PS2「トランスフォーマー」STORY

舞台は近未来。トランスフォーマーと呼ばれる超ロボット生命体は、正義のサイバトロン悪のデストロンの二大陣営に分かれて、遙か過去
から宇宙を股に掛けて戦いを続けていた。


惑星ゼルに突如出現し不時着した謎の飛行物体の調査に向かったサイバトロンの部隊が消息を絶ち、事態を重く見たコンボイ司令官
マイスター・ホイルジャックと共に現地へ向かう。しかし、惑星ゼルの太陽からは微弱ながらトランスフォーマーに有害な光線が放たれており、
そうとは知らず接近した一行は操縦を誤りシャトルを不時着させてしまう。
そこに待ち受けていたのは、やはり飛行物体を追ってきていた
破壊大帝メガトロン率いるデストロン軍団だった。さあ戦いだ!

シャトルを修理しつつ散り散りになった仲間を探すコンボイたち。一方同じくシャトルの故障で滞在を余儀なくされているデストロンは惑星ゼルの
資源を狙って各地のエネルギー貯蔵所を襲撃、迎え撃つサイバトロンとの戦いは激しさを増していった。
長引く戦いの中、サイバトロンは
謎の救命信号をキャッチする。駆けつけたコンボイの前で戦っていたのは謎のトランスフォーマー、ロディマス
コンボイ
ガルバトロンだった。
何とかガルバトロンを退けたコンボイに、ロディマス一行は
自分たちが未来から来たと告げる。疑うサイバトロン戦士たちだったが、コンボイと
ロディマスの胸に納められた
歴代サイバトロン司令官の証・マトリクスが共鳴。コンボイはロディマスたちを信じる。

ロディマスが語りだしたのは衝撃的な未来の話だった。
数年先、トランスフォーマーたちは、ロディマスとガルバトロンを新リーダーに戦い続けていた。
だが、デストロンの新リーダー・
新破壊大帝ガルバトロンはユニクロン戦争の後遺症で神経回路の一部が壊れていたため、メガトロンよりも凶暴
で理不尽な振る舞い
が目立ち、次第に部下の心は離れて行きつつあった
そしてついに
防衛参謀レーザーウェーブが反乱を起こした。彼は惑星ゼルで発見された未知のエネルギー・”ゼル・クォーツ”を体内に取り
込み、
無限の力を手に入れたのだ。サイバトロン・デストロンを敵に回し蹴散らしてみせた彼だが、”ゼル・クォーツ”の力を制御しきれず暴走
し、母なるセイバートロン星を破壊してしまう

このままでは宇宙全体が滅びの危機に瀕してしまう。大打撃を被ったサイバトロンは状況を打破するために、彼らの生みの親である
クインテッサ
星人
の力を借りて過去へ飛び、”ゼル・クォーツ”を破壊する作戦を立て、残った精鋭を送り込む。
しかし、タイムワープの寸前、デストロン軍団の襲撃を受けてシャトルが故障、
両軍は過去の惑星ゼルに不時着してしまった…。

一方、デストロン側でもガルバトロンがメガトロンに未来の脅威について教えていた。だが、ガルバトロンはメガトロンを利用しようと、都合のいい
でっちあげ話を仕立てていた。しかしメガトロンも額面通りに話を受け止めたわけではなく、やはりガルバトロンの力を利用して”ゼル・クォーツ”を
手に入れようともくろみ、かくして表向きはにこやかに、
新旧破壊大帝という最凶コンビが結成された

かくして惑星のどこかに眠る”ゼル・クォーツ”を巡り、新旧戦士が入り乱れて戦いは続いた。
戦いの中、
未来の世界で指揮官の責任の重さに悩んでいたロディマスは尊敬してやまないコンボイの教えを直接に受け、迷いを晴らして
いく


そしてついに、惑星最大のエネルギー精製工場・ボーミンで”ゼル・クォーツ”を発見した両軍は最後の戦いに挑む。
デストロンの先行を許してしまったサイバトロンだが、
サウンドウェーブ・サイクロナス・・オボミナス・ダイナザウラー…次々と立ちはだかる強敵
たちを撃破しながら突き進んでいく。そして”ゼル・クォーツ”の眠る最深部で待ち受けていたのは二人の破壊大帝だった。
激戦の末に
WコンボイはW破壊大帝を退けたが、戦闘の影響でボーミンは大爆発寸前となってしまう。もし工場が爆発すれば溜め込んで
いたエネルギーが暴走し、
惑星規模の惨劇が起こる
だが、それを防ぐ時間も逃げる時間もすでに残されてはいなかった。
破壊大帝の高笑いが響き、ロディマスは絶望に膝を屈する。

しかしコンボイは不屈の闘志を持って立ち上がった
「一つだけ方法がある!」「コンボイ司令官…そうか!」
胸に正義の炎が燃え続ける限り、正義の戦士に諦めは存在しない。Wコンボイの胸が開き、光り輝く結晶が現れる。
歴代サイバトロン司令官が受け継いだ、
不屈の魂マトリクス!
「ば、馬鹿な!マトリクスが二つだと!?」ガルバトロンが驚愕する。
「叡知の光よ、闇を照らしてくれ!」
まばゆい奇跡の光が辺りを包んでいく
。…光が消え去った時、爆発のエネルギーは消失していた。

デストロン軍団は逃げ去り、惑星ゼルにようやく平和が訪れた。
かくして”ゼル・クォーツ”を手に入れたサイバトロン戦士たちは、その扱いについて話し合っていた。

その時である!
突如現れた疾風の如き黒い影が一瞬の隙をついて”ゼル・クォーツ”を奪った。
デストロン航空参謀スタースクリームだ!
「ハッハッハ、これでオレ様が宇宙の帝王になれる!」猛スピードで大気圏外に逃れるスタースクリーム。
…だが、
”ゼル・クォーツ”は惑星ゼルの特殊な大気成分の中でしか維持できない性質だったのだ。惑星上で体内に取り込まなければただ
の石ころ。苦笑するサイバトロン戦士たち。
その時、
ロディマスたちの体が消え始めた歴史が変わったため未来へ帰っていくのだ。
コンボイとの出会いで司令官として成長したロディマスはコンボイに感謝の言葉を告げる。さらに、
これからコンボイを待ち受ける悲劇的な
運命
について教えようとするが、コンボイはそれを止める。運命は自分自身の手で立ち向かい、切り開いていくものだと
「それではお元気で」
「うむ、
宇宙を一つに!

かくして、一つの戦いは幕を下ろした。だが、平和が訪れる日はまだ遠い。宇宙が一つになるその日までサイバトロン軍団は戦い続ける。胸に
燃える正義の炎を信じて!




一方その頃スタースクリームは、広大な宇宙のど真ん中でエネルギー切れで立ち往生していた…。
「何故?どうして無限の力が得られないんだ?何故なんだ〜〜〜〜〜?」