「こんなおしおきもします」(ブルー先生)
「は〜い、みんな集まったかな?今日はお友達やお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに年賀状を書こうね。」
今日は毎年の恒例行事。お家の人にも宛先を書いた紙を持たせるように言ってある。
どこのクラスでも始めた頃だろう。
「せんせ〜、ジョミーくんとトォニィくんがまだ来てないよ〜。」
ん?
確かに、見渡すと二人の席がぽっかり空いている。
まぁ・・・いつもの事と言えばいつもの事なんだけど。
「ホントだ〜。どこにいるか知ってるかな?」
「せんせ〜。」
「なぁにフィシスちゃん」
「ジョミーくんとトォニィくんなら、砂場にいましたぁ。」
そういえば、ちょっと前から砂場遊びばっかりしてたな〜。
今ブームなのかな。
「じゃあ先生呼んで来るから、何を書くか考えていようね。」
外靴に履き替えようと廊下に出ると、角から見慣れた髪がヒヨコの尻尾みたいに覗いている。
時間が過ぎてしまっている自覚はあるようで、どうしようかとこそこそしているみたいだ。
外に行く手間は取り合えず省けたかな。
「どうしたのかな?ジョミー君トォニィ君。時間までにお教室で待っててって言わなかったかい?」
「あの、その・・・トォニィがもうちょっとて言うから・・・。」
「ちがうよぉ。ジョミーが言ったんだろ。」
まぁ・・・これもいつもの事だけど。
見ればまだ手も洗っていない様で、砂と泥で汚れてしまっている。
というか、全体的に汚れている。
着替えさせないと駄目だな〜これは・・・。
ああ・・・またうちのクラスが一番最後まで掛かるのか。
只でさえこの二人は時間が掛かるのに、取り掛かるのまでにも掛かったら締め切りに間に合わなかったりして。
たまには言う事を素直に聞こうとは思わないのだろうか、この子達は。
またキース先生に、低レベルな嫌味を言われるのか。
「だからぁトォニィがいけないんだろ〜!」
「なに言ってるんだよ、ジョミーだろ!」
ふと巡らせていた思考から、大きくなってきた言い争いに現実に戻される。
これはもう、
おしおきかな!!
「二人とも、どっちも悪いよ。いつも怒られているのにどうしてなのかな?」
「だからそれはぁ。」
「いい加減にしないと、先生おしおきしちゃうよ。」
「「ええ〜!!僕は悪くないのにぃ!!」」
うん。おしおきだねv
「どっちも悪いの!」
ただ今思念中
ギキキキキキィィ
ギギィ
キキキキキキキキギギ
ギギギギ・・・
「「うぎゃあああああ!!!」」
キキ〜〜〜
「「もうしません。僕が悪いですぅ。ごめんなさいぃぃ!!」」
ギギィ
「ちゃんとお時間守れるかな?」
「「守りますぅ!!」」
「よろしい。じゃあ手を洗って綺麗なスモッグにお着替えしようね。それから年賀状を書こう。」
「「はい・・・。」」
うん。これで少しは懲りてくれると良いんだけどなぁ。
こういう時、思念は結構使えるよね。
洗い場で手を一生懸命に洗っている二人を見て、満足したのでした。(ブルー先生談)
その頃。
キキキキキィィ・・・・・
「うおおおおっ!!」
「キースせんせいどうしたの??」
「い、いやちょっとっ。うぎぎぃぃ。」
ぎきぃィィ
お隣のはな組で、キース先生がブルー先生に度々言ってる嫌味のとばっちりをついでにくらっていたのでした。
「おのれぇぇ!!」
ブルーが思念で送っていたのは、窓や黒板を引掻く音です。お子様方は使えてもちょびっとなので、大した事はできないはずって事で。
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