●議長(花井温郎さん)
それでは、通告順に従って、最初に高倉榮さんの質問を許します。
1番、高倉榮さん。
●1番(高倉榮さん)
おはようございます。
それでは、通告に従いまして一般質問を始めさせていただきたいと思います。
6月の議会の一般質問において、弥彦的PFI方式導入による住宅整備事業について、人口1万人を目指すことの重要性と必要性を訴えさせていただきましたが、今回は、その手法について、通告書のとおり質問させていただきたいと思います。
私が考えます弥彦的住宅整備事業とは、弥彦、麓、矢作等々の集落ごとに、50から30軒程度をめどに住宅整備事業を目標とすることは基本といたしますが、従来型の整地をした後に入居者を募集するという手法ではなく、整地前に入居者を募集して、その入居予定者たちが行政等の協力のもとに、自分たちを主体とした入居予定者会議等を開き、造成、公園等の景観等の提案、緑化、家庭菜園、生ごみ堆肥化、環境対策の検討コミュニティー施策等々、地元住民との交流、連帯、そして住民協定の検討の果てで、基本的に自分たちで意見を集約して、建設事業会社等に直接希望を伝え、住みやすい住宅はもちろんのこと、自分たちの理想のまちづくりを自分たちの手で行えるというスタンスを売りに考え、そしてまた、予定購入者を早期に確保することにより、従来型のいわゆる50軒分の造成工事を先に行ってしまったから、価格を下げて、嫌でも完売しなけれぱ赤字になるということも一切なく、無理なく事業に取り組めるということがメリットの一つであり・事業リスクを限りなく軽減することができると考えられます。そこに住むとされる住民がみずから町づくりを話し合い、語り合いながら構想していくということを売りにして、これから住宅を建設したいと思う若者はもちろんのこと、I、J、Uターン者、セカンドライフを営もうとする人々等をターゲットにして、いわゆる古きよき時代の日本、今の日本が忘れているものが弥彦にはあるんだというようなフレーズのもとに、大々的に弥彦を全国規模で売り込むという手法を考えております。
また、入居予定者会議という形そのものが、その過程において、今の日本が忘れている古きよき時代の心の人間形成を取り戻せるのではないかという思いが強くあります。つまりこれは、これから入居しようとする人々のお互いの顔が見えるという会議を行っているということが大切で、その会議において、人間関係の根底の基礎が形成され、将来そのコミュニティーに住もうとしている人々自身のことがお互いにわかり、安心して日々の生活を過ごすという基本ができると、私は確信しております。
また、近所の住人同士で、遠慮しないで地域の子供たちも注意することもできれぱ、守ることもできる。すなわち、先日等からも報道されておりますが、栃木等の最近の非常に忌まわしい、今のせちがらい世の中に、今現在言やれているような、身も凍るような凶悪な犯罪等も発生する可能性等も極めて低いのではないかと考えます。まさに安心して日々の生活を送ることができる
という基本が弥彦にはあり、そして古きよき時代の日本が、そこには必ずや存在すると私は確信する次第であります。
夢と希望を語れる、そして弥彦村に新しい風を吹き込む、人口1万人の町づくりを目指し、10年後、20年後の中長期的ビジョンを達成するために、今から指導することが大切だと考える次第であります。町づくり、村づくりとは、どんなにすぱらしい施設や、いわゆる格好のよい住宅群だけでは、皆無に等しいと考えます。町づくり、村づくりとか、それを形成する、そこに住む住民、人こそが基本です。
最後に私は、この弥彦に住んでよかった、この弥彦に生まれてよかったと、皆々様が心の底から思えるような、そして胸を張って次代の子孫に残せるような町づくり、村づくりを心から熱望いたします。今現在の村長のお考えをお伺いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
●議長(花井温郎さん)
答弁を求めます。
村長。
●村長(大谷良孝さん)
それでは、高倉議員のご質問にお答えをさせていただきます。
ご質問の弥彦的PFI方式による住宅整備事業の手法についてということでございますが、議員が申されますような弥彦的PFI方式につきましては、従前から私も申しておりますように、民間事業者を含めました各種の事業推進につきましては、現状の本村はもちろん、各自治体も検討しているものと思っております。地域の独自方策の一つとして検討に値するものであると考えております。地域発の新事業創出として、十分活用可能ではないかと思っておりますし、温泉事業の推進につきましても、民間事業者の参入を働きかけ、今実現を見ようとしておりますこともご理解いただいているものと認識をいたしております。
現在の弥彦村におきましては、私が申します桜井郷温泉の活用、競輪事業収支改善計画の確実なる実行、行政改革の実施を三本柱として実施することが大変重要な要件でありますが、それに加えて人口増加は、将来の弥彦村建設には欠かせないものと認識をいたしております。
弥彦村には、それぞれの地域が擁する歴史や文化、人材等、特徴ある資源がございます。これらの資源を生かした上で、さらに一歩進んだ発想で、人口増につながる方策の一環としての住宅地造成は、将来にわたりそこに住む方々の安心と安らぎを与えるには十分可能ではないかとも考えられます。
議員ご提言の造成前の入居者による環境整備方式につきましては、大変理想的であり、考えさせられるものがございますが、それを可能とするには課題もあるものと考えております。一つには、価格設定を行わず募集を行い、希望者の段階で開発の計画を検討することは、大変結構なことでございますが、それぞれの希望、目標は必ず高くなるものでありまして、果たしてそれが実現した段階での購入となり得るのか。また、計画のない段階での地域指定が、各種の法規制をクリアできるのか等、十分なる検討は必要であることも事実としてとらえていただきながら、今後の検討課題とさせていただきたいと思っているところであります。地域発の新しい取り組みは、それを越えた新たな事業の創設も可能であり、より豊かで活発な地域活動に結びつく可能性も含んでおりますし、地域には地域の重要な資源があり、それらをさらに違った尺度、多様な角度から評価もなされることが重要であり、行政、事業者、住民の三者それぞれがメリットを享受でき得る地域開発が可能となるよう、今後十分に検討をさせていただきたいと思っておりますし、弥彦村の人口増加につながる各種事業を実施してまいりますことは、弥彦村のさらなる発展に寄与する方策でありますことを念頭に事業推進いたしてまいりたいと考えておりますので、議員からもさらなるご提言を賜れぱと思っているところでございます。
以上で答弁とさせていただきます。
●議長(花井温郎さん)
高倉議員。
●1番(高倉榮さん)
ご答弁ありがとうございました。
非常に前向きなご回答をいただきまして、ありがたく思っている次第でございます。
先ほど村長もおっしゃられました今後の課題、価格設定、それらの希望をみんな聞いていくと、高くなるのではないかと。そして、これが一番よくなってくるのではないかと思うんですけれども、各種の法規制等々をクリアしていくという問題が、私自身も非常にクリアしていかなけれぱならない大きな問題だと考える次第でございます。
民間PFI方式によると。基本大前提の中で、民間が主導を持ってやっていくという中で、行政がサポート的な立場でそれを執行していくというような形をとれるのが一番ベストだと思いますし、おのおのの民の思い、そして官の思い、それぞれが結実した結果、非常にいいものができることが私の望むところでございます。いろいろな検討課題等も今後出てくるのではないかと、私自身も思いますが、これを今すぐというふうに私も思っているわけではなく、正直申し上げまして、人ロ1万人という大きな課題に取り組む場合、今すぐここで論議をなしにして進むということも、非常に難しいことだとも思いますし、ですが、今からそのことについて取り組んでいくというスタンスが、私は大切なのではないかと思う次第でありますし、先ほどの質問の中にも述べさせていただきましたが、10年後、20年後、中長期的なビジョンの中で、弥彦村、当面は合併しないという弥彦村ではございますけれども、その当面合併しない弥彦村の中で、中長期的なビジョンをたたき上げながら、これから進んでいくということが、私も大切だと思っております。
また、不可能を可能にすることが住民の幸せにつながっていくんではないかと思う部分もございますので、今後とも村長を初めとしまして、一丸となって弥彦村のために、弥彦村の発展のために頑張っていきたいと思う所存でございますし、またそうあってほしいと願う次第でございます。
以上で私の一般質問、終わりにいたします。
ありがとうございました。
●議長(花井温郎さん)
以上で高倉榮さんの質問を終わります。 |