰の茶屋跡へ向かう。大噴の噴気が西風にたなびく。峰の小屋跡にはログハウスのきれいな避難小屋があるが、稜線上で強風が来るために宿泊は禁止。標高で100mほど下ったところに那須岳避難小屋がある。ここからは稜線歩きが続く。
 朝日岳
は360°の大展望で茶臼岳の姿が美しい、雲が激しく流れていく。山頂で10分ほど過ごし、分岐に戻り熊見曽根東端をすぎるとすぐに、1900m蜂に着く。この山域の道標は番号が付いていて、緊急時に現在位置を知らせることが出来るようになっている。北側に降ると清水平、湿地帯が広がり清水が流れている。湿地帯の木道をすぎるとハイ松とクマザサにはさまれる狭い道が北温泉分岐三本槍岳方面に広がる。分岐からクマザサの中を緩やかに下っていくと、三本槍岳の緩やかな山容が広がる。
 三本槍岳
の名前は、会津・那須・黒羽3藩が国境確認のために槍を立てたことに由来する。1等三角点の山頂は標識と360°の景観図のある、10m×30mほどの広い場所になっている、東側はハイ松が茂り見えないが北・西・南側の景観は良く、北は旭岳甲子山磐梯山羽鳥湖布引高原の風車群、西は大峠から続く流石山大倉山三倉山の山塊と遥かに会津駒が岳、南には茶臼岳男鹿岳が広がる。写真を撮りながら昼食、チーズかまぼこ・ナッツ・サラミでビールを開ける、コンビニお握りが2個。ビデオもまわして、1時間ほどすごす。
 北温泉分岐に戻り、中の大倉尾根をたどる。分岐から少し歩くと大岩の大展望で朝日岳の大崩れが目前に、その後は緩やかに続く尾根の下り道、金網を張った砂利道は少し歩きにくい。ブナの林に入るとスキー場分岐で遊歩道が整備されている。沢音を聞きながら林道を降り砂防ダムが連続してあらわれると、北温泉に到着する。

 北温泉の駐車場に戻り、ザックをデポし、自転車でロープウェイの駐車場に向かう。車道でも標高差260mの登り坂は自転車を押して歩く時間の方が多かった。車に乗り北温泉の駐車場に戻り、展望台わきのスペースにアイスボックスを出してクールダウン。駐車所から歩いて5分弱の北温泉旅館・北の湯にて入浴。ここは映画テルマエ・ロマエの舞台になった場所。宿の前にはプールのような大露天風呂が有り、内湯は天狗の湯目の湯、川沿いに露天の河原の湯もある。男湯の内湯は天狗の湯、壁の3面には大中小の天狗の面が飾られ、屋根には明かりとりの天窓があり室内にはランプが灯される。天狗の湯の外に出ると神社の祠と打たせ湯と家族風呂。河原の湯も、温泉プールもそれぞれ別の場所にあり、そちらに行くには服を着ていかないといけない。かけ流しの温泉と温度調整の水のパイプが有り、熱いときはパイプを浴槽へ向けちょうど良くなればパイプを浴槽の外に出して温度調節する。先に入っていた何度か来たことが有るという2人組と後から来た浴衣姿の泊り客と一緒になる。浴室に石鹸も何もないのが残念。天狗の湯を楽しんだ後に、河原の湯と温泉プールを見に行く。館内は古びた湯治場といった感じで趣がある。時刻は5時半であたりはまだ明るかったが、車のライトをつけると急に暗く感じる。帰りは那須湯本の温泉街を通る、ちょうど祭りだったようで、各家の軒先に祭りの提灯が連なる。県道21号から国道4号線に入る、夕刻の国道は混み始めている。1車線の道が延々と続く。県境を越え白河に入るとワンセグのテレビ波を受信、いつもの夕方のニュース番組では今夜の皆既月食の話題、福島市では雲の無い絶好の月見日和とのこと、こちらでは雲間に月が浮かんでいて左下から欠け始めている様子が見える。道沿いのスーパーで寿司と奥の松の一升瓶その他を仕入れる。道は2車線になりスムーズに流れるが、自宅到着は8時をすぎ、月食は皆既をすぎダイヤモンドのような姿に輝く。

 

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