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「敦、月曜までの課題終わったのか?」 風呂上りに肩から掛けたバスタオルで濡れた髪を拭きながら、ふと思い出して自分のベッドの上でゴロゴロしている敦に問うてみた。数学の課題が終わらないとぶつぶつ言っていた記憶がある。 今日は天気も良かったからと外で干した布団はお菓子の食べかすがぽろぽろと零れ落ちていて、無残な事になっていた。何度か注意しているけれど、ベッドの上で寝転がってお菓子を食べる癖は一向に直る気配を見せない。せめて下に何でもいいから敷いてみたらと勧めた時もあったけど、それもさっぱりだ。 この学校寮の部屋は二人部屋で相方は敦だが、部屋を掃除しているのは専ら氷室だった。敦はゴミはゴミ箱に入れているし、汚れ物の衣類も溜めずに洗濯に出してはいるのでなにもしないやつよりはましかなと、部屋全体の掃除は氷室が担当している。元々私物はお互いに沢山あるわけじゃないからそんなに散らりはしなかった。 敦の隣の自分のベッドに腰を下ろして敦を見ると、眠いのかポッキー片手にうつらうつらしていた。よく見れば髪も半乾きで寝巻にしているスウェットの肩や背中のあたりが少しばかり濡れている。髪から滴ってきた水で濡れてしまったのだろう。 そのまま寝たら風邪をひくとこれも何度も注意していた。ドライヤーがあるのだからそれを使うよう言っても面倒くさいで片付けられてしまって、結局放っておけずに氷室が髪を乾かしていた。 部屋の掃除もだけど敦の髪を乾かすのもいつの間にか日常の一部になりつつある。これでは敦を甘やかす一方で駄目だとそれでも一言注意はするだけして、乾かしてやらなかった日があった。 今日もいつもの如く乾き切っていない状態で寝転がってお菓子を頬張っている。 「敦、ほら髪がまだ濡れてるぞ。眠いんだったらそれ食べるのやめてもう寝るんだ」 ようやっと起き上がった敦は、ポッキーの箱を枕元に追いやって氷室に促されるまま上半身だけ起こした。目がしょぼしょぼしている。 リンスの良い香りが漂ってくる。 「室ちんいつもありがとー」 調子のいい甘えん坊発言だけのような気もしないが、素直に礼を言っておく。 それにしても中学の頃はどうしていたのだろう。中学には自宅から通っていたはずだ。やっぱりそのまま半乾きのまま寝てしまっていたのだろうか。 「なぁ敦、中学の頃はどうしてたんだ、髪?」 まったく。運良く風邪を引かなかっただけだろうそれは。東京の方がここよりも暖かかったから髪が乾きやすかったというのもあるかもしれないけれど。 「あーでもねぇ合宿なんかに行くと黒ちんが乾かしてくれてたよ」 東京で大我に再開した際に、寄り添うように傍にいた小柄で細身の少年だった。あまりバスケをプレイするには向いてない体系だったけれども、それに反して強い瞳をしていた。強くて綺麗な瞳だ。 大我は言わないがきっと相棒以上の関係なのだろうと勝手に推測している。 「合宿言ってさぁホテルなんかに泊るじゃない。同じ部屋になる時もあったんだよねー。そん時に『紫原君、髪乾かさないと駄目じゃないですか!』ってさぁ」 黒子君の心情もそうだったと思う。大我の話からすると世話焼きな面もあるようだし。 「ほらこんなもんだろ」 大方乾いたところでドライヤーのスイッチを切った。これなら大丈夫だろう。 「これ片付けてくるから、雑誌とお菓子片付けて寝る準備しなよ」 素直に頷いた敦にドライヤーを抱えてない方の手で頭を撫でてやった。気持ち良さそうにすり寄ってくる。 「ねぇ室ちん明日部活休みじゃん」 ごにょごにょと歯切れ悪くなにか呟いている敦を見ると、目元が薄っすらと紅潮してきている。撫でている手に触れた敦の頬もなんとなく熱かった気がする。 「敦もしかして具合が悪いのか?」 どれと手を滑らして額に当てる。わずかに熱いが熱があるわけではないようだ。 「そうじゃなくて、さ」 さっきよりも顔が赤くなってきた。俯いて俺のシャツをギュッと握ってくる様子から何かを必死に訴えているようにも見える。 これはひょっとすると、 「敦、もしかして誘ってるのか?」 当たっていたようで、ますます顔を赤くして俯いてしまう。 それならそうとはっきり言えばいいのにとも思ったが、恥ずかしがってなかなか言えない姿は可愛らしい。 「嬉しいよ、敦」 一旦離れて右手で抱えていたドライヤーを俺のベッドにぽいと投げて、脇にあった邪魔な雑誌も床に落としてしまう。ついでにシャツも脱いでしまった。 「俺が脱がせるから敦はやらなくていいよ」 脱ぎかけのスウェットの隙間から手を指し込むと敦がびくりと身体を強張らせたので、安心させるように目元に口付けた。 ぽってりとした唇をぺろりと舐めると、ひくりと反応した敦がちょっとだけ隙間を開けた。そのまま自分の唇を合わせる。啄ばむように敦の唇の感触を楽しんでから、舌を滑り込ませる。 「んっ…」 まだまだ慣れない敦は息継ぎが下手で気持ち良くなる一方で苦しくもなってしまう。もうちょっとじっくり堪能したいところだけど、そろそろきついだろうと口付けを解いた。 酸素を取り込もうと半開きのまま荒く呼吸を繰り返す唇が、唾液で濡れてなんとも艶めかしい。端から垂れた唾液を舐め取るように舌で伝い顎から首筋へと辿っていく。 痕が残らない程度に吸い上げて、鎖骨にカリと歯を立てる。 「あっ…」 ひくりと反応する敦をちらりと見上げながら、邪魔になってきたスウェットを脱がしに掛かる。両腕を上げるよう促すと素直に腕を上げた。下に着ていたTシャツも一緒に脱がしてしまうとベッドの下に落とす。 「敦、横になった方が楽だろ?」 ちゃんと枕が頭の下にくるようにして敦をベッドの上に横たわらせた。さっきよりは若干緊張が緩んできているようだ。 先程とは逆の鎖骨を吸い上げながら厚い胸元を撫で上げる。硬くなってきている乳首に触れると敦がぴくっと跳ねる。 「や、ああっ。むろちっ…」 空いていた右手を脇腹を撫でながら下に下げていく。布越しに硬くなり始めた敦の性器を擦ってやる。 「んぁ、はっ」 身を起こすと返事も聞かずにズボンに手を掛けて下着ごと足から一気に抜いて、ぽいと投げてしまう。そのついでにサイドボードの引き出しを開けて、中からローションを取り出した。 「敦、ほら足開いて」 ゆるゆると扱いてやると顔を真っ赤にしていやいやと頭を揺らす。 「一回いっとくか?」 そう言って先走りが滴り始めた敦を扱く手に痛くない程度に力込める。くちゅくちゅと濡れた音を立てる敏感な先端を親指の腹でぐりぐりと刺激してやる。 「ああーっ!あっも、むろっ…」 耐え切れずに射精した敦の顔を覗き込むと、目尻に涙を浮かばせてぜいぜいと荒く呼気を繰り返していた。 「冷たいか?」 未だに力が入らないのを良いことに、ローションと敦が放った精液で濡れた指で後腔を弄る。 「んっく…」 表情を伺うと、眉は顰めていたけどそんなに痛みは感じていないようだった。少し慣れてきたところで指を増やしてみる。 「うっ…」 痛がる敦は見たくないし、互いに気持ちよくならないと意味がないので時間を掛けて慣らす。深く埋めた指で前立腺を擦るととたんに、びくびくと反応した。 「やだっそこ、やっ」 萎えていた敦の性器が再び硬くなって、精液を滴らせている。そろそろ良いかなと指を体内から抜き出した。 「摑まってろ。少しなら爪も立てていいから」 こくりと頷いたのを見やって、ゆっくりと敦の体内に自信を埋めていく。 「ああっ!ひっ…」 敦が背中に回した腕でしがみついてくる。じっくり慣らしたのもあってか、あまり痛みは感じていないようだ。 「ひうっ、ん…くっ」 ぎゅうぎゅうと締め上げてくる敦の内壁は熱くてとても気持ち良い。 前に手を回してさっきから腹に当たっていた、すっかり勃起した敦の性器を刺激してやると、とたんに閉まりがきつくなる。 「ひっ!だ、だめ室ちん」 ぽろぽろと涙を溢しながら喘いでいる敦が限界を訴えてくる。前立腺を自分の性器で何度も抉るよう腰を動かした。 「良いよ、いいって敦」 びくびくと痙攣しながら達した敦の放った精液が腹に掛かるのが分かった。きつい締め上げに促されるよう、体内に放つ。 「あっ…あつい、よ。むろちん」 |