国指定重要無形民俗文化財


〜なまはげ〜

語源

なぜ、なまはげと呼ぶのでしょうか?それは昔から冬の囲炉裏に長時間、暖をとっていると手足に火斑ができる、これを地域によって異なりますがナモミ、ナガメ、ナモミョウ、ナゴミ、アマミなどと呼んでいました。これを、新しい年に当たって剥ぐことが祝福の一つとされ、
なまけ者からナモミを剥いで真面目な人間にし、そしてその対象が子供や初嫁、初婿とされたと言われています。
つまり、ナモミハギがナマハゲとなった言い伝えられています。

三つの伝説

<1、武帝説>

漢の武帝が白鹿に乗り、五匹のコウモリを従えて男鹿にやって来ました。後に、この五匹のコウモリが鬼となり村人と五社堂の石段造りの賭けをして負けたと伝えられています。

<2、異邦人説>

鬼のような大きな人間が西海岸に打ち上げられ、それは大兵肥満、紅毛碧眼であったと言われています。そしてその鬼(異邦人)なる者は異様な叫び声を上げたという、そして五社堂の石段を造ったのは外国人の滑車と特殊なロープであると言う伝承が残っています。

<3、修験者説>

その昔、男鹿の本山・真山は修験場でした。山伏の修行姿をなまはげとして考えたという言い伝えもあります。

  
山伏の名残りをとどめる長楽寺

      武帝と鬼達をまつる五社堂
   
 武帝渡来図(赤神神社所蔵)