月山(湯殿山参篭所より)・朝日岳(朝日鉱泉より)

山形県

登山形式  回遊

山行日 2016年9月13日-16日

3泊4日 山行者1人


13日   曇り            車移動距離  229Km

  福島市 8:30出 ⇒ 福島飯坂IC  ⇒  東北自動車道・山形自動車道 西川本線料金所 ⇒ 湯殿山参篭所 12:00

  湯殿山参篭所(930m) 12:15 ⇒ 装束場 13:23 ⇒ 金姥 14:20 ⇒ 牛首 14:52 ⇒ 15:30 15:45 ⇒ 鍛冶小屋跡 16:03 ⇒

  △月山山頂小屋(1984m) 16:14

  月山山頂小屋泊

14日   曇り/雨         車移動距離  56Km

  月山山頂小屋 ⇒ 月山神社参拝 山頂小屋 7:00 ⇒ 牛首 7:36 ⇒ 姥沢分岐 8:00 ⇒ 月山リフト上 8:15 8:30 ⇒ 

  △姥ヶ岳(1670m) 9:00 ⇒ 金姥 9:15 ⇒ 装束場 9:55 10:10 ⇒ 湯殿山神社 10:55 参拝 11:30 ⇒ 参篭所 11:45

  朝日鉱泉ナチュラリストの家 泊

15日   曇りのち晴れ

  朝日鉱泉(560m) 6:30 ⇒ 中ツル分岐 6:43 ⇒ 993m峰 8:33 ⇒ 金山沢水場 8:53 ⇒ 鳥原小屋 10:35 11:05 ⇒ 

  △鳥原山展望地(1430m) 11:40 ⇒ △小朝日岳(1647m) 13:30 13:50 ⇒ 熊越 14:17 ⇒ 銀玉水 15:20 15:40 ⇒

  大朝日小屋 16:35 

  大朝日小屋泊り

16日    晴れ(ガス)       車移動距離  182Km

  大朝日小屋 5:10 ⇒ △大朝日岳(1871m) 5:22 5:50 ⇒ △平岩山(1609m) 7:00 ⇒ △大沢峰 8:10 ⇒ 

  △御影森山(1534m) 9:23 ⇒ 鞍部 10:45 11:15 ⇒ △上倉山(1144m) 11:50 ⇒

  朝日川吊橋 13:15 ⇒ 朝日鉱泉 13:40

  朝日鉱泉 14:45 寒河江IC ⇒ 山形道・東北道 ⇒ 福島西IC ⇒

  自宅 18:30

  車移動距離 1日目 229Km 2日目 56Km 3日目 0Km 4日目 182Km  合計 467Km

 

 今回は、月と朝日。

 8時過ぎに福島を出発、11時前には山の中のはずが・・・

 東北道山形自動車道を快適に走り、月山ICから自動車専用道路に入り間もなく到着の時に、「月山」の表示につられて右折してしまい、
間違いに気づいて専用道路に入ると今来た道を戻っている。
 専用道路なのでUターンできない。泣く泣く月山湖まで戻り、Uターン。先ほどから燃料ランプが点滅している、湯殿山有料道路の料金所で
最寄りのガソリンスタンドを尋ねると鶴岡方面にさらに20分、ガソリンを入れて戻ると、湯殿山参篭所到着は12時過ぎになってしまった。

 晴れているが雲が垂れこめていて山は見えない。
身支度を整えて歩き始める、湯殿山神社までの車道を歩いているとシャトルバスに追い越される。20分弱で神社に到着。参拝は翌日にして
登山道に入る。仙人沢の沢沿い、堰堤を越えるといきなり月光坂の急登が始まる。今日は食事つきの小屋泊まりだが、朝夕の景色と夜空を期待して
一眼レフカメラと三脚も持っているので荷物は重い、やがて鉄ハシゴが連なる金月光へ、はじめは2mほどのものが連なりその後10m以上の鉄とステンレスの
ハシゴがドンドンドンと現れ、登りきると装束場の施薬避難小屋へ着く。
 しばらくは草原と池が広がり清身川の清流を過ぎるとまた登りとなり金姥へ。稜線に出てやっと携帯のアンテナが立ったので、今夜の宿に到着時間の連絡をする。
4時ごろの到着は山では遅すぎるからね。
 ここから先は、稜線歩きになるが、ガスが垂れこめて霧雨も降ってきた。偽木の丸太を埋めたような道になると牛首で月山のリフトからの道と出会う
ジャ−ジ姿で軽装の大学生グループに出会う。山に入ってから今日初めて人に出会った。
 鍛冶月光の登り始め、風よけになる岩場で、お握りとソーセージなどで遅い昼食を兼ねて大休止、ビール1缶目も開ける。坂を登りきるとお地蔵さまと
稲荷神社の有る、鍛冶小屋跡に出て、まもなく山頂小屋と月山神社に到着、山頂は完全に霧の中だった。
 月山山頂小屋は普通の山小屋とはだいぶ違う。到着後に案内されたのは、2階の南側奥の8畳の個室。1階には食堂と水洗のトイレと広い洗面所
風呂を沸かすこともある。電気もずっと点いている。夕食に行くと準備されている食事は自分の一人分のみ。外はもう真っ暗なのに、出羽三山巡りの
7人がいまだ向かっているとのこと。他の山小屋と違い、食事も豪華で天ぷらと煮物、山菜料理が並ぶ。
 8時過ぎに外の様子を見たがまったくの霧の中、玄関脇の乾燥室のストーブが点けてあったので濡れたものを部屋から移動して乾かす。
まもなく巡礼の一行が到着するらしい。

高速料金 2880円  ガソリン代 2420円  湯殿山有料道路 400円  月山山頂小屋 宿泊料+ビール代 9870円 

 2日目は、5時に起床。ガスは出ているが、時折月山神社が姿を現す。カメラと三脚をセットしガスの切れ間を狙うも、すっきりと晴れ渡るまでにはいかず、
御来光も雲の中で見えない。神社の受け付けは5時からと聞いていたので朝食前に参詣する。ちょうど巡礼の人たちがガイドの方から「崇徳天皇がなにやら・・・」との話を
伺っているところに合流する。天候もいまいちで行程も余裕があるので、朝食はゆったりといただいて、7時前に出発。今日は月山リフトと姥ヶ岳を周遊する。
牛首からリフト上と姥ヶ岳の区間は木道が整備され、草原の中の快適なルートだ。
 リフト上からのコースは、月山山頂まで登り2時間の快適ルート。リフト上では男性1人が登山の準備中、休憩所とトイレあり。
姥ヶ岳に登るときには、男2女1の3人と一緒になる。姥ヶ岳経由で月山往復とのこと。この山頂でも霧でまったく眺望きかなかった。
金姥で昨夜同宿であった7人に会う、半数は白装束姿。装束場に下る途中で、トレランのような軽装の男性と出会い、山頂までどのくらいかを聞かれる。
その約30分後ハシゴにさしかかるときに先ほどの人が下ってきて今日は止めて引き返すと戻って来た。
ハシゴの下からは白装束の男性が来て、先ほどの人にリフト使用を勧める。湯殿山からの登りはハードなので八合目かリフトでの登りが普通だとのこと。
(朝日鉱泉の主人にも珍しいコースを登ったねと言われる)。修験者は今日は8合目まで行き、羽黒山まで歩き、その後また歩きで湯殿山に戻る予定とのこと。
別れた後で、修験者の吹くホラ貝の音色が山に響き渡る。
 金月光のハシゴは難なく過ごしたが、不規則な段差の続く月光坂の下りで疲労がたまる。全くの役立たずだったカメラや三脚の分荷が重い。
湯殿山神社へ到着したころには、すっかり疲労困憊してしまった。湯殿山神社に参拝後、車道を歩き湯殿山参篭所に到着。車に荷を下ろし、参篭所でお湯につかる
旧道を通り、月山湖へ移動し月山湖のドライブインで昼食。寒河江川沿いの道を南下し、最後は未舗装路を進み、朝日鉱泉へ到着。
 朝日鉱泉ナチュラリストの家は山の中の一軒宿、駐車場には熊谷ナンバーがもう一台有るのみ。谷間の向こうに大朝日岳の雄姿が見える。
足にはだいぶ疲労がたまっている、明日は登り降りの続く8時間コース、大丈夫か俺・・・。 
 茶褐色のお湯にゆっくりとつかる、部屋は2階でそれぞれに木の名前が付いており、自分の部屋は「ブナの間」。廊下には山関係の本が大量に置いてある。
夕食は、ニジマスがメインで山菜が並ぶ。明日の為にビールと酒を冷やして置いてもらう。同宿は1人で明日は中ツルコース(鉱泉からの最短コース)を登り、
大朝日小屋泊り鳥原コース下山とのこと。8時ごろ外に出てみたが星は見えなかった。

月山神社参詣料 500円  湯殿山神社参詣料 500円  湯殿山参詣所入浴料 400円 寒河江ダムドライブイン とんかつ定食 750円
朝日鉱泉ナチュラリストの家 宿泊料 8000円 ビール+地酒 1000円

 5時に起床。荷造りして外に出ると、1人目の登山者、中ツルコース往復で日帰り予定。6時に朝食をいただき、登山届に記入し、6時半出発。
天気は良いがガスがかかる。吊橋を渡り、しばらく行くと弘法水の水場、さらに進むと中ツルとの分岐になる。鳥原コースはここからジグザグの急登が始まる。
登り始めから2時間、東側に展望のきく峰の道が993mの峰、ガスが上がり日が射してきた。さらに2時間ほど進み木道に入ると鳥原の山小屋が見えてくる。
 2階建の小屋で管理人は居なかった。中で朝食をとっている人がいる、今朝、自分の前に登山届を書いて先行していた人だった。南側が広場になっていて
木のベンチが並んでいる。疲れも溜まっているのでゆっくりと休憩をとる。鳥原山の山頂はやぶの中に石の標が有る。さらに西に5分ほど進むと展望地になり、
小朝日岳が正面に現れる。大朝日岳は残念ながらガスの中に隠れている。しばらくは気持ちの良い稜線歩きが続き、小朝日への(きつい!)急騰になる。
小朝日岳の頂に立つと、360°の大展望なのだがあいにく雲が低く垂れこめている、山頂下の山小屋は見えるけれども大朝日岳は雲の中に隠れている。
 小朝日から大朝日への稜線は、はっきり見えていたのにこんなに下るとは。地図にも急坂とは書いてあったけれども、延々下り続けて200m近く標高を下げる。
この道間違っているじゃないかというほど下ってやっと古寺からの道と合流し、熊越に至る。ここからは延々と登りが続き、山塊一の名水である銀名水で一息つく、
ほとんどなくなっていた水筒を満たし、後はゆっくりと小屋を目指す(水で2kgほど重くなったので本当にゆっくりしか歩けなくなってしまった)。
8時間半の予定が10時間もの行程になってしまった。
 大朝日小屋は3階建ての大きな山小屋で、シーズンは管理人が常駐している。山はガスがかかったり晴れたり目まぐるしく変わり、日本海が時折姿を現す。
本日の宿泊者は男性の単独行が5人と男女のペアが1組の計7人、ステンレスの煮炊き用の箱が有り調理ができる、今夜の夕食はご飯と生姜焼き
(セブンプレミアムのレトルトパック)ガスバーナーでご飯とレトルトを湯せんしながら、ハムとソーセージ、サラミ等でビールを開ける。荷にはなったが、キリン秋味
500ml2本と日本酒(大七)1リットル
、ご飯はラップで包んだものなのでそれを広げ生姜焼きを乗せれば食器などの洗いものは出ない。
 管理人から「仲秋の名月が出ている」との声に外に出ると、東の空に昇る月と、雲間に沈む夕日が見られた。6時過ぎには皆寝袋に入り始めて就寝。
 夜の8時過ぎに外に出ると、星は見えなかったが山形や日本海側の夜景を望むことができた。

大朝日小屋 山小屋協力金 1500円

 日の出は5時15分頃の予定、あまり早すぎると迷惑かと思い4時45分にアラームを用意していたが、4時過ぎにみんな起き出したので。小屋に荷物をデポして
山頂に行くのをやめて、朝食をとって荷造りも済ませ向かうことにする。湯せんにつかった水を沸かしコーヒーを入れ、小コッヘルでウインナーと乾燥野菜入り
ラーメンを作る。いつも大小のコッヘルの大はほぼ湯を沸かすだけにしている。食後は残った湯でコッヘルをすすぎティッシュで拭きとる。
 5時過ぎに出発。大朝日岳山頂には、同宿の2人が荷物なしで来ていた。雲が有り御来光は拝めなかったが、雲間に浮かぶ月山や鳥海山、飯豊や吾妻連峰が見られた。
 今日は、大朝日から稜線をを結ぶアップダウンの連続するタフな行程であり疲れもピークなのでゆっくりと進む。平岩山と大沢峰のピークは標識はなく三角点の石標のみ。
晴れていれば最高の稜線歩きだがガスが浮かび霧雨にもみまわれる。御影森山でゆっくり休もうかと思っていたら山頂の道標の周りに小虫が飛び交っていたために
早々に退散し、下りきった鞍部の倒木の場所にてラーメンを作り残りの酒を飲み大休止。すると今来た山道の20mほど上で大きな猿がこちらをうかがっている。
様子を見ていると、左右の森でガサガサと仲間が動き回っている。どうやら猿の群れの通り道で休んでいたようだ。猿さんごめんなさい、急いで撤収します。
 上倉山から先は林間の坂をジグザグに降下していき、朝日川にかかる吊橋を渡ると、中ツルコースと合流し沢沿いの平坦な道となる。
 朝日鉱泉に到着した時には、大朝日岳はすっかり霧の向こうに消えていた。温泉で汗を流しさっぱりしてから、帰路に着く。

 朝日川沿いの悪路から、最上川に沿った道に入り国道287号線で高速の寒河江ICへ。山形蔵王あたりから雨に降られる。明日からはまた天気は
下り坂とのことなので、降られなかっただけ上々のコンディションだったと思う。酒屋やスーパーを見かけなかったので。福島に戻ってから山形の日本酒
購入、楽しませてもらいます。

 月山の月光坂と、小朝日岳の急坂は本当にこたえました。この時期で今年の初登山、日ごろの運動不足が祟りました。

朝日鉱泉入浴料 500円 高速料金 2560円

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