先立 「お晩です。なまはげ来たすども・・・・。」{こんばんは。なまはげが来ましたが・・・。}
先立・主人 「お目出度うございます。」{おめでとうございます。}
主人 「寒びどご良ぐ来てけだな!」{寒い所、良く来てくれました。}
先立 「んだす。山がら来るに容易でねがったす。」{そうです。山から来るには大変でした。}
ナマハゲ 「ウオー!!!」(玄関で7回シコを踏む)「泣ぐ子いねが!!怠けのものいねが!!
言うごど聞がね子どら(子供達)いねが!!親の面倒み悪りい嫁いねが!「ウオー!!!」(家中を探しまわる)
主人 「ナマハゲさん、まんず座って酒っこ飲んでくだんしぇ。」(ナマハゲお膳に座る前に5回シコを踏んでから座る。)
{ナマハゲさん、座ってお酒をお酒を飲んで下さい。}
主人・ナマハゲ 「お目出度うございます。」{おめでとうございます。}
主人 「なんと深け雪の中、容易でねがったすべ。今年も来てけでいがったすなぁ・・・。」
{深い雪の中、大変でしたね。今年も来てくれてありがとうございます。)
ナマハゲ 「親父!今年の作はなんとだった?」{今年の作はどうだった?}
主人 「お陰でたいしたいい作であったす。」{お蔭様で非常に良い作でした。}
ナマハゲ 「んだが!まだいい作なるいに拝んでいぐがらな!子どら真面目に勉強してだが?」
{そうか!またいい作になるように願って行くぞ、子供達は真面目に勉強してるか?}
主人 「おらいの子どら、真面目で親の言うごどちゃんと聞でいい子だす」{私の子供達は真面目で親の言うこと聞くいい子です。}
ナマハゲ 「どらどら!ほんとだが?ナマハゲの帳面見でみるが。何々!毎日、テレビだのゲームばしやって何も勉強さねし、
じぇんじぇん手伝わねって書であるど。親父!子どら言うごど聞がねば手っこ三つただげ。
へば、いづでも山がらおいで来るがらな。どら、もうひとげり探して見るが。(ナマハゲお膳を離れる前に
3回シコを踏む)」{どれどれ、本当か?なまはげの帳面見てみるぞ。何々・・・毎日テレビやゲームをやって勉強しないし、
ぜんぜん手伝わないと書いてあるぞ!親父!子供達が言うことを聞かなければ手を三つ叩け。
そうすればいつでも山から降りて来るぞ!}
主人 「ナマハゲさん、まんず この餅っこで御免してくだんしぇ。」{ナマハゲさん、どうかこの餅でお許し下さい。}
ナマハゲ 「親父、子どらのしじげがりっとして、えの者んーなまめでれよ。来年まだ来るがらな!」
{親父、子供の躾をちゃんとし、家の者も皆健康でいろよ!来年もまた来るぞ!}