●議長(花井温郎さん)
次に、高倉榮さんの質問を許します。
1番、高倉榮さん。
●1番(高倉榮さん)
おはようございます。
それでは、通告どおり、村民との共同型社会について、及び統合保育園の諸問題対策について、この2点について一般質問させていただきたいと思います。
まず初めに、村民との協働型社会についてでございます。
21世紀の新たなる官と民のあり方を追求していく上で、自己の決定、自己の責任に基づく貢献型社会による公共社会とは、村政への村民参画促進が必要であり、村政と村民の双方が共に責任を担い、協働体制を築き、村政運営に当たることが大切なのではないでょうか。
ここで、地方分権改革推進委員会報告書を紹介させていただきたいと思います。この報告書は、地方公共団体の関係者及び住民への訴えという項目の中に示された文章です。
最後に、地方公共団体の男女を間わずすぺての住民に対して訴えておきたいことがある。地方自治とは元来、自分の地域を自分たちで治めることである。地域住民には、これまで以上に地方公共団体の政策決定過程に積極的に参画し、自分たちの意向を的確に反映させようとする主体的な姿勢が望まれる。
また、地方税の納税者として、地方公共団体の行政サービスの是非と受益と負担の均衡という観点から、総合的に評価し、これに厳しく取捨選択する姿勢が期待される。また、当面する少子高齢化社会の諸間題に的確に対応していくためにも、行政の総合化を促進し、公私協働の仕組みを構築していくことが強く求められている。公共サービスの提供を挙げて、公共団体による行政
サービスに依存する体質を改め、コミュニティーで担えるものはコミュニティーが、NP0で担えるものはNP0が担い、地方公共団体の関係者と住民が協働して本来の公共社会を創造してほしい、という、以上のような内容です。ここでは、21世紀の新たなる官と民のあり方ということを、強く地方公共団体の関係者と住民に訴えていると思います。
以前にも申し上げましたが、PFI方式、プロポーザル方式導入等に関しまして、PFIにつきましては、新聞でも取り上げられましたとおり、県内初のPFI方式導入ということで、新津市が取り上げられましたことは、記憶に新しいことでもあります。私はこれからの村民との協働型社会として、村長も以前からおっしゃられておりましたが、高齢者支援センターでの民間企業の登用。今現在、厳しい財政状況の中で、ベストな選択だと私も思っております。今後とも推進していっていただきたいと思います。
また、各種団体等、そして主人公である村民の皆様が村政に参画できる基本的な仕組みづくりが必要であるのではないでしょうか。協働型社会を目指した結果、魅力にあふれる文化、伝統が息づく弥彦村の実現が可能になるのではないでしょうか。
さらに、この協働は、あくまで自分たちの地域は自分たちで治めるという住民自治の姿として、またこれからの新しい弥彦村において、官と民のあり方として、一例ではありますけれども、これから始まろうとしております合併前の弥彦村の大きな事業として、保育園統合の建設において、保育施設、保育内容等の検討を村民の皆様からも一緒に参加していただけるような委員会、または協議会設置等、そして将来的には弥彦観光について、弥彦農業についても同様に考えられるのではないでしょうか。
村民、企業、ポランティア、NP0、そして村政という町づくりの構成員の方々が、積極的に地域のことを考え、それぞれが果たすべき公共的な役割を担うことが大切であると考えます。完には官の、明には民の、みずからできることへの追求心、そして相互協力という形が私は大切だと思われます。
また、三位一体の改革の中で、補助金1兆円削減という論はとりあえず置いておいて、町づくり総合支援事業という枠で考え場合、町づくり総合支援事業は廃止され、白治体の裁量によります。例えぼ、駅前商店街等の小規模な再開発費として、市町村が自由に使える町づくり交付金が新たに設置されようとしております。町づくり支援事業は730億円、町づくり交付金は1,000億円、270億円の増額と予定されております。また、これから立ち上がろうとしておりますe(いい)町づくり交付金、この「いい」というのは小文字のeでございます。これに関しましては、インターネット活用のプロポーザル方式の支援として、IT関係の援助金というような名目の中でも、新しい支援の形が国から始まろうとしております。そのような交付金も活用しながら、協働型社会を目指すべきだと思われますが、今現在の村長のお考えをお伺いしたいと思います。
それでは続きまして、総合保育園の諸問題対策について。
総合保育園の諸問題対策について。通園対策。
@今現在、弥彦、櫻井郷保育園と2園に対して、2台のパスを運行しておりますが、統合に伴い、これは仮定ではございますが、櫻井郷保育園の園児は全員バス通園になるのではないでしょうか。櫻井郷保育團の園児は、統合時に恐らく35名前後となることが予想されております。パス定員は今現在20、弥彦が所有しているパスは28名でございます。統合時はバスの定員オーパーが考えられることが予想されます。
また、走出地区の園児は徒歩通園になる可能性もありますが、弥彦地区の園児はパス通園の園児が増加することも考えられます。
上記の件から、今現在2台で運行していますが、統合後は定員オーパーを予測して、新たにバス1台増加すべきではないでしょうか。また近隣町村には、チャイルドシートつきの園児専用パスを保有しております。1台増加の際には、チャイルドシートつきの園児専用バスの購入を願う次第だがと書きましたが、私のちょっと認識不足もございまして、今現在、チャイルドシートを必ずしもつけなくてもいいと。今現在、園児専用パスというのは、深いシートになっておりまして、チャイルドシートを装着しなくてもいいというようなお話も聞きましたが、そこら辺をちょっと訂正させていただきたいと思います。そして、担当課長のお考えをお伺いしたいと書いておりましたが、村長のお考えをお伺いしたいということでございます。結果、新たにバス1台を願うわけでございます。
A通園対策、安全面でございます。
上項記述のとおり、走出地区の園児は徒歩通園になる可能性がありますが、走出集落から統合保育園に向かうには、県単新潟寺泊線を渡らなくてはなりません。県単新潟寺泊線の朝の時間帯、そして帰宅時間体の、特に競輪開催日は、非常に車の混雑及び園児、父兄の危険が予想されます。以前にも総務課長より、信号、横断歩道等の設置を考えているという報告は受けましたが、今現在の進捗状況、そしてそれらの安全対策の詳細についてお伺いしたいと思います。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
●議長(花井温郎さん)
村長。
●村長(大谷良孝さん)
高倉議員のご質間にお答えを申し上げます。
まず、第1点目め村民との協働型社会を目指す考え方についてでございますが、市町村には、その事務を適切かつ効率的に、また住民の意向を的確にとらえながら、効果的に処理することが重要であり、これを具現化するためには、住民自治を基本として、地域の課題に取り組む必要が生じておることは、議員申されるとおりでございます。現在の少子高齢社会の到来など、安全で
住みやすい地域づくりの構築においては、地域の潜在力を発揮させるため、行政と住民の相互連携の構築が重要なかぎを握っているといっても過言ではないと存じております。本村におきましても、各種の委員会や協議会など、村民から参加いただく機会を設定するとともに、重要課題につきましては、随時検討する組織を立ち上げ、促進をいただくなど、積極的に村政に参画いただ
いきたところでありますし、村民を代表しております委貝の皆様方とも十分にご協議をさせていただきながら、各種の施策を実施させていただいているところででございます。地域づくりには、行政と地域住民とのつながりが課題解決のためには最も重要であります。行政と住民のそれぞれの役割を的確にご認識いただく中で、村民の皆様が積極的に地域振興を考え、行政へ提言されることも大切でありますし、議員がご指摘の各方面の方々が、地域づくりに果たす役割を分担し合うことも重要であると認識いたしております。
市町村合併における町づくりにおきましても、地域の方々からご協力いただき、町づくりの課題に真正面から取り組んでいただくことにより、対応でき得るものと思いますし、総合的実現の可能性を見出し得るものとして、多方面から検討委員として参画いただいたところでもあります。村民との協働社会を構築することは、今後の弥彦村建設に欠かせないものと意識しておりますし、ハード、ソフトを問わず、村政における各種の施策に積極的に参加いただけるよう、各方面で検討をいたしてまいりたいと考えているところでございます。
第2点目の統合保育園の諸間題対策についてのご質間でございますが、通園対策といたしましては、現在、弥彦保育園では園児数75人のうち31人が、一方櫻井郷保育園では、45人のうち17人がマイクロバスでの送迎の対象となっています。議員ご指摘のように、2園が統合することによりまして、送迎の園児数が今以上にふえてくるわけでございますので、開園までにはご理解が得られるような連行計画を検討しなけれぱなりませんが、それにたいしましても、保議者会との協議を前提にいたしまして計画させていただきたいと思っております。ということで、これから答弁させていただく内容につきましては、協議も済んでおりませんので、あくまでも事務局段階での案ということでご理解を賜りたいと思っております。
統合いたしますと、約120名の園児数になります。そのうち未満児につきましては、ほとんど親御さんが送り迎えをすることから、対象は約100人程度となりますが、そのうち走出、中割地区の園児数を除く約85人について送迎が必要かと思われます。現在両園合わせて48人の送迎から、一気に37名ふえることになりますが、数字的に見れぱ、現在2台で1往復ずつ運行しているバスを3往復にふやすことにより、新規のパスを購入しなくても対応できるものとも考えられます。ただ、その場合、どうしても1台のバスが2往復することとなるため、送迎する園児の間では時間的なずれが生ずることとなり、多少のご不便をおかけすることになるかもしれません。過去に二松保育園において2往復運行をさせてもらった経緯もございましたが、早い園児と遅い園児では、少なくとも30分以上の時間的な差が生じ、保議者からは、改善を望む声があったと聞いております。いずれにいたしましても、新規にパスを購入するということになりますと、財政的な部分も考応しなければならないわけでございますか、今後保護者会との協議を踏まえ、開園までにはきちっとした運行計画をつくらさせていただきたいと思っております。
また、園児専用バスの導入を検討してはとのことでございますが、その点につきましても、今後十分検討させていただくことでご理解をいただきたいと思います。
次に、通園対策についてのご質間でございますが、県道新潟寺泊線を横断しての通園につきましては、保護者会での説明の折にも答弁させていただきましたが、現在、祓川に手押しの信号機が設置されておりますが、この場所についても、新たに信号機を設置することで考案委員会へ要望させていただくことになっております。また、県道の西側の歩道につきましても、現在、イケウラさんのところまで延びてきておりますが、高倉さんの事務所前を通り、横断するところまでは、歩道の延長について、マキ土木事務所と協議させていただいております。なお、県道を横断してからは、今回の造成工事に関連いたしまして、新たに歩道を設置し、車道を通らず直接園内に乗り入れできるような地形となっております。いずれにいたしましても、交通量が多いわけでございますので、安全対策については万全を期して対応させていただく考えでおりますので、何とぞご理解を賜りますようお願いを申し上げます。
以上でございます。
●議長(花井温郎さん)
高倉議員。
●1番(高倉榮さん)
ご答弁まことにありがとうございました。
通園対策の安全面に関しましては、信号機設置等、先ほど村長もおっしゃられましたとおり、できれぱ車道を通らず歩道通って、そしてきちんとした横断歩道を通って、新しい統合保育園に入れるような形づくりをしていただきたいと思います。
また、パス増設、それから村民との協働、これ恐らく。リンクしてくるのではないかなと思われる部分もございます。先ほど村長も、父兄の皆様からご意見を賜りましてとおっしゃられましたとおり、これはやはり、私も先ほど言いましたが、弥彦村の合併前の大きな大きな、もう村民の皆様が希望と楽しみにしている事業の1つでもあります。できれぱ、先ほども、一例ではありますがと申し上げましたけれども、統合保育團の保育施設、それからパス等々、いろいろな諸間題も含めた中での住民と行政が一緒になっ下できるような委員会もしくは協議会みたいなものを立ち上げていただいて、その中でパスのこともお話ししていっていただけれぱなというような気持ちもございます。これから村民は、非常に合併、それから保育園問題等々、いろいろな期待と不安を入り混ぜながら、大谷村政に物すごく期待を寄せているわけでございますので、ぜひとも住民の声を1つでも2つでも吸い上げていただけるような行政として、頑張っていただきたいなと私は思う次第でございます。
それから、先ほどNPOの話を少しさせていただいたのですが、将来的に協働型社会として、保健、医療、福祉、文化、芸術、スポーツ振興、環境、災害等々、あらゆる分野でボランティア活動及びNPOの活動というものも活発化されてくるのではないでしょうか。住民の自発的な社会貢献をしたいという意識、また自治意識の向上に伴い、活発になってくるのではないかと予想される部分もございます。村政として、官と民との協働社会の基本どして、民問からNP0団体が立ち上がった場合、どのような連携をとっていくか。最後にお考えをお聞きしまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
●議長(花井温郎さん)
村長。
●村長(大谷良孝さん)
今、ご質問のNP0の立ち上げということでございますけれども、これは前々から村としても考えておりますし、支援体制にっいては全面的に応援をしていくという基本的な立場でございまして、以前にも幾つかのそういうご相談なりといったものも、ないわけではございませんけれども、実現には至っておらないという、今、弥彦村の段階ではそういう状況になっておりますが、これは本当に今後の村のあり方、基本的なことを伺いますと、高倉議員おっしゃるとおり、一番根幹的に大事なものの1つでございますので、ぜひ弥彦村でもやっぱりNPOの立ち上げというものをぜひ行っていただいて、行政とともに役割分担をしながら、地域の更なる発展に結びつけていけれぱ、大変望ましい姿ではないかなと、こういうふうに思っております。議員の方からも、ぜひ積極的な支援、応援、ご助言等を賜れぱ、大変ありがたいと思っております。
以上でございます。
●議長(花井温郎さん)
以上で、高倉榮さんの質問を終わります。 |