●議長(花井温郎さん)
次に、高倉榮さんの質問を許します。
1番、高倉榮さん。
●1番(高倉榮さん)
それでは、通告どおり一般質問をさせていただきたいと思います。
さきの8月27日、全員協議会にて弥彦、桜井郷の保育園の統合が決定され、そして新しく統合して建設される場所として走出、正確に言えば弥彦ですが、そこに建設されるという見通しが立った訳でございます。村長初め各課長、議員各位の歩み寄りの努力のたまものだとも思われます。それにしたがいまして、国の申請、県の申請等の許可が出た上で正式に決定するというお話ではございますが、今、あと1年6ヵ月しかないというような、いや1年6ヵ月もあるじゃないかというようなお考えもあるとは思いますが、統合されると仮定して保育園の跡地利用について質問させていただきたいと思います。
昔は産めよふやせよと、おらの町に学校をというような運動が盛んではございましたが、近年、今は合併、少子化に伴い統合という問題が出てきております。量より質というような時代になったのではないかと思われる部分もあります。弥彦は長い歴史の中で豊かな文化を築き上げ、さまざまな人が住み、多様な機能が集積した地域でもあると認識しております。人々の交流、出会い、娯楽、そして生活の場として重要な役割を担ってきたとも考えます。長い歴史の中で個性的な文化、産業、芸術、生活様式が生み出され、それが独特の伝統となり、弥彦らしさが築かれてきたとも思われます。
私は、基本的な考え方として統合後の保育園跡地利用について何点か質間させていただきます。
まず、新市まちづくり構想に跡地利用についてお入れになるのか。そして、自然との共生、複数拠点とネットワークの形成、広域的視点からの空間形成、そしてそこに生活する者の考え方としての商業、市民交流施設、歴史、伝統文化的施設等々いろいろ考えられると思われます。また、どのような施設が適切かということを考えて具体的に申し上げれぱ、テーマは2つ。地域密着の施設になるのか、観光中心の施設になるのか、グラウンドか公園か温泉施設か、また、当面は既存の施設を利用してギャラリー的な使用方法、公会堂等云々というような村民の皆様のための多目的施設等のさまざまな活用法も考えられると思われます。
件名ですが、旧弥彦保育園の跡地利用についてと書きましたが、弥彦地区、麓地区を踏まえた中で跡地利用について、村長のお考えをお伺いしたいと思います。
●議長(花井温郎さん)
村長。
●村長(大谷良孝さん)
高倉議員のご質問にお答えをいたします。
統合後の旧弥彦保育園跡地利用についてということでございますが、弥彦保育園、桜井郷保育園の統合・移転改築につきましては、春先より議会の皆様、そして保護者の皆様方に説明を申し上げてまいったところでございます。
保護者の皆様方からは、統合については建物の老朽化と少子化の中で可とするが、移転改築の場所については平場も考えてみてはどうかというご意見も拝聴してきたところでございます。また、議会の皆様方からも同様な趣旨の貴重なご意見もいただきました。そして、去る8月27日開催の議会全員協議会で今一つの選択肢としての場所をお示しをいたし、ご理解をいただいた訳でございます。大変感謝をしているところでございます。
敷地の跡地利用についてのご質問でございますけれども、初めに現在の建物をも含めた利用について、現段階でお答えできる範囲で答弁させていただきますが、当然桜井郷保育園、弥彦保育園、老朽度調査というものが事前に必要となってまいりますので、現在、両保育園とも老朽度の調査をいたしているところでございます。その結果には、もう桜井郷保育園にっきましては、これはもう老朽化が間違いなく進んでおりますのでそのような結果になると思いますが、弥彦保育園につきましては、その老朽度の調査がどのような結果になるかわかりませんので、それと今後、国に補助金申請を上げる段階で、特に弥彦保育園の今の現在の建物は何とかして当面の間、ずっとということではございませんけれども、利用方法を考えたらよろしいんじゃないかというような県ご当局からのまたご指導もございますので、当面は取り壊さずに利用方法を考えていきたいなと、こういうふうに思っております。
利用の形態といたしましては、現在、夢の木はうすで実施しております放課後児童クラブや高齢者の憩いの場としてのスペース、また大字弥彦地区の集会施設として広く地域の人たちからご利用いただくことも可能ではないかなと思っているところでございます。
いずれにいたしましても、老朽度調査の結果を見た中で正式に私どもの考えをお示しをして、大字の皆さん方とご相談をさせでいただきたいなと、こういうふうに思っております。是非議員からも若い発想でご提案をいただければ大変ありがたいなと思っております。
更に、次に更地にした後の利用方法ということが当然考えられる訳でございますが、弥彦神社と観光業態の施設、また一般住家が混在する地域で唯一空間を形成している場所でございますので、また5,603uの土地がほぼ二分する形で現状では高低差がありまして、大変考えようによってはおもしろい形状の土地でもございますので、今後観光に生かすのか、周辺の住民の方々の施設として整備するのか、いろいろなことが考えられますが、本当にこれにつきましては貴重な村有地でもございますので、議会の皆様・そして住民の皆様方とのご要望をお聞きする中で、将来に本当に整備してよかったというような整備のやり方を是非考えていきたいなと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
以上でございます。
●議長(花井温郎さん)
高倉議員。
●1番(高倉榮さん)
まことにありがとうございました。
私は、その土地の地価というものを考えるとき、その場所の土地の価値ということではなく、その土地をどう利用して利益を上げるかという考え方が大切だと考えております。弥彦においては社会経済的に多くの潜在価値に恵まれており、合併統合という時代背景ときこそ、その土地の潜在価値を最大限に大きく引き出すことで、地方の時代に自立した発展が可能であると確信しております。また、地方の時代だからこそ行政、民間の絶対的な協力体系と信頼関係が増大することがまちづくりを推進する上で必要不可欠でもあると考えております。
他の市町村の例を挙げれば、上越の市民プラザの整備のPFI方式、官民で適切に分担し、官民がパートナーシップを築いて事業の円滑な執行を図るというようなこともありましたし、また、岡山市の例ではございますが、出石小学校の跡地事業ということでプロポーザル方式というようなものをとり、官民一体で取り組んでおると。募集した意見をインターネット等に開示して更に意見をいただく。基本的な考え方として、そこに住む人のつくる場であり、その跡地の活用にあっては対象地域に限定して考えるのではなく〜全体的な課題の解決、岡山市の進むべき方向性を踏まえたものが必要である。また、土地は全市民のかけがえのない財産であるものの認識というようなことも書いてございます。
私は、官民一体になってその跡地利用に全力を注ぎたいと考えておる次第でございます。先ほども村長答弁の中から、地域住民の皆様のご意見を伺いながらお進めしたいというようなお言葉をいただきまして、そしてまた方法、やり方等はいろいろあるとは思う次第ではございますけれども、PFI方式を導入する、プロポーザル方式を導入する等々いろいろあるとは思いますが、更に検討を重ねていただいて、1年6ヵ月しかない、1年6ヵ月もあるというような考え方で進めていっていただきたいと思います。
最後の質問をさせていただきたいんですが、まだ地域住民等の皆様のお話もこうだというようなことはないとはまだ確信をし得たところで発言している部分ではございませんが、遠い将来の中で、あそこの土地において観光を主として弥彦・分水・寺泊が合併するという目的があり、そして先ほども藤原議員もおっしゃられておりましたが、弥彦神社ゾーンというようなものを考えた中で、最終的には近い将来、遠い将来の中どちらかわかりませんが、温泉掘削というような要望も出てくるかとは思われます。新市まちづくり構想に入れる入れない云々いろいろあるとは思いますが、村長に最後にその質問をさせていただいて終わりにしたいと思います。よろしくお願いいたします。
●議長(花井温郎さん)
村長。
●村長(大谷良孝さん)
先ほどもお答えいたしましたように、これからせっかくの村有地であり、貴重な弥彦の中におけるあのような土地でございますので、今、高倉議員おっしゃられた温泉掘削もその一つの計画というか、そういうお話の案の中の一つとして、それは当然浮上してくるでありましょうけれども、そういうものがいいのかどういうものがいいのか、これはこれからの本当に軽々に何々をつくりますよというようなことをはっきりしないうちから言葉に出しますと、またいろいろなこともございますので、慎重な上でもまた果敢にこの跡地の利用につきましては考えていきたいと思っておりますので、今後とも高倉議員からも一層のご助言を賜ればと思っております。
●議長(花井温郎さん)
以上で、高倉榮さんの質問を終わります。
ここでしばらくお昼の休憩といたします。
再開は1時半であります。
(午後0時05分) |