FFT

−ウイユヴェール−

 

■ はじめに ■

ウイユヴェールとは『ファイナルファンタジータクティクス』の中で
同名の書物を入手することによって体験できるサウンドノベルです。

 

■ 攻略フローチャート(仮) ■

最初の2つは固定イベントです。

 

 赤き花の香(アニエッタという女性の話を書くパブロ)

1・「アニエッタのモデルは誰?」…サンティールへ
2・「ところで、記憶は戻ったの?」…サンティールへ
3・パブロを始末する…Aへ
 サンティール(パブで監視のサンティールと会うウイユ)

1・「忠告をありがとう」…次へ
2・「さよなら、急ぐの」…次へ

1・「120パーセントよ」…ランダムシナリオへ
2・「70パーセントくらいかしら」…ランダムシナリオへ
3・「下らないこと聞くのね」…ランダムシナリオへ

 ※サンティールのふたつめの選択肢によって
画面下に1は120、2は70という数字が表示される。
3を選んだ場合は何も表示されないが、おそらく90くらいと思われる。

 

 マトーヤの洞窟(かつてその地で行われた大戦の話を書くパブロ)

1・「海の水が干上がる前に完成するの?」…次のシナリオへ−14
2・「なかなかいい雰囲気を出してるわね」…次のシナリオへ−23
3・始末する…Aへ
 サファイアの聖堂(街外れの聖堂に住み着いた野人の話を書くパブロ)

1・「能書きは完成させてから」…次のシナリオへ−8
2・「野性的な男の臭いを感じるわ」…次のシナリオへ−25
3・始末する…Aへ
 うりぼーとロシオッティ(うりぼーを獲りに行った狩人の話を書くパブロ)

1・右へ進む…次へ
2・奥の方へ進む…次へ
3・左へ進む…次へ

1・「この下らない遊び、いつ終わるの?」…次のシナリオへ(右−10・奥−13・左−15)
2・「そろそろ終わりにしない?」…次のシナリオへ(右−27・奥−26・左−28)
3・始末する…Aへ
 モンスターワールド(モンスターしかいない島で暮らす調査員の話を書くパブロ)

1・「つまらなそう」…次へ−5
2・「面白そう」…次のシナリオへ−26
3・始末する…Aへ

1・「あなたは日記は付けないの?」…次のシナリオへ−15
2・「何ですって?もう一度言ってみて」…次のシナリオへ−10
3・始末する…Aへ
 メンドーサ一族年代記(メンドーサという宇宙人の話を書くパブロ)

1・「人生投げてる様にしか見えないわ」…次のシナリオへ−19
2・「これが本当に平和と言えるの?」…次のシナリオへ−21
3・始末する…Aへ 

この5つはランダムシナリオです。
シナリオを進めるごとに画面下のポイントが3の倍数分減ります。
ポイントが60を切ると「ポワソンリー」に、0になると「ウイユヴェール」に飛ばされます。

 

画面下のポイントが60を切るとこのポワソンリーに飛びます。
ポワソンリーではシナリオ開始時にポイントは減りません。

 ポワソンリー(ウイユの前にポワソンリーが現れ、パブロ殺害の催促をする)

1・「私を愚弄しに来たの?」…ランダムシナリオへ+9
2・「彼は重要な秘密を握っているわ」…ランダムシナリオへ−12
3・ポワソンリーとケリをつける…D

 

画面下のポイントが0になるとこのウイユヴェールに飛びます。

 ウイユヴェール(ウイユの前にしびれを切らしたポワソンリーが現れる)

1・「考えておきましょう」…次へ
2・「私のやり方でやらせてもらうわ」…Bへ

1・「……」…Bへ
2・「わかったわ、組織の決定に従うわ」…Bへ

 

ここから先の分岐は選択肢通りです。
マリオ・トレズィエームまで来ると画面下のポイントは関係ありません。

 マリオ・トレズィエーム(マリオ・トレズィエームという殺し屋の話を書くパブロ)

1・「それはデュシャンのことね」…次へ−14
2・「それで、何か思い出したの?」…ランダムシナリオへ−11
3・始末する…Aへ

1・「その名前をどこで聞いたの?」…次へ−5
2・「うかつなことを書くと始末されるわよ」…次へ−13以上
3・始末する…Aへ

1・始末する…次へ

1・「少し激しすぎたかしら?」…片足の詩人へ
2・もう1度チャレンジ…A
 片足の詩人(片足の詩人の話を書くパブロ)
1・「もっと詳しく思い出せない?」…PUB DE OISEAUへ
2・「小説を完成させれば何かわかるかも」…次へ
3・始末する…Aへ

1・「しょうがないわね、少しだけよ」…PUB DE OISEAUへ
2・「たまには働きなさい」…PUB DE OISEAUへ
3・始末する…Aへ
 PUB DE OISEAU(パブでブラックとの会話を思い出すパブロ)

1・「だったら、さっさと思い出せば?」…恋人達へ
2・「小説を書き上げなくてもいいの?」…次へ
3・始末する…Aへ


1・そのまま眠る…公文書館へ
2・抜け出す…公文書館へ
3・始末する…Aへ
 公文書館(ブラックについて調べるパブロ、自分とブラックとの関係を悩む)

1・「知らなくていい」…La Paix de Sangへ
2・少し教えて様子を見る…次へ
3・始末する…Aへ


1・「その海に行ってみる?」…海に沈むうさぎへ
2・「そんなことより、私、欲しいの」…海に沈むうさぎへ
3・始末する…Aへ
 海に沈むうさぎ(ウイユとパブロはブラックが殺された海へと向かう)

1・「もう町へ帰りましょう」…選択肢その1へ
2・「流れ着いた所へ行ってみる?」…CLEF DE REVOLTIONへ、もはくは選択肢2へ
3・始末する…Aへ


 選択肢その1

1・「ブラックは死んだのよ!」…La Paix de Sangへ
2・「忘れたままの方がいいこともあるわ」…La Paix de Sangへ
3・始末する…Aへ


 選択肢その2

1・「シモーヌをどこにやったんだ!」…Gへ
2・「秘密を教えるから殺さないでくれ!」…Gへ
3・逃げ出す…Gへ
 CLEF DE REVOLTION(ブラックの恋人ウイユヴェールを思い出すパブロ)

1・「ウイユヴェールが私のコードネーム」…次へ
2・「なんのこと?」…La Paix deux ansその2へ
3・始末する…Aへ


1・「詩人の話の続きを聞かせて」…La Paix deux ansその1へ
2・「ブラックから預かったものは無い?」…La Paix deux ansその2へ
3・「今でも私を抱きたいと思う?」…Aへ
 La Paix deux ansその1(ウイユとパブロは割符を持ってデュシャンと会う)

デュシャンに会った3日後に王族派情報部トップ・ヒューラー、ナンバー2・バイン、殺し屋・ビョルンが暗殺され、
王族派情報部は機能停止に。ラガの蜂起により各地でテロが発生。

PUB DE OISEAU、訳者後書きへ
 La Paix deux ansその2(デュシャンに交渉を拒否されたウイユは外で待ち、パブロのみが会う)

外で待っていたウイユはポワンソリーに殺されるが、王族派の中枢が暗殺されて革命が起こる。
半年後、自我をなくしたパブロは燃え盛る炎の中で死亡。
 恋人達(記憶を取り戻したパブロは姿を消す)

1・パブロを探す…次へ
2・姿を消す…Cへ
3・報告する…Bへ


1・「私は何もしくじってないわ!」…次へ
2・町を出る…Cへ


1・ポワソンリーとケリをつける…Dへ
2・自分を抑える…Eへ
 La Paix de Sang(ブラックがウイユの話を書くパブロ)

1・「このアニエッタのモデルは誰?」…選択肢その1へ
2・「気が進まないなら書くのやめれば?」…選択肢その2へ
3・始末する…Aへ


 選択肢その1

1・「ブラックを冒涜しないで!」…最後の時へ
2・アンリを始末する…消えた舞台へ
3・パブロを始末する…Aへ


 選択肢その2

1・「勝手にすればいいわ!」…ウイユヴェールへ
2・「その人とは出版社で会ってるの?」…消えた舞台へ
3・パブロを始末する…Aへ
 最後の時(パブで話すウイユとパブロ、外ではサンティールとジュメルが2人を監視している。)

1・「テュエ トゥレビヤン フェ」…Cへ
2・「セテテュヌ メルヴィユズ ニュイ」…Cへ
3・始末する…Aへ
 消えた舞台(アンリが何者かに毒殺される。パブロは記憶を取り戻し、アンリを殺した犯人を知る)

1・無視する…Fへ
2・行く手をさえぎる…Fへ
3・始末する…Aへ

 

バッドエンディング一覧

 A

パブロを殺害して死体を海へ。次の仕事までフリーになる。

 B

ポワソンリーにナイフで胸を刺され死亡。パブロを回想する。
 C

3日後、男の水死体が上がり、更に10日後、南方の山岳地の農家に泊まっていた女が殺害される。
それがパブロとウイユだったかは不明。
 D

ポワソンリーを殺そうとするが失敗、3日後に男の水死体が上がり、
更に10日後、南方の山岳地の農家に泊まっていた女が殺害される。
それがパブロとウイユだったかは不明。
 E

パブロを回想する。
 F

パブロ入水自殺?その後も多くの舞台関係者が謎の事故死を遂げた。
 G

ポワソンリーがパブロを殺害。パブロを回想する。

 

グッドエンディング

 訳者 後書き

本来、ストーリー性のある作品はあまり得意ではないのだが、ここ数ヵ月、基数論の訳に携わって来た関係から、このウイユヴェールも私が訳すことになった。
原本の一部は傷みが激しく、他の訳やエナビア記等の正史を頼りに補うしかなかったのだが、私なりに可能な限り原典に忠実に現代語訳にあたったつもりでいる。
物語に関しては、以前から事実か否かと、議論されて来たところだが、この作品によって証される歴史の整合性を考えれば、まんざら作り話でもないように思えてくる。
正史にはウイユヴェールもパブロも、もちろんデュシャンも登場しないし、ブラックも単なる王族側のスパイとして描かれている。
それに肝心の王族右派のナンバー3は、マリア・ノボセリックであるともされている。(彼女に関しては次回作で詳細に書くつもりだが)
だが、婚姻後は事実上幽閉状態にあったマリアをナンバー3と考えるよりは、腹違いの妹であるとされるシモーヌ(ウイユヴェール・正史ではアーネスタ・ブローと推測される)を据えた方が納得が行くように思える。
革命中の2年の空白に関しては記録も少ないのでこれ以上の判断はしかねるが、失われたパブロの記憶の様に、静かに眠らせておいた方が良いのかも知れない。
原典の中には、この他にも王族派の暗躍に関する記載がいくつかあるので、それも機会があれば訳してみたいと思っている。
その時にまた、読者の皆さんの手に取っていただけるかと考えると、地方大学の数学科の研究員でしかない私には、荷が重く感じる。
しかし、今度は少し本格的に、本業の手を休めてでも取り組みたいと考えているので、その時はまた、ご感想・ご批判でもいただければ幸いだと考えます。
後書きぱかりが長くなってしまいましたが、不慣れな文章ともどもご容赦いただけるよう、お願い申し上げます。



988年磨羯の月26日 教会の見える自宅にて
     カイィ“カボチャ叩き”モンテスト

 

■ 登場人物 ■

 ウイユヴェール

王族派左派ナンバー3
毒殺のプロフェッショナルで、ラガ初代指導者のキリコと2代目のブラックを暗殺した。
王族派の諜報部員として現在はパブロの監視をしている。
ウイユヴェールとはコードネームであり、ブラックの前ではアニエッタ、
パブロの前ではシモーヌという偽名を使っている。
はちみつのような甘い髪の色、緑色の瞳の女。
作中に登場する「アルベルトとマーシア」という名はウイユの両親か?
殺した相手の遺品をのひとつを持ち去る。ブラックの時はペンダントヘッドを持ち去る。

    

 パブロ

記憶喪失の小説家。王族派情報部では「犬」と呼ばれている。
2年半前に格闘技チャンピオンの座を退き、ドキュメンタリー作家に転身。
王室批判の記事を書いて民衆の熱狂的支持を集めた。
ラガ派のロビィストで、機関紙で自慢のペンを奮っていた。
ブラックが王族派のスパイであることを最初に疑ったが人物だが、
それを議会に報告せずにブラックに説得を試み、
ラガを解散してスパイの疑いがある者を排斥した純粋な民主制政党の結成を提案していた。

  

 ブラック(エドガー・ブラック)

反政府ネットワーク・ラガ派の2代目代表。”片足のカリスマ”
ラガ初代指導者のキリコを暗殺者から守って右足を失う。
しかし、これはシンパによって作られた伝説で、ブラックは王族派の送り込んだスパイだった。
ラガ幹部は3割が王族派のスパイと云われ、実際、ウイユの他にスパイが4人いた。
ブラックはその監視であるウイユに右足を失わされ、後に命まで奪われた。
王族派情報部では「うさぎ」と呼ばれていた。

     

「片足のカリスマと云われた、反政府ネットワーク・ラガ派の2代目代表。
 788年、わが国初の民主制選挙、俗に云うキャビスト選挙でラガ派最有力の地位にありながら、
 選挙直前の演説で王族派の支持とラガの早期解散を宣言、ラガ派崩壊の引き金となる。
 それ以降の消息は不明、王族派かラガ派いずれかの刺客の手に落ちたものと見られている。」

(公文書館より)

      

 デュシャン

どんな仕事もしくじったことのない世界最強の殺し屋。
3人のエージェントを介さないと連絡が取れない。
後にヒューラー、バイン、ビョルンの3人を暗殺する。

    

 ポワソンリー

ウイユらの監視の統括である目つきの鋭い男。殺し屋。ナイフを使う。
ブーシュリーの偽名を使う。サンティール以下5人の部下がいる。

    

サンティール…ウイユの監視。スリングショットを使う。

ジュメル…パブロの監視

キリコ…ラガ創設の指導者

ヒューラー…王族派情報部トップ

バイン…王族派ナンバー2

ビョルン…殺し屋(王族派と思われる)