高尾さん家の執事さん


「・・・お、高尾!!」
「んぁ〜?」
「いい加減起きないか!何時だと思っているのだよ!」
「あと5分〜」
「キサマさっきからあと5分あと5分と何回言えば気が済むのだ!」
「う〜でも今日は朝練なしだし、たまにはのんびり寝てようぜ真ちゃん」
「朝練がないのなら自主練すれば良いだけの事なのだよ!」

 一向に起き上がる気配のない高尾の枕元で、5分度にスヌーズ機能が発動し、口喧しく騒いでいる。朝練は確かにないのだが、いつもの癖で携帯のアラームをセットしてしまってい
た。

「いい加減にしないか!!」
「あいたっ!ちょっ、いた、痛いって!わかった!起きるからっ。それやめっ、いてえぇぇ!」
「そうだ、始めから素直に起きていればいいのだよ」

 満足そうに頷くその手には、湯島天神の鉛筆が握られていた。しっかり削ってあるので当然先は尖っているので、それで突かれれば相応に痛い。

「んも〜真ちゃんそれ反則だって」
「ならば即起きればいいだけだ」
「いやいや、普通鉛筆で突くとかないっしょ
「そんなことより早く着替えて下へ行くのだよ。おは朝占いに間に合わなくなるだろう」
「いや別に見なくてもいい「なんだと!?」

 しまったと思った時には遅かった。

「だからキサマは駄目なのだ!!朝の始まりこそがその日一日を左右すると言うのに。先ず は何事にも人事を尽くしてだな

 ああもう、これで何度目だろう。何が楽しくて朝からくどくど説教されなきゃいけないのか。大体人事と尽くすってのはまだ分かるけど、なぜそこでおは朝占いが出てくるのか。これで
ラッキーアイテムが無かったら日頃の行いが云々またお説教になるし。
 いつの間にか部屋の中にはいりもしない物が、じょじょに増えつつある。勿論ラッキーアイテムになりそうな物ばかりだ。

「おい、聞いているのか!」

 いや聞いてないです。言わないだけで。

「ほらほら早くリビング行こうぜ。おは朝見るんだろ〜」
「むそうだな」

 この自称緑の執事はいつまで自分のトコにいるんだろうか。機種変どころか他の電話会社に切替えてもいそうな気がする。
 黙っていれば、手乗り真ちゃんみたいで可愛いのになぁ〜。

 真ちゃんトコにも自称なんとかの執事がいたりするのかね。


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