理事長所信
2012年度理事長所信
社団法人 二本松青年会議所
理事長 東澤 計昌
目の前の現実から目を逸らさない!
今を生きている自分達が今出来ることを!
●はじめに
1974年2月に英知と勇気と情熱あふれる総勢66名の青年によって創立された二本松JCは同年4月の認証書伝達式を以って正式な誕生を迎えた。奇しくもその数日後に埼玉県で産まれた男の子は幼少期を埼玉で過ごし、21歳の時に二本松に移り住むこととなる。二本松に来て3年目となる24歳で二本松JCに入会した青年は入会15年目となる38歳の年に理事長を拝命する。18年の歳月は二本松をもう一つの故郷と感じさせるのに十分な時間である。心より愛する二本松という地域をより良い地域にする為に一年間全力で行動することを改めて誓う。
●東日本大震災
2011年3月11日、我々が大自然の驚異の前でいかに無力な存在であるかを思い知らされる出来事が起こった。また、数日後には、我々の身近にある安心と言われていた施設がとてつもない危険性を秘めていたことに気付かされることとなった。
内陸である二本松市は津波の被害も無く、原発事故に伴う避難指示区域外であったこともあり、早い段階で避難してくる方々を迎え入れる地域となった。今まで通りに自分の家で暮らせるようになるのが何時になるか分からない。そんな状況に置かれてしまった人達への支援が二本松JCの東日本大震災復興支援活動の始まりとなった。
半年以上が経過したが、依然として避難してきた方々は帰ることも叶わず、目に見えない放射能の脅威も消えていない。今年度も二本松JCは一丸となって全力で復興活動を行なう。
●福幸のために
線量値がすぐにゼロになるのが不可能なのであれば、他県より線量が高い地域での復興策というものを考えなくてはならない。その為にも当LOMの会員だけに止まらず全市民を対象とした放射能に対する知識の底上げが必要である。
「線量も下がってきたから、安心して観光に来てください。」と言っている裏で止まらない「県外移住者の増加」、「基準値に達していないので、安心して食べてください」とPRしている裏で「学校給食には地場産品を使用しない」という現実。
もし、動物園のライオンの檻の中で完全防護の鎧を着込んだ飼育員が隅の方で震えながら「このライオンは安全ですから、どうぞ檻に入って撫でてあげてください。」と言われて入っていく人が居るだろうか。風評の大部分は内部から生まれる。他県よりも線量が高いということはしっかりと認識した上で、確かな知識を持って行動することが一番の風評被害対策ではないだろうか。そういったことも模索しながら、福島の幸せに繋がる活動を展開する。
●公益社団法人格取得に向けて
2010年の総会決議をもって二本松JCは公益社団法人格取得に向けて本格的に動き出した。取得期限を2013年11月に控え、今年度は初めての申請を行なう。「震災があって、こんな状況だから・・・」「震災を受けて期限が延長されるかも・・・」などと逃げ口上はいくらでも出てくる状況だ。しかし、そんな状況だからこそしっかりと期限内に取得をする。それが二本松JCの団体としての質の向上にも繋がるはずである。
●会員拡大
今年度、二本松JCは30名を切る人数でのスタートとなる。もちろん人数が多ければ良いという訳では無いし、人数が少なければ何も出来ないという訳でも無い。しかし公益的な事業を展開する上で30名以下では、やはり少なく感じてしまう。
復興活動を行ないたいが個人としての力の限界を感じている。そんな今までに無い形で団体に入会したいと思っている人も居るはずである。今の時代に合わせた切り口での新たな勧誘などを取り入れることも必要である。
来年に40周年という節目を迎える今年度中に全会員一丸となり最大限の会員拡大を行なう。
●おわりに
我々JCは明るい豊かな社会の構築を綱領に掲げる団体である。人間は失って初めて大事なものに気付くことが多い。今回の原発事故も含めた大震災を経験して、以前は自然な日常と思っていたものが本当は先人の明るい豊かな社会の構築による産物だったことに気付く事例が多々あったはずだ。復旧および復興活動こそが現状で考えられる最大の明るい豊かな社会の構築に繋がる活動である。
今必要なことを迅速に行なってゆこう。社団法人として当然の考え方である。しかし、今こそもう一度この理念の元で一年間のJC活動を行なってゆこう。


