飯豊連峰(山都町御沢登山口より)

福島県・新潟県・山形県

登山形式  回遊

山行日 2005年9月24-25日

1泊小屋泊 山行者1人


御沢登山口〜長坂〜横峰〜地蔵山〜剣ヶ峰〜三国岳〜切合小屋

帰福以来ずっと行きたいと思っていました、飯豊連峰に、お彼岸の連休を使って行って来ました。

23日墓参りをすませて、1泊2日の山行に備え買い物をして夜遅くに登山口キャンプ場入り、

24.25日は山はガスって雨まじりでしたが、飯豊の豊かな自然を堪能してまいりました。

 

23日   晴れ

  御沢キャンプ場 22:00入り 雲まじりの星空の下テント泊

24日   曇りのち霧雨

  御沢キャンプ場 7:45 ⇒ 8:34 下十五里道標 ⇒ 9:05 中十五里道標 ⇒ 

  9:45 上十五里道標 ⇒ 10:20 笹平 ⇒ 10:45 横峰 ⇒

  11:14 地蔵水場道分岐 ⇒ △地蔵山(1485M) 11:35 ⇒

  12:59 剣ヶ峰 ⇒ △三国岳(1644M) 13:25 三国小屋 14:30出 ⇒

  15:15 七森 ⇒ △種蒔山(1805M) 15:43 ⇒ 16:05 切合小屋着

 霧に霞む、霧合小屋

25日   霧雨のち雨

  切合小屋 6:35出 ⇒ △種蒔山 6:56 △三国岳 7:45 三国小屋 8:25出 ⇒

  8:55 剣ヶ峰 ⇒ 9:32 地蔵山道分岐 ⇒ 9:50 水場 ⇒

  10:02 地蔵山道出合 ⇒ 10:16 横峰 ⇒ 10:53 上十五里 ⇒

  11:06 中十五里 ⇒ 11:19 下十五里 ⇒ 11:55 御沢の杉・栃 ⇒

  12:02 御沢キャンプ場

 

 9月23日、お彼岸の墓参りなどをすませ、今日は登山口に入るだけと午後5時自宅を出発、天気は晴。福島市のゼビオスポーツと隣のヨークベニマルで食糧等を買い出し、福島出発は午後6時
R115からR459と真っ暗になった夜道を走り、小沢キャンプ場到着はなんと午後10時。(^^;)
キャンプ場には5〜6台の車と、奥のテント場に4人用テント1張り、早々に車の照明でテントを張り、ランタンに火を灯す。
今夜の夕食は、家で作った赤飯のおにぎりとおかずにヨークの柔らか豚角煮・スパゲッティナポリタン、一平夜店の焼そばなど、雲の間から見える星空の下、ビールと焼酎で乾杯

さすがにこの時期の登山口のキャンプ場は、ランタンとストーブがあっても、肌寒く11時には、テントの中に撤収、もう一張りのテントでは、3〜4人で酒盛りをしている様子で時おり大きな声が聞こえてくる。その宴会は深夜まで続き、0時すぎ、さすがに寝つけづテントの外から声をかけることにする。(青木さやか風に)「何時だと思っているんですか」。キャンプ場はやっと静寂を取り戻し、就寝。

翌朝は、朝5時にいったん起床、外はまだ暗く、もう一度寝なおし、6時に朝の行動開始、テントの外は、あいにくの曇り空。
まずはドリップ式のコーヒーをいれ、朝食には、おにぎりとインスタント味噌汁。キャンプ場のトイレは清潔で朝すっきり。
三国小屋に福島民友新聞に掲載された「山のトイレ問題」の切り抜きがありましたが、私は1泊の山行では大はしなくても良いようにして行きます。

今回は、久しぶりの山行、しかも名だたる健脚コースで避難小屋泊りなので、装備も重要。
シュラフ・ガスストーブ・キャンドル・コッヘル(小)・ミニマグライト・レインウエア・3段折畳傘・ザックカバー
着替え・レスキューセット・薬各種とカットバン・ハンディカム・携帯電話・カシオプロトレック(高度:温度:気圧:方位計測機能付腕時計)・車のキーホルダーにはミニ方位磁石付温度計(温度計は車の中の高温で計測不能になった)とバードコール
今回の食糧は、昨夜からのおにぎりと小型タッパにおかず・お湯で2食分になる、アルファ米の白飯と山菜おこわ・パック入りおでん・秋刀魚蒲焼の缶詰・ミニサラミ・ナッツ2種類・フリーズドライのカルビ丼・レトルトカレー・インスタント味噌汁×3・カップスープ・キャンディ・ドリップコーヒー・チョコレート・塩。
飲み物は、いつもの山行では、ビールは必携なのだが今回は断念、飲料水2g・焼酎1g・日本酒500cc

これだけの荷を入れるのに35gのザックはあまりにも小さい、50〜60g程度のザックが欲しい。(北海道の十勝連峰にテントも持って登った時には、カメラを断念、よって十勝旭岳の山行記録はあっても写真が無いわけでした。)(T_T)
パッキングは軽い物を下へ、重い物は上の後側が基本。今回は防水用の大型ゴミ袋は使わず、それぞれをスーパーのレジ袋に入れ、シュラフ、着替え、食糧、クッカー、飲料と入れ、筒の中は満タン、小物はトップのポケットに入れ、入りきれなかったハンディカムはカラビナで脇につるし、傘も脇に固定してパッキング終了、筒は破けそうで飲料のペットボトルも半分はみ出している。

曇り空の下、朝の準備や夜露でびっしょりに濡れたテントの撤収をして、ザックを背負ったのは、7時半を回ってしまった。昨夜騒いでいたグループは、登山が目的では無く、連休に行われていた釣大会に参加するのか、7時ごろに起き出してきた。
こちらは、
ザックを背負って歩き出すだけだ。

登山口からしばらくは、車止めのゲートから砂利の車道を歩く、道路脇は杉林。10分程で川を渡り、御沢の大杉・栃からその名の通りの長坂に入る。下十五里・中十五里・上十五里それぞれの道標の場所が、長い坂道の中で4〜50畳ほどの踊り場になっている、肩の荷は重いが足は動く(実は、マックはこの1年で10Kgほど痩せました。一時は85Kgまでになった体重が今は、大学卒業時と同じ65〜6Kg(*O_O*)肥満体型から標準に戻りました。お金が無くて晩酌が、日本酒から焼酎に変わった為!)

それにしてもザックが肩に食いこむ、ザックは肩と腰で均等に負う物、それが肩にばかりかかっている。そういえばいつもはこんなに多くの荷を入れてないので、肩のスロレッチをキンキンに締めていた。それに気付いたのは、登り始めて2時間半、笹平に着いた時でした。

今朝、キャンプ場では朝入りの車が3台ほどありましたが、登り始めから今まで出会ったのは、ウシガエルとへび1匹、巨大ナメクジ。長坂の終了間近、10時05分 第一下山者発見、キャンプ場以来始めて人と話ました。昨夜は飯豊本山小屋泊り、「昨夜の本山小屋は30人ぐらいの入り、両日ともガスで景色はだめだった」とのこと。しかし早出したと言っても、本山小屋からここまでこの時間に下るとは早すぎ、その後人にあったのは、10時40分に一人、10時45分に大学生の縦走カップル、横峰からの登りで20人くらいのパーティと出会いました。いつもなら、私は写真を撮りながらゆっくり登っていますので、登りで抜かれたり抜き返したりするのですが登りの登山者とは三国小屋まで出会いませんでした。

さて、話は長くなるので、別のページに載せるとして、福島山域の登山で、飯豊連峰の登山者は気持ち良かった。先ほどの20人ほどのパーティとも狭い切通しで会ったのですが、リーダーやガイドの指示で皆が声かけあって、登りの私に道をあけてくれました。彼等は「本格的な登山はまだまだ」と言って切合小屋からのリターンとのこと、
「何事も先達はあらまほし」。日本アルプスエリアの山小屋はほとんどが有人、小屋の管理人が、山でのマナーを教えてくれます。 山のマナー、それは、相手を思いやる心、辛い登りの登山者にリーダーの声かけながら、道をあける、皆様は立派な登山者です。

横峰まで、10時45分。3時間の横峰までの登り。近年、横峰まで長坂を経ないショートカットができている。ショートカットの入り口には車止めのゲートがあるが皆さんゲートを上げて通るらしい(帰りによった某町施設職員談)。長坂を経ずに半分の時間で横峰に取付く。

11時14分、地蔵小屋跡と地蔵小屋水場の分岐、始めての分岐選択肢、ここで何気に小屋跡のルートを選択。「失敗した。」まるで鉄砲水ルート、足下はコケですべるし、クモの糸が道を横断して、人が入っていないことは明白、不安の中の登りですっかり太股を痛めてしまい。また山頂西の湿地ですっかり、靴の中をびしょ濡れにしてしまいました。

地蔵水場道との出会いを過ぎると、剣ヶ峰の稜線歩きが続く、ガスがかかっていなければ雄大な景色が楽しめていただろうが、かえって谷が見えなかったのが良かったのか、甲斐駒の刃渡りのの様なコースが延々と続く。私的には岩場の鎖場は、高度が稼げるので大好物です。

横峰から霧雨にまかれて昼食は雨宿り出切る所でで取ろうと進んで来て、三国小屋に到着。先客は、本山小屋からの降りの6人、雨具を掛け、靴を脱ぎ、靴下を絞る。ホッとする一時、お握りとカップスープで昼食。三国小屋は2階建てできれいな小屋、切合小屋や本山小屋にくらべて空いているそうです。
昼食をとっていると弥平四郎口からの登りの方が、本日始めての登りの登山者、郡山市在住で飯豊には何度も登っているとのこと。今日は切合小屋に泊り、明朝本山を目指すかは天気次第とのことでした。先客の話では、今日20人ぐらいのツアー客が入っているのでそのグループが入る小屋は混雑しそうだとのことでした。

濡れた服を乾かしていたので、小屋出発は弥平四郎口からの方より遅れること10分ほどたってからになる。その頃には霧雨からしとしととした秋雨になる。三国岳から降りかえしての稜線歩き、ガスさえはれれば最高の景色の稜線歩きが楽しめたはず(>_<)

そんなこんなで切合小屋に到着は、午後4時過ぎになってしまいました。切合小屋は、2階建てで入り口を入ると、右側1階部分と、右側の2階に上がる階段、右側の1階には10名程度が2階を覗くと、こちらも10名ほど、入り口正面左奥の8畳ほどのスペースは、まだ誰もいなかったが、外からの明かりがささず、真っ暗。左の2階を覗いてみると、こちらもスペースに荷物がひろがった感じであったが、先客の方々が空けてくれて、こちらで落ち着くことにする。まずは、先ほどの真っ暗な部屋に戻り、ぬれた服をすべて着替えて、ほっと一息。今夜の小屋の左側2階の住人は、仙台からの50歳ぐらいの二人組みと男性4名女性1名の学生のパーティと私の、合計8人。スペース的にはかなりゆったりです。

乾いた服に着替え、ほっとした後は、ストーブに火をともし、お湯を沸かし、パックのおでんを温めつつ、ナッツ類とミニサラミで乾杯。今夜のお酒はまず、福井の「千両」「万両」で有名な蔵で作っている「 」すっきりとした飲み口で入っていく。おでんが食べごろになったら、おでんを温めたお湯は、お湯だけで戻るご飯とカップスープに使用。
外は、まだしとしとと雨が続いている。二人組みの方も明日本山まで行くかは、明朝の天気次第。「私は晴れ男ですから、多分大丈夫」などと話しながら、山小屋の夜は静かに深けていく。キャンドルに明かりが灯るころには、日本酒は終わり、焼酎の水割りに移る。水は、小屋到着の直後に小屋のキャンプ場奥の、水場に汲みに行ったもの。小屋が有人の間は、引き水して豊富な水が小屋のそばで得られるということでしたが、小川の始まりのちょろちょろといった流れでした。暗くなり少しでも星空が見えればと期待したのですが、残念、明朝に期待です。

25日。4時にいったん目を覚ます。霧雨で星は見えない。もう一度寝直し5時過ぎに起床、まずはお湯を沸かし、ドリップ式のコーヒーをいれる。天候次第で飯豊山頂まで行こうと思っていたが、雨と霧で山頂に行っても何も見えないと、山頂行きを断念。
朝食を取り、ゆっくりと山小屋を出発。三国小屋を目指すも視界は一向にはれず。三国小屋でもゆっくりすごす。

雨風の中での剣ヶ峰渡りは、恐怖の連続ときおり強風が吹き荒れ、荷物が風にあおられる。

地蔵山に近づくにつれ、雨と霧は上がってくる。この辺りの登山道は、両側がえぐれて川の様になっている。

登山口到着はちょうどお昼、キャンプ場は他に車もなく、キャンプ場の炊事場で、ぬれた服を着替え、身体も拭いてリフレッシュ。悲しくもその頃には天気が良くなっていたのでありました。

 

  

  戻る   

  山の写真館へ