浅間山(浅間山荘登山口より)

長野・群馬県

登山形式  回遊

山行日 2015年8月24日

3泊4日 山行者1人


22日   晴れのち曇り     車移動距離 378Km

  福島市 8:00出 ⇒ 二本松IC  ⇒  東北自動車道  上河内SA 9:50 ⇒ 北関東・上信越道 富岡IC ⇒

  富岡製糸場 11:20着 12:45発  ⇒  横川  ⇒  軽井沢 14:30 ⇒ 旧三笠ホテル ⇒ 白糸の滝

  軽井沢プリンスホテルウエスト 泊

23日   曇り/雨        車移動距離 32Km

  軽井沢 15:30  ⇒  浅間山荘 16:20

  天狗温泉:浅間山荘 泊

24日   曇りのち晴れ      車移動距離 56Km

  浅間山荘 8:00 ⇒  一ノ鳥居 8:33 ⇒  二ノ鳥居 9:00 ⇒  火山館 10:00 10:20 ⇒ 湯の平口 10:25 ⇒

  前掛山分岐 10:40 ⇒ Jバンド・鋸岳 (2254m) 11:20 ⇒  仙人岳(2319.7m) 11:50 ⇒ 蛇骨岳(2366m) 12:10 ⇒

  黒斑山 (2404m) 12:35 13:40   ⇒  トーミの頭 13:55  ⇒  湯の平口 14:30  ⇒  火山館 14:35  ⇒  

  二ノ鳥居 15:05  ⇒  一ノ鳥居 15:10  ⇒  浅間山荘 15:40 16:30発

  車坂峠・高峰高原  ⇒ 草津温泉 18:20

  草津温泉:草津グリーンパークホテル泊

25日    雨のち曇り      車移動距離 383Km

  ホテル 9:40 ⇒ 白根火山ロープウェイ山麓 10:10 志賀草津道路 ⇒ 万座プリンスホテル 10:45 10:50 ⇒ 

  草津温泉 西の河原公園・湯畑周辺・大滝乃湯 11:30 13:00 ⇒ R292・145 ⇒ 

  八ッ場ふるさと館 14:30 15:15 ⇒ R353 ⇒  渋川伊香保IC  ⇒  那須高原SA  ⇒  二本松IC  ⇒

  自宅 19:30

  車移動距離 1日目 379Km 2日目 32Km 3日目 56Km 4日目 383Km  合計 850Km

 

 軽井沢での結婚式出席に合わせて、浅間山と草津白根山の登山を計画。どちらも火山警戒レベルは2で浅間山は前掛山、日光白根山では湯釜から逢ノ峰までは立ち入り禁止中。

 台風15号と16号が太平洋上に発生している中を出発。
 初日のメインは、昨年世界遺産に登録された富岡製糸場軽井沢周辺
 出発時には天気は良好。北関東道はパーキングがあまり充実していないとのことで上河内SAで休憩をとり、北関東道に入るがカーナビの情報が古くて岩船Jctから太田桐生までは、ルート情報が無く、音声ガイドがルートの切り替えを叫び続ける。
 11時20分に富岡の市営宮本町駐車場に到着。呼び込みの声が絶えない城町通りから製糸場へ、土曜日で観光客が多い。明治5年に創設された近代製糸工場は美しいレンガ積みの姿を残し繰糸所の自動繰糸機は圧巻。工女も愛したカレーライスのたかた食堂の前も通るが先ほどの賑やかだった通りとのギャップで入るのを躊躇う。
 妙義山を望みながら進み横川へ、碓氷峠鉄道の廃線跡・アプトの道を往復する人で賑わう、駅前にたたずむ峠の釜めしで有名なおぎのやの本店で釜飯の昼食をいただく。碓氷峠で旧国鉄信越本線の廃線跡に架かる明治25年完成した赤レンガの4連アーチ橋のめがね橋等を巡り、午後2時半に軽井沢入り。駅前の通りは車道も歩道も大混雑、駅前通りから樹木に囲まれた狭い通りを行くと明治38年竣工の国重要文化財旧三笠ホテル、日本人の手による純西洋式木造ホテルである。白糸ハイランドウェイに入り白糸の滝、300台収容の駐車場はほぼ満車で車から5分ほど歩くと、浅間山の伏流水が高さ3m幅70mにわたり岩盤から流れ落ち一帯が爽やかな涼しさに包まれる。中軽井沢経由し地元のスーパーツルヤで軽井沢ビールと地酒を買って、午後5時半過ぎホテルに到着。

   高速通行量 軽自動車 4700円 富岡製糸場 1000円 おぎのや 釜飯・みそ汁 1150円 旧三笠ホテル 400円 白糸ハイランドウェイ 400円 
   スーパーマツヤ 千曲錦金紋・軽井沢ベルジャン・軽井沢シーズナル 2077円

 結婚式及び披露宴出席。朝食後、部屋の風呂で半身浴、9時過ぎにチェックアウトし、車の燃料を入れ10時過ぎ、式を行うフォレスターナ軽井沢へ。緑に囲まれた建物。
 午後3時半、式終了後本日の宿浅間山の登山口に建つ天狗温泉浅間山荘へ移動。車坂峠の道を折れ山荘までは4Kmの砂利道が続く。浅間山荘は森の中に建つ一軒宿でキャンプ場とコテージも併設している。本日は翌日の昼食弁当と下山後の入浴も付いた一泊三食付きプラン。
 到着すると、駐車場の一角に建つ馬屋で3頭の馬がお出迎え。宿の人が馬の身体を洗い終わると、離された馬が車のすぐ横に来たのでびっくり、気持ち良さそうに草を食べ始める。チェックインし早速温泉へ、ここの温泉は湧出口では透明だが浴槽の中で赤茶色になりタオルにも色がつくほどに濃い、2階と1階にそれぞれ浴室が有るので、浴衣姿で往復する。2階の方が色が濃い。夕食に行くと食事の用意は一人分しか無くてびっくり、到着時には4人ぐらいほかの人の姿を見かけたのに、今日の宿泊は自分だけで貸し切りです。生ビールと地酒(本菊和泉)をいただく。料理もすべて満足だったが最後のご飯がおいしくて感動、手前みそなところもあるが自分で作っているコメのおいしさは格別で、たまに外食するとコメがおいしくなくてがっかりすることもしばしばだがコメも水も良くて本当においしかった。

   ガソリン代 31.15g 4236円 宿代 3食付き 14000円 追加 2500円 入湯税 150円

 24日は6時前に起床。ガスがかかり霧雨程度に雨が降っている。7時半から朝食をいただき8時に出発。前日フロントに預けて凍らせておいた水筒に水を足しパッキング。
 朝の爽やかな空気の中、樹林の中を進む。緩やかな登り。一ノ鳥居を過ぎ、沢音を聞きながら進むと不動滝が現れる。いろんな種類のキノコが出ている。長坂を越えると右側は硫黄臭の強いかれ沢で、まもなく火山館が現れる。荷を降ろし扉を開けるとジャズの音色が響き渡っている。今日これからの天気を聞いたのだが、「ここ三日はどうしようもない」とにべの無い返事が返ってきた。火山館近くの浅間神社にお参りする。湯の平口は近い、草原に針葉樹の疎林が広がる。雨は完全に上がり、雲の流れの中に山が見え隠れし、北側から西側にかけてこれから行く山塊が広がる。これらは第一火口壁の跡であり、荒々しい姿を見せている。十五分ほどで前掛山への分岐に着き、ロープと看板で前掛山は入山禁止となっている。賽ノ河原に入ると浅間山の砂礫のすそ野を望み、岩の間の砂上にコケモモやガンコウランの高山植物が張り付くように広がる。火口壁だった岩の壁を手を使いながらゆっくりと登ると、やっと稜線にたどり付く。荷を下ろし鋸岳へ往復していると、賽ノ河原を歩いている女性の人影が2人。湯の平口で草すべりの方から人の声を聞いたほか、今日初めて姿を見た登山者だ。ガスの流れは速く、浅間山山頂は霧の中。西に進路をとり仙人岳から蛇骨岳へと南側が切れ落ちた岩場が続く、それぞれの頂には木柱の道標が立つ。蛇骨岳山頂の広場では2×2組の男性4人が昼食中、1組は自分とは逆コースで草すべりを登り時計回りのコースを辿る。今朝聞こえた草すべりからの話声は、この2人と賽ノ河原を歩いていた2人との声だった。また樹林の中に入り南進すると黒斑山(くろふやま)。本日の最高峰で2404m(ちなみに前掛山は2524m、釜山は2568m)、樹林の中の土と岩の広場は20人ぐらいなら座れるスペースになっており、東側だけ眺望が開けている。10人ほどの中学生から大人までのグループが蛇骨に向かう所で、ここでも一人で過ごすことになる。ビールで喉をうるおし、宿の弁当を広げ、過ごすこと約1時間。晴れていて日差しもあるのに、浅間山頂の霧は消えそうで消えない。崖上の岩場でいると虫が来てうるさいので、土間の平たい石に座っていたら足がつる、座れずに立ったままお握りを食べているところへ、今朝見かけた女性2人がくる。車坂峠から入山し草すべりを降り、自分と同じコースで回ってきたとのこと。山頂を出てすぐに火山監視の定点カメラ(映像は小諸市のホームページで見れるとのこと)とサイレンが有る。樹林を出ての鞍部が草すべりの分岐で少し登るとトーミの頭。前掛の山頂が半分姿を見せてくれる。蛇骨で合った人の話では、「草すべりは大変だった」とのことだったが、降りで使うには道はちゃんとしているし、一面のお花畑で気持ち良く進むことができた。火山館を過ぎると今朝は全く見えなかった、牙山も姿を見せてくれた。
 今回は花とキノコの群生に楽しませてもらい、天候も次第に回復し、夏山なのに暑くもなく楽しい山行となりました。

 山荘で温泉につかり、草津温泉に向かう。チェリーパークラインを北上し、車坂峠・高峰高原を通過し、下っていくと道路は細くなり薄暗い砂利道が続く。広域農道に抜けると、高原野菜で有名な嬬恋村で、広大なキャベツ畑が広がり大型のトラクターが行き来している。草津道路で間もなく草津になると道路とタイヤの摩擦で音がするメローディラインで「正調草津節」が流れる。
 今日の宿は、ネットの旅行サイトで料金とクチコミ評価を比較し予約した。チェックインしすぐに夕食、レストランでの和食膳で9品の膳となっていたが、にゅう麺等も付く12品有り大満足。生ビールの後に、8種類提示してある地酒の中のお勧めの日本酒を注文、1合枡にコップを入れ約1.5合、一杯目に継ぎ二種類目を注いでもらうと、枡が壊れていて半分ほどテーブルクロスに呑まれてしまった。そのことを言って枡を変え注ぎなおしてもらったのだが、翌日の清算ではしっかり三杯分とられてしまった。大浴場は源泉かけ流し100%の天然温泉であつ湯、ぬる湯に分かれているが常連のお客様によると今日はいつもより熱いとのことだった。入浴後に車に積んできた折りたたみ自転車で湯畑まで往復、9時過ぎでもたくさんの人出でした。

   宿代 10100円(基本コース)+1000円(料理追加) 追加 2480円 入湯税  150円

 最終日。草津白根山に登山の予定も雨と霧。6時前に目覚める。ホテルは草津の中心より高台にあり窓の外は草原の庭が広がる。朝風呂に行くと丁度よい温度で、ゆったりとつかる。窓外の景色も雨もよいで良い。バイキングの朝食後も、登山はあきらめて温泉を楽しむ。さて今日はどうしようか。
 9時半過ぎにホテル出発、白根火山ロープウェイ山麓は、霧の中で視界は20〜30m、隣接するレストランも見えない。志賀草津高原道路を進むとゴンドラ下を通る時には強い硫黄臭がする。湯釜から1km内は駐停車禁止、湯釜展望台や本白根登山口でもある白根レストハウスは休止中でロープで立ち入り規制され監視員もいる。万座温泉まで行き、プリンスホテルへ、スキー場も霧の中。折り返して天狗山駐車場に車を置き、自転車で草津中心部へ向かう。草津温泉は、整備事業が進み「御座之湯」が2013年4月「湯路広場」14年7月「熱の湯」と「西の河原露天風呂」が15年4月にリニューアルオープンしたばかり。西の河原公園を抜け、みやげ屋と飲食店が並ぶ西の河原通りは、温泉街のメインストリートで湯畑につながる。湯畑を囲む柵には「草津に歩みし百人」の名が刻まれテルマエ・ロマエのルシウスの名もある。周辺には湯もみショーの見学体験のできる「熱の湯」、源頼朝ゆかりの「白幡の湯」、総檜造りの足湯「湯けむり亭」、昭和レトロな「湯路広場」、江戸情緒と湯畑・万代の二つの源泉を楽しめる「御座之湯」、さらに東に進むと温度差のある浴槽を順に入る合わせ湯の「大滝の湯」が有る。
 雨が降り出し昼時も過ぎていたので、西の河原通りに戻り栄屋うどんの肉汁うどんで暖まる。帰りにベルツ通りを使ったら長い上り坂で自転車には辛かった。
 湯畑あたりの標高が約1250mもありずっと霧の中だったが、草津道路を200mほど下ると霧は頭上に去った。八ッ場ふるさと館を目指すがナビでは新しい施設の登録が無く電話番号検索の代表地点では長野原町役場を表示する。道を尋ねつつ自分用土産に店の方に勧められた浅間酒造特別本醸造辛口「秘幻」を購入。
 八ッ場ふるさと館」は民主党のダム建設撤回のニュースでよく出てきた、橋脚だけの繋がらない橋であった不動大橋のほとりにあり、情報コーナーや足湯もあり。橋からは水没予定の旧国道やJR吾妻線の線路、田畑の跡が見える。橋を往復し、お土産と野菜を購入。
 国道145号バイパス(水没国道の付け替え)国道353を経て渋川伊香保インターより高速へ乗り帰宅。

   地酒 2160円 土産 1080円 野菜 220円 那須高原SA 230円 高速代 4590円 ガソリン代 37g 4958円

 

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