平成17年第3回弥彦村議会6月定例会
6月16日(木) 一般質問

●議長(花井温郎さん) それでは、通告順に従って、最初に高倉榮さんの質問を許します。
 1番、高倉榮さん。
 
●1番(高倉 榮さん) おはようございます。
 それでは、通告に従いまして私の一般質問を始めさせていただきたいと思います。
 先回の3月議会でも申し上げさせていただきましたが、平成の大合併が一応の落ち着きを見せている今、世の中の冷静な目、サイレントマジュリティから、この大合併に対しての風潮・論調が少しずつ変化しているのも現実である。
 我が弥彦村が自立の道を宣言し、1年以上が経過し、その動向が新潟県内各地から種々もろもろの意味を込めて注目を集めているのは、周知の事実でもあります。行財政改革を押し進める中に、弥彦村の将来像を模索する新たな施策を施行しようとする3本柱プラス2本柱の5本柱も順調と認識しております。
 私は、上記の将来の具体的施策に加えて、自立の道を歩もうとして進む今こそ、弥彦村の歴史・伝統・文化・自然が存在する中で、ふるさとに対する関心と理解を深め、その豊かさと魅力を再発見し、弥彦村を誇りに思う心と一体感をはぐくむ機会を提供し、官民一体となってふるさとを愛する心をはぐくみ、ともに時代に誇り得る、より豊かな弥彦を築き上げるという認識の中で、今という時間を共有して生きていく村民とともに自立の道を歩む弥彦村の存在理由を深く考える日、すなわち精神的施策としての位置づけの中において、「弥彦村民の日」の制定を提唱します。
 住んでいる自分たちが魅力を感じない地域、好きになれない地域に、次代の未来が存在するとは確信しません。弥彦村の歴史・伝統・文化・自然を守り育て、これに今の時代の新しい力を吹き込みながら、次世代へ引き継いでいくことが今の時代を生きる私たちの責任ではないかと感じております。
 今一度、村民一人一人が弥彦村の存在意義を認識し、ふるさとの生い立ちを再認識し、豊かな歴史・伝統・文化・自然にあふれた弥彦村を築き上げることをしっかりと心に刻み、みずから持っている特性や魅力を知り、自信を持ってそれらを発揮していくことが重要であると確信します。
 まさに、小さくてもきらりと光る弥彦村を再認識する日が1年に一度必要であるとも確信します。
 今現在、弥彦村には村民運動会、敬老会等を初め村民を対象とした各種行事、イベントも存在していますが、既存の行事、イベントの再考も踏まえた上で、村民との一体感、連帯感が生まれ、保育園児から老人まで、そして各集落を越えた交流と広域的な連携を深め、幅広い世代等がすべての枠を越え参画できるこれからの弥彦村の時代と次代にふさわしい行事、イベントの再考の必要性も考えます。
 弥彦村の存在理由を深く考える日、すなわち精神的施策としての位置づけの中において、「弥彦村民の日」の制定を提唱しますが、今現在の村長のお考えをお伺いしたいと思います。
 
●議長(花井温郎さん) 村長。

●村長(大谷良孝さん) それでは、高倉議員のご質問にお答えを申し上げます。
 ご質問の「弥彦村民の日」の制定についてでございますが、議員の申されるとおり、平成11年から始まった合併新法による平成の大合併も、特例期間である来年3月末に一応区切りとなり、全国で1,800強の地方自治体に再編されるところであります。
 また、第2の合併推進として、合併新法での基本指針や道州制への移行検討など、更なる再編強化が打ち出され、地方においては三位一体改革に係る財政課題など、合併する、しないにかかわらず、大変厳しい状況下にあることは言うまでもなく、合併した地域であっても、合併特例債を初めとした財政計画の見直しなど、新しい行政区における基本計画であります建設計画の見直しを余儀なくされる等、当初の予想とかけ離れた部分が顕著にあらわれてきている状況ではないかと感じております。
 本村におきましては、議会を初め村民の皆様からのご理解を賜り、自立に向けた各種施策の実施と今後の方向性を見きわめるべく、職員一丸となり研さんと努力を重ね、村民福祉の向上を目指しているところでございます。
 議員の申される弥彦村民の目制定につきましては、越後文化の発祥の地として輝かしい歴史と伝統を持った弥彦村におきましては、意義ある一つの考え方であると感じております。
 本村におきましては、昭和55年1月に弥彦村民憲章を制定し、郷土の誇りを保ちながら弥彦村民としても誇りを持ち明るい家庭、郷土の発展に寄与することといたしておりますし、翌昭和56年3月には弥彦村民歌が制定され、今日でも各種事業におきまして、村民の皆様からご唱歌いただいているところでございます。
 また、明治34年11月1日に、弥彦村、桜井郷村、矢作村の3村の合併により現在の弥彦村が誕生し、平成13年には満100年を迎えたことから、同年11月に村制100周年記念式典を実施し、記念植樹や記念碑の除幕式等、多くの村民からご参加をいただいたところであります。
 このように、先達の方々が弥彦村を愛し、郷土に誇りを持ち、弥彦村民として自信を持って各方面にわたり活躍いたしてまいったものであり、これを継承することも、歴史と文化を生かしたところの弥彦村の特徴ともなり得るものと考えております。
 現在でも弥彦村民として豊かな自然と緑あふれるふるさと、歴史文化と伝統の弥彦村はもちろん誇りとなり、自信を持っておられるものと認識いたしておりますし、本村は近隣にないライフラインの整備、とりわけ上下水道を初めとした生活環境の施設の充実、教育、福祉の更なる振興等、近代におきましても誇れる地域として存在いたしておりますことは、住民一致のことと思っております。
 このようなことから、議員ご指摘のとおり、弥彦村民としての一体感が醸成されるよう各種施策に取り組むことが肝要であり、村民の皆様が村民の日制定に向け機運が高まることを期待いたすとともに、それを具現化いたすためには、小さくとも特色のある村づくりを行うことが、今後の行政課題でありますことから、村民の皆様方のご期待におこたえすべく、最善の施策を講じられるよう努力いたすものであり、自立のための5本柱を押し進めていくことによって、弥彦村を誇りに思う心と一体感をはぐくむ機会になるという認識で村政を執行してまいる所存でございますので、議員のご理解を賜りますようお願いを申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。
 
●議長(花井温郎さん) 高倉議員。

●1番(高倉 榮さん) ご答弁ありがとうございました。
 この村民の日、何々の日ということなんでございますけれども、この日本国においては、県民の日というのはもう既に制定されているところが全国でも13都市、条例で制定されているのが10都市、そのほかの方法により定められているのが3県。県レベルでの何々県民の目というようなことが一般的ではあると、日本国においては認識している次第ではございますけれども、さきに申し上げましたとおり、平成の大合併、また、これからも道州制云々というようなお詰もあろうかとは思いますが、市町村レベルでも是非ともおのおのの地域住民が愛する心を忘れないで、私たちの自分たちの生まれ育ったふるさとを誇りに思えるまちづくりをしていっていただければなと思う次第でございます。
 もちろん、村長のおっしゃるとおり、そのような機運が行政主体ではなく、村民の方から村民の日をつくろうやというような方向が持っていければ一番いいのではないかと、私も確信しておりますけれども、やはりこれからの時代、官と民とお互い助け合って頑張っていかなければならない、官ができないところを民がする、民ができないところを官がする。官と民の協力体制こそが新しいこれからの自治体の真の姿ではないかと思う次第でございますので、ひとつ今後とも検討を重ねていただいて、先ほど村長もおっしゃられましたように、村民からの機運が高まることを私も切に願いまして、私の一般質問終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
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